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スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー

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(原題:EN KARLEKSHISTORIA 1970年/スウェーデン 114分)
監督・脚本/ロイ・アンダーソン 撮影/ヨルゲン・ペルソン 音楽/ビョルン・イシュファルト
出演/ロルフ・ソールマン、アン=ソフィ・シーリン、ビョルン・アンドレセン

概要とあらすじ
スウェーデンの巨匠ロイ・アンダーソン監督が69年に手掛けた長編デビュー作。ストックホルム郊外の療養所にいる祖父の元を訪れた15歳の少年ペールは、そこで見かけた美しい少女・アニカに一瞬で心を奪われる。2人は友人の紹介を経て急速に親しくなり……。幼い2人の恋を瑞々しいタッチで綴り、ベルリン国際映画祭で絶賛された感動作。後に「ベニスに死す」に出演するビョルン・アンドレセンが、端役ながらスクリーンデビューを飾っている。(映画.comより



ラブラブうふふ♡からのやるせなさ

ロイ・アンダーソン監督『さよなら、人類』を観て
過去作を探っていたときに
この『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』にいきあたって
あれぇ〜、観たことあるぞと思ったのですが
憶えているのはヒロインのミニスカートのみ。
……というわけで見返したのでした。

もともと日本では1971年に『純愛日記』という邦題で公開され、
その後2008年に完全版としてこのタイトルで
再度公開されたといういきさつがあるようです。

グレるにしては幼い気もするが
とにかく悪ぶった不良グループのひとり、
ペール(ロルフ・ソールマン)
アニカ(アン=ソフィ・シーリン)はお互いに一目惚れ。
気になって仕方がないけど、話しかける勇気がないふたりの
モジモジうふふなじれったい関係は
観ているこっちが恥ずかしくなります。

個人の好みはどうあれ、
アニカがほかの女の子より可愛いのは明らかで
ペールがアニカに一目惚れするのは当然といえば当然なのですが
アニカがペールに一目惚れするのは……なぜ?
好きになったんだから仕方がないと言われればそれまでですが
不良グループでは下っ端で、
これといった取り柄がなさそうな猿顔のペール
一目惚れするかねぇ……

ま、どうしても、お似合いカップルだねと思えないのには
妬みも入ってるかもしれないので、置いておくとして
ちょっとした仲違いも乗り越えたふたりは
親も認める完全ラブラブ状態に。
最高に幸せそうなペールの笑顔が……やっぱり、なんか腹立つ。

てな具合に、少年少女の甘酸っぱいラブ・ストーリーには
間違いないのですが
むしろ周囲の大人たちが人生に苦しむ姿が浮き彫りになります。
介護施設に入院しているペールの祖父は人生に絶望しているし、
客室乗務員を夢見ていたメンヘラ女性はかなり情緒不安定。
冷蔵庫のセールスマンをしているアニカの父親も
鬱憤を溜めています。

別荘(?)でのザリガニ・パーティーでは
関係を円満に装うあまり、かえってピリピリした雰囲気が際だちます。
メンヘラ女性が突然殴られる理由は
さっぱりわかりませんが
行方不明になったアニカの父親を全員で探し、
結局何事もなく発見したあとの
一体自分たちはなにをやってるんだという虚脱感
明るい未来しか待ち受けていない(かのように)
ラブラブハッピーなペールとアニカのふたりと
あまりにも対照的です。

誰もがペールとアニカのように
初々しく、希望に満ちあふれていたはずなのに
いざ大人になると、な〜んでこんなことになってしまうのか……
ていう、やるせなさが残る作品です。





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