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スター・ウォーズ フォースの覚醒

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(原題:Star Wars: The Force Awakens 2015年/アメリカ 136分)
監督/J・J・エイブラムス 製作/キャスリーン・ケネディ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク 脚本/ローレンス・カスダン、J・J・エイブラムス、マイケル・アーント 撮影/ダン・ミンデル 美術/リック・カーター、ダーレン・ギルフォード 衣装/マイケル・カプラン 編集/メアリー・ジョー・マーキー、メリアン・ブランドン 音楽/ジョン・ウィリアムズ サウンドデザイン/ベン・バート 視覚効果監修/ジョン・ノール
出演/デイジー・リドリー、ジョン・ボヤーガ、オスカー・アイザック、アダム・ドライバー、ドーナル・グリーソン、グウェンドリン・クリスティー、ルピタ・ニョンゴ、ハリソン・フォード、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、アンディ・サーキス、アンソニー・ダニエルズ、ケニー・ベイカー、ピーター・メイヒュー、マックス・フォン・シドー、ワーウィック・デイビス

概要とあらすじ
2005年の「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」で新3部作が完結してから10年ぶりに製作・公開されたSF映画の金字塔「スター・ウォーズ」のシリーズ7作目。オリジナル3部作の最終章「ジェダイの帰還」から約30年後を舞台に描かれる、新たな3部作の第1章。テレビシリーズ「LOST」や「スター・トレック」シリーズなどで知られるヒットメーカーのJ・J・エイブラムス監督がメガホンをとり、脚本にはオリジナル3部作の「ジェダイの帰還」「帝国の逆襲」も手がけたローレンス・カスダンも参加。音楽はおなじみのジョン・ウィリアムズ。無名から大抜てきされた新ヒロイン、レイ役のデイジー・リドリーのほか、ジョン・ボヤーガ、アダム・ドライバー、オスカー・アイザック、ドーナル・グリーソンといった新キャストに加え、マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャーらオリジナル3部作のメインキャストも登場。(映画.comより



親の年金をアテにしている子ども

こんなことをいうと歳がばれますが
歳がばれてなにか困ることでもあるのかと考えたら
なにもなかったので、正直にいいますと、
子どもの頃、
スター・ウォーズ(=以下SW)初期3部作に熱狂した世代です。
それはそれは夢中になりました。
映画館に行く機会も限られているし、
ましてやVHSもDVDもネットもありませんでしたから
やっとチン毛が生え始めた僕は
脳内で何度もリプレイしては興奮を反芻したものです。

当時からSWシリーズは9部作で
この(初期)3部作が
エピソード4・5・6だということは知られていて、
続編の1・2・3が公開されるのが
およそ10年後だとなにかで読んで(年数はおぼろげな記憶です)
クラクラしたのを覚えています。
子どもにとっての「10年」なんて、永遠みたいなものです。

その後、いつしかプリクエル3部作(1・2・3)が公開されましたが
幼いころの熱狂を維持するほどの執着心はなく、
前日譚? 興味ね〜。なんか画が白っぽいな〜、
ということで未だに観ておりません。

で、エピソードVII『フォースの覚醒』ですよ。
『ジェダイの帰還(1983)』から32年て。32年て。
32年経ってやっと物語が前に進むのですよ。
こんなに時間が経ってるのに、
それでも世界的に熱狂で迎えられるのは凄いことだとは思いますが
えげつないほど大量にある関連グッズを見るにつけ、
これはもう、一本の映画ではなく、
SWというコンテンツの映画版なんだと改めて感じました。

SWのロゴがスクリーンにダンっと映し出された瞬間、
確かに気分がアガりました。
と同時に、「SWのロゴをスクリーンに映している俺たちすげぇ」的な
スタッフのドヤ顔が浮かんできたのも事実です。
ま、そのくらい気合いが入っているということでしょうか。

本作から配給がディズニーになったから、
というわけではないかも知れませんが、
冒頭から登場するBB-8という動く雪だるまみたいなやつの
異常に媚びた可愛らしさが鼻につきます
が、
とにかく、VIで帝国は滅亡したと思っていたら、
その残党が「ファースト・オーダー」なるものを結成したもよう。
新キャラのカイロ・レン(アダム・ドライバー)は
なんちゃってダース・ベイダー
だし、
ファースト・オーダー(=とりあえずビール)は
やっぱり対抗するレジスタンスと戦っているし、
基本的な物語の構造はこれまでとまったく変わっていないことに
まずはがっかり。

そのほかの新キャラがどのようなものか期待していましたが、
良心の呵責に耐えかねて脱走するストームトルーパー、
フィン(ジョン・ボヤーガ=『アタック・ザ・ブロック』のあいつ)
たとえ自分が出身の集落を攻撃することになったとはいえ、
幼いころから兵士としての訓練を受けた
マスゲーム的没個性集団のストームトルーパーのなかにいて
脱走を決意するまでの感情の経緯がピンときません。

