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映画 みんな!エスパーだよ!

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(2015年/日本 114分)
監督/園子温 原作/若杉公徳 脚本/田中眞一、園子温 製作/依田巽、太田哲夫、石川豊、大田圭二、松本篤信、森谷雄、鈴木伸育、宮本直人 撮影/神田創 照明/藤森玄一郎 録音/小宮元 美術/松塚隆史 編集/伊藤潤一 CG/本田貴雄 音楽/原田智英 主題歌/岡村靖幸
出演/染谷将太、池田エライザ、真野恵里菜、マキタスポーツ、深水元基、柾木玲弥、柄本時生、神楽坂恵、安田顕、高橋メアリージュン、冨手麻妙、サヘル・ローズ、今野杏南、星名美津紀、篠崎愛、清水あいり、星名利華、板野友美

概要とあらすじ
童貞の高校生エスパー・鴨川嘉郎と仲間たちによる戦いや友情を、園子温監督の演出と染谷将太の主演で描いた人気ドラマ「みんな!エスパーだよ」の劇場版。原作は「デトロイト・メタル・シティ」で知られる若杉公徳の人気コミック。突然人の心の声が聞こえるようになった高校2年生の鴨川嘉郎。同じ頃、人類滅亡を企む悪のエスパーが「世界エロ化計画」を始動させた。超能力研究者の浅見教授は、嘉郎や同じく超能力に目覚めたエスパーたちを招集し、彼らが超能力に目覚めた事実と、迫りくる世界危機の阻止を命じるのだが、嘉郎たちの能力はエッチなことにしか発動できず……。(映画.comより抜粋



エスパーはあんまり関係ないダニ!!

テレビドラマシリーズの映画化なんて
普段なら絶対に観に行きませんが
『映画 みんな!エスパーだよ!』は別。
テレビシリーズも大好きだったし、
なんせ園子温作品ですから、観ときましょうよ。
(とかいいながら、『新宿スワン』と
『リアル鬼ごっこ』は絶賛見逃し中)

本作の最大の見どころは、パンチラ!!(およびパンモロ)
シネコンの大スクリーンに映し出されるパンチラは
そのこと自体がばかばかしくて
ワクワクするじゃありませんか。
「女の子のパンツは絶対に白」と豪語する園子温は
『愛のむきだし(2008)』以前『うつしみ(2000)』の頃から
パンチラには並々ならぬこだわりがあるのです。

で、まあ、パンチラはふんだんにあるのですが
登場する女性達はそうそうに服を脱ぎ捨て、
下着だけの姿になってしまう
ので
パンチラの「チラ」の魅力が損なわれ、
むしろいやらしさが目減りしてしまっているのは残念です。
やっぱりパンチラに重要なのは「チラ」の部分であって
最初っからパンツいっちょで歩き回られても
ちっとも楽しくないのです。
本作のレイティングはPG12ということで
下着以上のエロはなく、
このレイティング限界のエロさを追求したのかもしれませんが
むしろ、見た目の露出は少ないけど、じつはしっかりエロい、
という方向を目指してもよかったのではないか。
なんて思ったりします。

テレビシリーズ同様に
愛知県は豊橋・豊川でロケが行なわれ、
登場人物たちがみな三河弁を喋るのも特徴的です。
豊川市が園子温の出身地だからというのが大きな理由ですが
濁音が多いけど、どこか愛らしい三河弁は
つい真似したくなるような魅力があるだけでなく、
アニメキャラの言い回しのように
荒唐無稽な世界観を受け入れさせるための装置として
とても効果的だと思います。思うダニ。
ま、日頃から三河弁を使っている人にとっては
ちっとも有効じゃないでしょうけど。

お話は……まあね、ひどいです。
ある条件を満たした人間だけが超能力を授かった根拠が
惑星がどうしたとか、いろいろありましたが
そんなことの科学的な整合性はどうでもいいのです。
だって、そうなんだからそれでいいのです。
問題は、集められたエスパーたちの超能力が
物語になんにも役立っていない
ことでしょう。

川渡しの船頭をやっているメガネっコが
ひとりでエスパーたちに抵抗しようとしている理由が
いまいちわからないし、
どうもこのメガネっコも高校の生徒らしいのに
お前はいつ学校行ってんだとか、
突然赴任してきた女教師ポルナレフ愛子(高橋メアリージュン)
登場したときからどうみても悪役だと思っていたら
なんかエスパーたちと一緒に行動していて
ああ悪意はないのかとずっこけていたら
この女教師がラスボスでしたっていわれても
そうでしょうねえ……としか思えません。

新聞記者や刑事も登場しますが
この地に来たばっかりのはずの
どこの馬の骨ともわからない安田顕が
警察を差し置いて、事件(?)解明の先頭を切っているのも
さっぱりわかりません。

超能力を使うのは
サヘルちゃんを除いて、悪役のほうばっかりで
安田顕と神楽坂恵の元に集まったエスパーたちが
自分たちの超能力を駆使して悪と戦うシーンが
まったくない
のはいかがなものか。
最初はエロ目的でしか使用されなかった
各々の透視や念動力や瞬間移動などが図らずも効果的に作用し、
エスパーたちが活躍して問題解決へ向かうような物語なら
もっとグッときたかもしれません。

結局、彼らがエスパーであることにはとくに意味がなく、
主人公を除くメンバーたちはただそこにいるだけで
嘉郎(染谷将太)の思春期の葛藤だけが
クローズアップされてしまった
のはいただけません。
ステージ上に配された学芸会のセットみたいなのには
腰を抜かしましたが
最終的に、嘉郎が母親のお腹の中にいるときに聞いた声というのは
運命の女性のものではなく、街中の女性たちの声ということに。
ということは、
スマートボール店の看板娘(星名美津紀)とか、
(↑個人的にはこのコが一番エロかった)
本屋の店員(篠崎愛)とか、
みんな嘉郎と同い年のはずなんですけど、
彼女たちはなんで高校に行ってないの?
高校にも行けないほど家の商売が大変だってこと?

とにかく、下着姿以上のエロはないわけですから
街中の女性たちが下着になってからというもの、
事態はエスカレートすることなく、
物語は完全に停滞し、ダレダレです。
本来、こんな映画の細かいことを気にしても仕方ないのですが
いかんせん各エピソードが無駄に長いので
気になってしまいます。
エロ要員でも美少女要員でもない元AKBが登場するシーンなど
1000%必要ない
から全てカットし、
90分くらいに納めて、テンポをよく突っ走ってほしかったところ。
(あいつは大人の事情で無理矢理ぶっこまれたのかな?)
終盤で、嘉郎が
「今すぐお前をネタにしてオナニーできるんだからな!」
わけのわからない脅しをかけるシーンはグッときましたが
ああいうバカバカしいけど真剣な情熱みたいなものを
もっと感じたかったです。

バイオレンスがないと、なぜか過剰に甘くなる園子温。
狙いとしては、『超能力学園Z(1982)』とか、
『ハレンチ学園(1970)』とかの
いたって明るいエロ・コメディを目指したのかもしれませんが
パンチラを除けば、あまり見どころのない作品でした。
(胸の谷間は……それほど興奮しないんだよな。個人的に。)





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