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007 スペクター

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(原題/Spectre 2015年/アメリカ 148分)
監督/サム・メンデス 製作/バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン 原案/ジョン・ローガン、ニール・パービス、ロバート・ウェイド 脚本/ジョン・ローガン、ニール・パービス、ロバート・ウェイド/ジェズ・バターワース 撮影/ホイテ・バン・ホイテマ 美術/デニス・ガスナー 衣装/ジャイニー・テマイム 編集/リー・スミス 音楽/トーマス・ニューマン 主題歌/サム・スミス
出演/ダニエル・クレイグ、クリストフ・ワルツ、レア・セドゥー、レイフ・ファインズ、モニカ・ベルッチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、デビッド・バウティスタ、アンドリュー・スコット、ロリー・キニア、イェスパー・クリステンセン、ステファニー・シグマン

概要とあらすじ
ダニエル・クレイグが4度目のジェームズ・ボンド役を演じる「007」シリーズ第24作。前作「007 スカイフォール」に続きサム・メンデス監督がメガホンをとり、レイフ・ファインズ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリスら共演陣も続投。新たなキャストとして、ボンドガールとなるモニカ・ベルッチ&レア・セドゥー、「SHERLOCK シャーロック」のアンドリュー・スコット、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のデビッド・バウティスタ、そしてオスカー俳優のクリストフ・ワルツらが参加。「スカイフォール」で焼け残った写真を受け取ったボンドは、そこに隠された謎を追って単身メキシコ、ローマと渡っていく。その過程で悪名高い犯罪者の美しい未亡人ルキア・スキアラと出会ったボンドは、悪の組織スペクターの存在を突き止めるが……。(映画.comより



居心地の悪い他人の同窓会

『スカイフォール(2012)』から3年、
007シリーズ最新作の『007 スペクター』
これまでのシリーズのなかでも最大級に過去作へのオマージュが
散りばめられているそうで、
アヴァンタイトルのメキシコシティ「死者の日」パレードの
ガイコツは『死ぬのは奴らだ(1973)』
雪山の頂上にある診療所とタイトルに歴代の悪役が登場するのは
『女王陛下の007(69)』
マオ・カラーの服を着た悪役のボスがペルシャ猫を飼っているのは
『007は二度死ぬ(1967)』からの引用……
(映画秘宝2016年1月号参照)
もちろん、これらはごく一部。

ってねぇ…。
007シリーズ大好きマニアなら狂喜乱舞するのかもしれませんが、
3年前の『スカイフォール』でさえ、
あんまり覚えてない非マニアの僕にはさっぱりだし、
(マニアどうこうより、記憶力にも問題もあるが)
あんまり元ネタ探しに躍起になるのも
映画鑑賞の態度としてどうかと思うのですよ。
なんだか、赤の他人の同窓会に紛れ込んだような
居心地の悪さ
を感じて、気が引けるのです。

んなこと言いながら、観てきたのですが
もちろん、これまでのシリーズを把握しておかないと
ストーリーが理解できない、なんてことはありません。
ニヤっとできないだけです。
「ほら、文化祭の時のアレな?」と言われて
ニヤっとできないだけです。

さりとて、
さすがは長年にわたって愛され続けるエンターテイメント。
オープニングの、パレードの喧噪から
ボンド(ダニエル・クレイグ)がターゲットに照準を合わせるまでの
長回しは気分が上がります。
(ボンドが「すぐに戻る」と言い残して窓から部屋を出るとき、
 カットが入ってるかも。はず。)
それよりも、
いきなりボンドが現地で引っかけたと思しき美女を従えて登場するあたり、
軟派なボンドが帰ってきたと思わせます。
『キングスマン』で、「シリアス過ぎてつまらない」と言われて
反省したわけではないでしょうが
本作のボンドは明らかに原点回帰的女ったらしぶりを
発揮しています。
その後のヘリコプターでの格闘は
ボンドの危機というよりも、地上にいる群衆たちの危機というべきで
迷惑この上なしといったかんじでしたが、
とにかく指輪を奪って闘いに勝利したボンドは
自分が殺した相手の奥さん(モニカ・ベルッチ)をペロリ。
冷静に考えると、かなりゲスな行為です。

ボンドが単独行動を続ける一方、
MI6と00部門はMI5のC(アンドリュー・スコット)によって
解体の危機に。
スパイとか、殺し屋とか古いから。ってことで、
情報、情報、うるさいです。
でも、その後登場する「スペクター」のボス、
オーベルハウザー(クリストフ・ヴァルツ)
その息のかかったCが標榜する徹底した監視社会というのは
現実社会に通じるものがあるかもしれません。
今のところ、嫌みったらしいやつをやらせると
クリストフ・ヴァルツの右に出るものはいませんね。
とはいえ、「スペクター」が
過去作含めて、なにからなにまでお見通しってのは
いくらなんでも万能すぎませんか?
そのわりにはボンドの腕時計には無頓着だったり、
マヌケなところも目立ちます。
これこそ、森を見て木を見ずってやつか。

本作のボンド・ガールはレア・セドゥー
ゴージャスな美女ではありませんが
たいへん魅力的な女性です。
もちろん、ボンドは彼女もペロリ。

悪の巨大組織「スペクター」の由来や
Mの隠れ家の「フルデブランド商会」なども
いちいち元ネタが存在するらしいのですが
もういいです。
あんまり仲間内で盛り上がられても、
こっちは醒めるばかりです。
ま、ボンドの生い立ちを辿るシリーズは
前作『スカイフォール』はマザコン、
本作はファザコン
で、やり尽くした感があるので
次回作では新展開があるかも。

ヘリはしつこいなと思ったけど、
カーチェイスあり、ボートレースあり、大爆発ありで
非マニアの分際からすれば、
楽しいアクション映画、くらいに
留めておくことにします。
結局、007シリーズって
ファンそれぞれのボンド像をあてがって
楽しむものなのかもしれませんね。

それにしても、
スーツに車に腕時計と、
マッチョな映画ですね。





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