かたや、ヒロインのレイ(デイジー・リドリー)
意外と気に入りまして。
語弊を恐れずに言えば、シャクレ顔のちょうどいいブス具合が絶妙で
それはすなわちレイア姫的ブス具合を狙って
キャスティングしたんじゃないかとさえ思うほどです。
(もちろん美人ですよ、ですけどね)

いや、そんなことより本作でいちばん驚いたのは
ヨボヨボのハリソン・フォード! ではなく、
イコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンの『ザ・レイド』コンビですよ!!
ハン・ソロに借金の取立に来る「カンジクラブ」という、
アメリカ人はあいかわらずアジアひとくくりだなという
ネーミングのギャングです。
いやあ、ここが本作でもっとも興奮しました。
おまえら出世したな〜、なんか嬉しいよおれは。
目立ってたよ、MAD DOG!

ハン・ソロとチューバッカが登場したときには
おお〜っとノスタルジーに浸りましたが、
それも初期3部作をリアルタイムで観ている40オーバーの観客だけでしょう。
で、ハン・ソロ。けっこう中心になって動き回るのです。
年老いたハリソン・フォードはあきらかに動きが鈍いのですが
それでもハン・ソロというキャラに
頼らざるを得なかったのかと思ってしまいます。

そして、早々にカイロ・レンが
ハン・ソロとレイアの息子だと判明。

カイロ・レンはルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)に
ジェダイになるための訓練を受けていましたが
ダークサイドの誘惑に負けて、
ファースト・オーダーに加入したもよう。
しかもすぐに顔をさらすので謎感がありません。

どうやらフォースの力を持っているレイを捕らえたカイロ・レンが
「私を殺したいか?」とレイに問うと
「そんなマスクをしてたら、誰だってそう思うわ」
レイが答えたのに対してマスクを外して素顔を見せます。
それが、このイケメンならどうだと言わんばかりで
笑ってしまいました。
またこれが、ビミョーなイケメン顔で。
「余計に殺したいわ!」というツッコミ待ちでしょうか。

カイロ・レンはファザコンを通り越した
ジジコン(ジジ=ダース・ベイダー)なのですが
端っから弱々しく、むしゃくしゃすると部屋をメチャクチャにするような、
これっぽっちも威厳のないクソガキなので
悪役としてどうにも魅力がありません。

ファースト・オーダーがえらいことやろうとしてるもんだから、
デス・スターの何倍もあるデカさのスター・キラーの内部に侵入して
計画を阻止せねばってことなんですが、
ここが弱点だっていうのが、やっぱり細いところを進んだ先にあって
既視感たっぷり。

ハン・ソロとカイロ・レンが対峙する場所も
またそんなとこ? というがっつり既視感。
しかも、これさえ破壊すればいいという当初の目的ではなく、
チューバッカが仕掛けた爆弾によって
スター・キラーは脆くも爆発するのです。う〜ん……

モニタ機器のインターフェースがレトロ・フューチャーだったり、
シーンの移り変わりのトランジションが
あえて古くさいワイプだったり、
32年経った今だからこそできる表現を目指すというよりも、
SWの世界観を維持するというポジティブな意味とは別の
初期3部作で味わった感動を損なわないことに
躍起になっている
ような気がしました。

まあ、JJ監督もSWの新作を監督する重圧は感じていたことでしょう。
ファンがうるさいだろうしね。
でも敢えていえば、
新しいSWシリーズを発進させるためには
もっと大胆な挑戦が必要だったのではないでしょうか。
たとえそれが旧来のファンを失望させることになったとしても
そもそもSWを初めて観た旧来のファンたちは
いままで経験したことのない映画体験にこそ、
夢中になったはずだから。

もともとSWサーガがそうなのでしょうが、
じつはダレダレの父親はダレダレで、こいつとあいつは兄弟でとか、
銀河系の規模で家族喧嘩をしているようなもので、
本作ではそれを子どもの代にまで引きずって
あいかわらず同じことをやっています。

その点において、32年ぶりに公開された新作は
過去作からアップデートされた部分がまったくありません。
ハリソン・フォードやキャリー・フィッシャーや
マーク・ハミルが
これほどまでに重用されていることに驚きましたが、
まるで親の年金をアテにしている子どものよう
さあこれから誰も観たことがないSWを始めるんだという
気概が感じられなかったのは残念で仕方ありません。

さて、次作に持ち越された謎は
レイの親が誰かということ。
(また血縁かよ)
僕が睨んでいるのは、
レイがチューバッカの娘だということです。
チューバッカ、ちょっとシャクレてるでしょう?





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