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フローズン

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(原題:Frozen 2010年/アメリカ 93分)
監督・脚本/アダム・グリーン 製作/ピーター・ブロック 撮影/ウィル・バラット 美術/ブライアン・マクブライアン 音楽/アンディ・ガーフィールド 編集/エド・マークス
出演/ケビン・ゼガーズ、ショーン・アシュモア、エマ・ベル

概要とあらすじ
新鋭アダム・グリーン監督が手がけるソリッド・シチュエーション・スリラー。スキー場にやってきたダン、ジョー、パーカーの3人は、日暮れ前に最後の滑りを楽しもうとリフトに乗り込むが、山頂への途中でリフトが停止してしまう。大声で助けを呼ぶが届かず、地上15メートルの空中に置き去りにされてしまう。ゲレンデが営業を再開するのは1週間後。3人は食料不足とマイナス20度の極寒に耐え切れず、何とか脱出を試みるが……。(映画.comより



アイデアまで限定されたワンシチュエーション

スキー場のリフトに置き去りにされたら……
という、『フローズン』です。
僕はワンシチュエーション・スリラーや密室劇が
大好きなのですが、
それはなぜなら、限定された空間だからこそ、
作り手のアイデアが勝負となるからです。
では、ワンシチュエーション・スリラーに
アイデアがなかったら、どうなるか……

スキー場に遊びにやってきた
ダン(ケヴィン・ゼガーズ)ジョー(ショーン・アシュモア)
ダンの彼女のパーカー(エマ・ベル)の3人は
限りなくチャラいバカガキで
リフト代をケチる相談をしています。
この冒頭数分のセリフのやり取りからしてグダグダで
ものすご〜くどうでもいい気分にさせてくれます。
こいつらなら殺られても仕方がないねと思わせる
ホラーやサスペンスの常套句だと
考えることもできるかも知れませんが
この3人は本作の主人公たちですから
少なからず感情移入できないとハラハラドキドキできないわけで
主人公が3人揃ってバカで、
非道い目に合っても仕方がないと思われちゃダメでしょ。

ダンとパーカーは付き合って1年程らしいですが
妙によそよそしく、ギクシャクしていて
なんか裏があるのかと思ったら、とくに何もありません。
普通にイチャイチャしてるほうがいいと思うんすけど。
スノボー初心者のパーカーに苛立っているジョーは
もともと皮肉屋なのかもしれませんがやたらとおしゃべりで
ダンに対して「お前と2人で思う存分スキーを楽しみたかった」などと
しみったれたことを言うので
ジョーはゲイなのかと思えば、そうでもありません。
たまたま知り合った女性と仲よくなって
電話番号を聞き出したりします。

夜になって、3人が滑り込みでリフトに乗るまでの
最初の20数分は本当にどうでもいいシーンが続き、
何度も観るのを止めようと思いましたが
かろうじて踏みとどまっていると
やっと3人が乗ったリフトが停止します。
「誰か助けて〜」「大丈夫だ。落ち着け」みたいな
ごく当たり前のやり取りが続き、
ことごとくネガティブなことしか考えないパーカーに
心底苛立っていると、
たまたま除雪車が3人の真下に現れたものの、
気がつかずに引き返してしまう
、というスカシが。
まあこれはひとつ、アリでしょう。

でも、やっぱりリフトに座っているだけだから
なんにも起こらないのですが
ついにダンが地上に飛び降りてみるという行動に。
案の定、飛び降りたダンは両脚を激しく骨折し、
(ていうかあんなふうに骨が飛び出るもんだろうか)
その場から身動きできなくなります。
そこにわらわらと集まってくる野性のオオカミ
ムシャムシャ。ギャー。
ジョーはリフトのワイヤーをつたって
はしごがある支柱までたどり着こうと試みますが
手のひらを切って断念。

リフトに残されたジョーとパーカーは
言い争ったりしながら、元カノの話をしたりしています。
これまた何度も言いますが、この会話が心底どうでもいい。
ていうかね、最初のほうに書きましたが
ジョーはリフトに乗る直前に女の子の電話番号を聞き出して、
メモがないから暗記しようと
「○○○の、××××……」なんて繰り返し呟いているのです。
明らかに印象づけようとしていたのかと思いきや、
これ、な〜んにも意味がない! 伏線でもなんでもない!
逆にびっくりだよ!

要するに、どう考えても変化のないリフトの上に
この3人をあまりにも手ぶらで向かわせすぎなのです。
携帯ひとつ持たせてりゃ、
番号を思い出せないだの、電池が切れそうだの、
いろいろできるでしょう?
腹が減るんなら、ポケットの中に一枚だけガムが入ってたとかさ、
いろいろあるじゃんねぇ。
とにかく、この3人をリフトに置き去りにして
なにかをやらせるための準備が作り手にまったくない
のです。

そのまま一夜明けて、なにをするかといえば、
もう一度ジョーがリフトのワイヤーをつたって
はしごがある支柱までたどり着こうとする
のです。
それ、さっきやったじゃん! なんで、同じことやるの!
そして、突然ボルトが外れてグラグラし始めるリフト。
急に別の問題出してくんなよ。

なんとか下まで降りることに成功したジョー。
ところが、そこにはオオカミが……って
また、おんなじー!! 進歩ねー!

ひとり生き残って道路まで出たパーカーの前を
気づかずに通り過ぎる車……ってさぁ、
この期に及んでスカシはいらないよ。下手くそ!

結局、3人に立ちはだかる障害は
リフトが止まったことと、オオカミのみ。
ひとつの問題をクリアすると次の問題が発生して……
なんていう面白味はまったくなく、
93分経つと映画は終わりました。





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