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REC レック4 ワールドエンド

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(原題:[REC] 4: Apocalipsis 2014年/スペイン 95分)
監督/ジャウマ・バラゲロ 製作/カルロス・フェルナンデス 脚本/ジャウマ・バラゲロ、マヌ・ディエス 編集/ダビ・ガラルト  音楽/アルナウ・バタレル 撮影/パブロ・ロッソ
出演/マヌエラ・ベラスコ、パコ・マンサネド、エクトル・コロメ

概要とあらすじ
ハリウッドリメイクもされたスペインの感染パニックホラー「REC レック」のシリーズ最終章となる第4作。謎のウィルスによって多数の犠牲者が出たバルセロナのアパートから、唯一の生存者であるテレビレポーターの女性アンヘラが救出され、貨物船を改造した臨時検疫施設に隔離される。船内はリカルテ医師による指揮のもと厳重なセキュリティ体制が敷かれており、多くの兵士たちが監視の目を光らせていた。アンヘラはリカルテに不信感を抱く兵士グスマンと共に船の秘密を暴こうとするが、突如として船内にウィルスが拡がり、感染者たちが周囲の人々を襲い始める。シリーズ第1作と第2作でパコ・プラサと共同監督を務めたジャウマ・バラゲロが単独でメガホンをとった。(映画.comより



とにかくお疲れ様でした。

さて、ついにこれが完結編かという
『REC レック4 ワールドエンド』です。
『1』『2』では共同監督だった
ジャウマ・バラゲロとパコ・プラサ監督は
『3』をパコ・プラサ監督ひとりで撮ったので
今回はジャウマ・バラゲロ監督の番ということでしょうか。
撮影は『1』で死んだはずなのに
シリーズ全てを手がけるパブロ・ロッソです。

冒頭、『2』のラストシーン直後のアパートに
SWATが突入するシーンから始まります。
『3』で、アパートの惨劇と同時刻の
別の場所で行なわれていた結婚式に舞台を移し、
演出もホラー・コメディ風味のスプラッタ寄りになって
完全にリフレッシュしたのかと思いきや、
原点回帰というべきか、
もっかいこのアパートに戻ってきたというのは
わりと気分がアガりました。
これでむしろ『3』がスピンオフ的な扱いに。
なお、POVでスタートした本シリーズは
『3』の途中からPOVを放棄し、
本作では最初からまったくPOVではありません。
手法に発想が限定されては元も子もありませんからね。
これはこれでいいんじゃないでしょうか。
とはいえ、監視カメラの映像が使われたりして、
なごりのようなものは感じさせます。

アパートに侵入したSWATたちは
用心しているはずなのに、やっぱりあいつらに襲撃されます。
そして登場するアンヘラ(マヌエラ・ベラスコ)
『2』を観ているものにとっては
こいつが一番ヤバいんですが
とにかく、SWAT隊員グスマン(パコ・マンサネド)によって
唯一の生存者たる彼女は救出されるのです。

目が覚めると、そこは船の中。
要するに、逃げ場のない(そして狭い)状況なのです。
随分と予算が潤沢になったなと思わず感慨に耽ってしまいます。
船内の主導権を握るのは、
なにやら屈強な警備兵を従えた研究者集団で
その長であるリカルテ医師(エクトル・コロメ)
あからさまに高慢ちきな人物なのですが
この研究者集団が、高圧的なわりにはことごとくマヌケ
アンヘラやグスマンが「ウイルス」の陰性だとわかったとはいえ、
好き勝手に船内を行動しすぎだし、
ただの通信士のはずのニック(イスマエル・フリッチ)が
あまりにも都合よく、敏腕ハッカー並のIT技術の持ち主

船内の監視カメラをハッキングしても
まったく気づかないテイタラク。

しかも、ニックは
アパート内の惨劇の一部始終を記録しているはずの
壊れたカメラの映像を修復までするのですが
これに研究者たちが一切関与しな
いのはどういうことか。
結果的には、ものすごーく大変なタイミングで
研究者たちは修復された映像をのんびり観てはいたけれど、
ニックを管理下に置いて、修復過程を逐一報告させるような
描写がないとだめでしょ。
すんげえ大事なことが映ってるんだから。

ところで、『1』では
バカっぽいけどなんかかわいいね♡というアンヘラでしたが
あれから7年経って、さすがにちょっと老けましたな。
残念ながらかわいらしさは目減りしています。
ていうか、アンヘラのキャラづけがいまいち曖昧で
『3』の結婚式の生き残りである半ボケばあさんに
過剰にキツくあたる姿は、正直ヒキます。

でまあ、船内にもやっぱり「感染」が広がって
わあわあいうわけですが
研究者たちが開発していたはずの「解毒剤」
「ウイルス」が凶暴に変異したために効かないぞ、と。
それなら変異した「ウイルス」に効く「解毒剤」を
開発すればいいと思うのですが
「やっぱり、原型のサンプル(屋根裏部屋の女)が必要だ」
となる理屈がよくわかりません。

そもそも、船内「感染」の発端となったのは
極秘の研究室に閉じ込められていた猿が
何者かの手によって放たれたからですが、
この極秘の研究室の扉を開けるための暗証番号を知っているのは
限られた人間だけというわりには、
それに該当する人間を捜し出そうとはしません。
結果的に、扉を開けたのはグスマンだったのですが
この船ではむしろ囚われの身のグスマンが
なんで研究室の扉の暗証番号を知っているのか。

あ、それとも、それも「悪魔」の能力のおかげ?

『2』のラストでわかっているように
アンヘラは悪霊のようなものに乗り移られていて
屋根裏部屋の女から口移しでツチノコみたいなのが
アンヘラの体内に入っていく
というのは
あくまで邪悪なものに乗り移られたことのメタファだったはずですが
本作では、具体的な「寄生体」ということになっていて
この「感染」の原因が
オカルティックなものなのか、化学的なものなのかが
曖昧というより、でたらめになってしまっています。


アンヘラの腹の中にいると思われた「寄生体」は
じつはアパートでグスマンへと乗り移っていた……
ということがわかるのは、
アンヘラが「あのとき(救出されたとき)、あなたに乗り移った!」
みたいなことを言うからですが、
ということは、
アンヘラは「寄生体」が体内にいるという自覚があったわけで
さらにはその「寄生体」が
グスマンへと移住したことも認識していたのですから、
最初からグスマンに対して怯えるようすがあっても
おかしくはずなのに、そんなことはありません。

数あるオカルト映画のように
よくわからないけれど、とにかく呪われた……
とかいうのなら納得できるのですが
中途半端に化学的対応をされると混乱するだけです。

ま、このシリーズもこれで完結だろうし、
製作陣たちには心からお疲れ様でしたといいたいです。





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