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セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身

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(原題:Seconds 1966年/アメリカ 106分)
監督/ジョン・フランケンハイマー 製作/エドワード・ルイス 原作/デビッド・イーリイ 脚本/ルイス・ジョン・カリーノ 撮影/ジェームズ・ウォン・ハウ 音楽/ジェリー・ゴールドスミス タイトルデザイン/ソウル・バス
出演/ロック・ハドソン、セローム・ジェンス、ジョン・ランドルフ、 ウィル・ギア、マーレイ・ハミルトン、リチャード・アンダーソン、ジェフ・コーリイ

概要とあらすじ
平凡で単調な毎日に不満を抱えていた銀行家ハミルトンは、ある秘密組織の手で生まれ変わることに。彼は手術を経て、画家のウィルソンという人物になり、新生活をスタートさせる。しかし過去と新しい人生が対立し、次第に彼を追い込んでいく。混乱するウィルソンがとった行動とは? 第二の人生が生む悪夢を描いたSFスリラー。(映画.comより



なりすまし人生にいいことなし。

まあ、自分の人生に充分満足しているかといわれれば
迷いなくクビを縦に振ることはできないけれど
だからといって、人生をやり直しても
結局同じことになるような気がします。

列車に乗ろうとしていた銀行家の
アーサー・ハミルトン(ジョン・ランドルフ)
謎の男から一枚のメモを渡されます。
そのメモには住所が書かれていて
どうやらその場所へ行けということのようです。
自宅に戻ったアーサーのもとには
死んだはずの親友から電話がかかってきて
とにかくメモの場所へ行くように促され、
半信半疑のアーサーはとりあえず元親友の言葉に従うのでした。

クリーニング屋から肉屋へと
たらい回しにされたアーサーがたどり着いたのは
とあるオフィス。
そこでアーサーは、完璧な整形手術とキャリアの改変を施した
「変身」を勧められるのです。

アーサーは職場においても、夫婦関係においても
確かに満足げではなかったものの、
現実を投げ出したいと切に願うほど
人生に嫌気が差している描写がないので
感想として微妙ではあります。
とにかくアーサーは、巻き込まれ型優柔不断な人間
心の奥の方にくすぶっている感情をくすぐられると
あ、オレってそうかも! とその気になるきらいがあります。

まるで催眠術にかけられたように
かつて夢見た人生を望んだアーサーは
ウィルソン(ロック・ハドソン)として生まれ変わるのでした。

テニス・プレイヤーの次になりたかった
画家として生まれ変わったアーサー=ウィルソン。
でも、画が描けないんだから画家になれなかったわけで、
画家になったというシチュエーションを用意されたところで、
いつまでたっても彼は画家になった自分を
演じているだけ。

アーサーを「変身」させた会社は、
彼を新しい人生になじませるために、
執事や気が合いそうな女性まで手配して、
アーサーにとっての新世界を構築するのです。

そんな状況で、アーサー=ウィルソンに嫌気が差すのは
わかるのですが
結局、彼が何を望んでどうしたいのか、ハッキリしません。
アーサー=ウィルソンは、
どんなに望む人生を用意されても
自分から進んで道を切り開くということを
しない人間なのではないでしょうか。

人生におけるトライで生じるリスクを
背負うだけの覚悟がないように感じました。

つまるところ、自分が希望する人生とは
金を払って買い取るのものではなく、
自分で勝ち取るものなのでしょう。
失敗や挫折を繰り返したのちに、
夢見ていた人生を我がものにすることができなかったとしても
それこそが自分の人生であり、
失敗や挫折を含めた自分の人生を肯定し、
なお前進しようと試みること
が大切なのではないでしょうか。
別の人間になりすましても
苦悩が増えるだけなのです。

なんだか、安っぽい自己啓発本みたいな文章になってしまった……
あ、オープニングのグニョ〜はソウル・バスです。

なんか、いろいろ誤魔化さないで
あんときゃー、失敗だったな—! わはは! なんつって
笑いながら死にたいやね。







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