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DEAD OR ALIVE FINAL

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(2001年/日本 89分)
監督/三池崇史 脚本/石川均、龍一朗、鴨義信 製作/黒澤満、土川勉 撮影/監督田中一成 美術/葉淑華 音楽/遠藤浩二 音響効果/柴崎憲治 照明/蔡禮雄 編集/高原秀和 動作指導/リー・チャン・チー
出演/哀川翔、竹内力、ジョシー・ホー、リチャード・チェン、テレンス・イン、ボニー・レイ、マリア・チェン、小室博義、ケネス・ロー、ウィリアム・ツェン、トニー・ホー、トニー・チャン、テリー・クァワン、クリストファー・ウィ、レイチェル・アン、サニー・チャン

概要とあらすじ
未来の独裁国家を舞台に、ふたりの男の因縁の対決を描くアクション。西暦2346年。一度滅びた世界を再建した後、人口調整の為に全市民に生殖機能を失わせる薬の服用を強要した独裁者・ウーの支配する横浜に、ひとりの流れ者・リョウがやって来た。戦闘用レプリカントである彼は、体制に反対し自由を求める革命家・フォンたちに協力してウー暗殺作戦に力を貸すことになるが、そんな彼の前にウーの腹心警官のホンダが立ち塞がった…(映画.comより抜粋



逸脱シリーズ、ここに完結

DOAシリーズ、ついに完結の
『DEAD OR ALIVE FINAL』です。
シリーズ3本目にしてようやくわかりました。
このシリーズは、三池崇史監督
哀川翔と竹内力の3人(およびスタッフ)が
キャッキャいいながら遊んでるんだな、と。

1作目から踏襲されているのは
日本を舞台にしたアジアの勢力分布が
徐々に拡大&カオス化する
ということ。
これはなかなか予言的ではあります。
いまや、近所のコンビニの店員の8割は
中国人か東南アジア系だと言っても過言ではありません。
(個人的にはそのことにいかなる懸念も抱きませんが)

とにかく、舞台は
2346年の完全に香港化した横浜。
これが横浜化した香港じゃないところに大陸のパワーを感じます。
なにやらこの未来の横浜は、
市長ウー(リチャード・チェン)の独裁状態で
人工統制のために生殖機能を失わせる薬を
強制的に市民に飲ませる
というデタラメな街。
あくまで、横浜市の条例なんだから
気に入らないならよそにいけばよくね? とか、
横浜市はそうかもしれないけど国はどうなの? とか思いますが
そんなことは考えてはいけませぬ。
とにかく、人間的な営みを排除しようとする
管理社会だということなのです。
この世界の人々は、おそらくみんな
マイナンバーを持っているはずです。(あっ!)

『DEAD OR ALIVE 2 逃亡者』と同様に
宇宙に浮かび上がる地球が映し出されるので、
やっぱ、ものすごーく大きな物語なのかと思いきや、
そのこと自体はほとんど本篇に関係なく、
ましてや物語の繋がりがあるわけでもなく、
本作の哀川翔と竹内力は
戦闘型レプリカントで、人間ですらありません。

前作が、子ども時代への郷愁を感じさせる作風だったのに対して、
本作は親となり子どもを作って命を繫いでいこうという、
なにやら深遠なテーマがありそうで、
3部作を通してどんどん、生命というか、
人間の根源的な部分へとくい込んでいっているような
気がしないわけではありませんが、
どー考えても、そんなテーマの一貫性があるとは思えません。

ぶちゃけ、本作の中盤あたりは
グイグイと引き込まれるほどの魅力はなく、
テンポがいいとはいえません。
香港でロケを行ない、現地のスタッフを多く起用していることからも、
先に述べた哀川翔と竹内力を使った遊びに加えて、
本場のワイヤー・アクションやりてー! という
三池監督の願望が色濃く反映されているように思います。
冒頭で、香港(中国?)の特撮映画が引用されたり、
子供達がフィルムに夢中になったりするのをみれば
でたらめだけどワクワクする映画に対する
リスペクトを宣言しているのは確かでしょう。

竹内力が、感情に合わせて
リバーシブルのコートを白、黒と着替えるのも
見どころっちゃ見どころですが、
ついに対峙した哀川翔と竹内力が
やっぱりカンフー的殺陣で格闘したあと合体し、
「DOA2001型」というちんこ型ロボット
変態、じゃなかった、変体します。
トランスフォーマーですね。
地方によっては手を合わせて拝むおばあちゃんも
いると思います。

このDOAシリーズは
「映画的」とカッコ付きで語られる批評に対する反撥とともに
映画愛に溢れている
という
一見矛盾した愛憎によって作られていると思います。
なかでも重んじられているのは
映画、大好き! という衝動ですが
シリーズをくり返すうちに
衝動によるスタートダッシュの勢いが薄れてきたのは
否めません。
1作目においては、
誰もが開いた口がふさがらない逸脱をやってのけましたが、
シリーズ3作目ともなれば
それが逸脱のための逸脱となってしまうのは
仕方のないことでしょう。





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