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サケボム

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(原題:Sake-Bomb 2013年/アメリカ・日本合作 83分)
監督/サキノジュンヤ プロデューサー/妹尾浩充 脚本/ジェフ・ミズシマ 音楽/吉田大致
出演/濱田岳、ユージン・キム、渡辺裕之、マーレン・バーンズ、サマンサ・クワン、ジェシカ・バン、ジェン・リウ、クリッシー・フィット、ジョシュ・ブローディス、でんでん

概要とあらすじ
「偉大なる、しゅららぼん」「みなさん、さようなら」などの実力派俳優・濱田岳が、アメリカを舞台に初めて全編英語のセリフにも挑んだ日米合作青春ロードムービー。創業300年の老舗酒蔵で働く青年ナオトは、自分を振って帰国してしまった元恋人オリビアに会いに行くため、単身アメリカへと渡る。ひょんなことから日系アメリカ人の従兄弟セバスチャンと一緒に旅することになったナオトは、ひねくれ者のセバスチャンとぎくしゃくしながらも、次第に心を通わせていく。「桜田門外ノ変」の渡辺裕之、「冷たい熱帯魚」のでんでんら、日本人俳優のベテラン勢が脇を固める。監督は、ロサンゼルスを拠点に活動し、岩井俊二監督作や紀里谷和明監督作にも参加した新鋭サキノジュンヤ。(映画.comより



一緒にへべれけになってる場合じゃないだろ

面白そうだな〜と思って
期待を込めて観てみたんです。『サケボム』

酒蔵で働くナオト(濱田岳)
ある日社長のでんでんに呼び出されて、
跡継ぎになるよう打診され、
その前に一週間休みをやるから好きなことをしろと
言われます。
う〜ん、ナオトは大学卒業前の学生じゃないし、
そもそもでんでんから跡継ぎにと指名されるほどの
酒造りの腕前の持ち主だということは
一切描かれない
ので
ふう〜ん、そうなんですかとしか感じようがありません。
このへんから、もう気持ち悪い。

で、ナオトは
かつて付き合っていた英会話学校の女教師を捜しに
アメリカへと旅立つのですが
アメリカ在住の叔父・渡辺裕之を頼ったさきで出会うのが
自分の主張をアピールしまくる動画を
ブログでアップするのが楽しみの
セバスチャン(ユージン・キム)

どうやらセバスチャンはプーで
しかも彼女にフられたばっかりということで、
なんとなくカリカリしてしまう気持ちはわからないではありませんが
ナオトが現れた瞬間から非常に迷惑そうな態度をとるのは
さっぱり理由がわからない。

渡辺裕之に命じられて
ナオトの元カノ探しに付き合うことになったセバスチャンですが
車が出発して早々に
「お前はここからバスで行け」
ナオトを車から降ろして追い払おうとします。
ま、それはいいんだけど、
その直後に逡巡するセバスチャンの表情を捉えただけで
セバスチャンは引き返してナオトを車に乗せるのですが
このセバスチャンの葛藤も、さっぱりわけがわからない。
せめて、ナオトがチンピラにからまれるのを
バックミラーで見るとか、
なにかしら、仕方がねえなあ、もう!! と
セバスチャンが意に反して引き返すようなことがないと
成立しません。

とにかく序盤から、
この人はこういう人なんです、よろしく。というような演出ばかりで
まったく物語にノレません。
ナオトが元カノと出会ったのが英会話学校だったとはいえ、
中途半端に英語が達者なのも
設定としていかがなものか
と思います。
ディスコミュニケーションからの和解が
本作の根幹を成すのであれば
むしろ、ナオトはまったく英語が話せないほうが
いいのではないでしょうか。
そのほうが、言葉は通じないけど
最後にはわかり合えたという充足感が増すと思うのですが。

「サケボム」ってのは、
日本酒とビールを割って飲むカクテルらしいので、
日本酒の専門家であるナオトの
「SAKE」に対するプライド(≒日本人としてのプライド)が
はじめはアメリカの異文化を受け付けなかったところ、
徐々に理解し合い、互いの文化をミックスする喜びを知る……
みたいなことが「サケボム」に象徴されるべきですが
そんなことは一切ありません。

驚くべきことに、本作において、
ナオトが酒蔵の跡継ぎになるほどの
「SAKE」に関するエキスパートだという設定は
まったく生かされていないどころか、
なんにも意味がありません。

本来なら、
どう考えても邪道な日本酒の飲み方を目撃したナオトは
「サケボム! サケボム!」と騒ぐ連中を制して
本当においしい日本酒の飲み方を指南し、
それによって周囲から認められるか、
逆に煙たがられるかするべきでしょう。
それを一緒になってサケボムを飲んで
へべれけになってどうする?

いかなる感慨も残らない、
残念な作品でした。





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