" />

西遊記 はじまりのはじまり

ill499.jpg



(原題:西遊 降魔篇 2013年/中国 110分)
監督/チャウ・シンチー 共同監督/デレク・クォック 製作/チャウ・シンチー、アイビー・コン 脚本/チャウ・シンチー、デレク・クォック、ローラ・フオ、ワン・ユン、ファン・チーチャン、ルー・ゼンユー、リー・シェン・チン、アイビー・コン 撮影/チョイ・サンフェイ 美術/ブルース・ユー 編集/チャン・チーワイ 音楽/レイモンド・ウォンアクション 指導/クー・フェンチウ
出演/スー・チー、ウェン・ジャン、ホアン・ボー、ショウ・ルオ、

概要とあらすじ
「少林サッカー」「カンフーハッスル」で人気のチャウ・シンチーが、「ミラクル7号」以来6年ぶりに手がけた監督作。日本でも映画やドラマなどさまざまなメディアで描かれ、誰もが知る中国の伝奇小説「西遊記」を題材に、三蔵法師と孫悟空、猪八戒、沙悟浄が出会い、天竺を目指す前の物語を独自に描いたアクションエンターテインメント。三蔵法師は、得意の「わらべ唄」で妖怪の善の心を呼び覚まそうするが失敗ばかりの若き妖怪ハンター・玄奘として描かれ、孫悟空、沙悟浄、猪八戒もそれぞれ独特な姿で登場。映画オリジナルのキャラクターとして、人気女優スー・チーが扮する女性妖怪ハンターも活躍する。(映画.comより



絵空事なんだから派手に行こうぜ!

僕、ものつくりに大事なのは
質よりもまず量だと考えている節がありまして
要するに、出来がいいか悪いかわからないけれど
量を重ねていくうちにそれがいつしか説得力となって
ようやく質らしきものが発生するんじゃないか思っているわけですが、
チャウ・シンチー監督の作品へのアイデアの詰め込み方をみていると
あながち間違った考えじゃないんじゃないかと
思えてくるのです。

『西遊記 はじまりのはじまり』
本当にどうしようもなくくだらないギャグがてんこ盛りです。
しかもたたみ掛けるように連続し、しつこい。
ひとつひとつのネタは失笑ものだけど、
失笑する間も与えず、もしくは失笑など意に介さずに
ひたすら過剰にヒートアップを続ける演出に
知らず知らずのうちに拍手を送りたい気分になってくるのです。
多用されるCGやみえみえのワイヤーアクションにも
映画なんて絵空事なんだから派手に行こうぜ! とでも言わんばかりの
あっけらかんとしたエネルギーが魅力です。

「はじまりのはじまり」というからには
「西遊記」の前日譚なわけで、
誰もが知ってる「西遊記」のアベンジャーズ的な冒険活劇を期待していると
拍子抜けするかも知れません。
いやそれよりも、子ども向けのアクション・ファンタジーだと思っていると
痛い目に合うかも知れません。

冒頭、バスクリンを大量に投入したような川辺の集落に
水の妖怪=沙悟浄が現れ、村人を蹂躙するのですが
女子供でも容赦なしに妖怪の餌食になるさまは
かなりグロテスク。
ギッタンバッコンのアクションとかありますけれど
あの可愛い子、妖怪に食べられてそのままなんだけど……
と感慨に浸る隙など与えず、
物語は残酷に進行していくのです。

それ以降のアクションも、
相手が妖怪だから血しぶきが出たりしないけれど
やってることはホラーでスプラッターなのです。
そのあたりのたがが外れた感じが最高です。

とにかく、本作に登場する女性たちがみんな可愛いのは
やっぱり監督のセンスがいいからでしょうか。
冒頭の少女がたまらなく可愛いのはちょっと可愛さの種類が違うけど、
(種類が同じだったらヤバイけど)
顔がテカテカの猪八戒の餌食になる面食いの女の子や
段(スー・チー)の手下の女の子もみんな可愛い。
でもやっぱり、一番はスー・チーかな〜♡
う〜ん、迷うな〜。
(と、妄想で女性を選ぶ側に自分を設定する、オレ。こんにちわ。)

頼りない理想主義者の玄奘(ウェン・ジャン)
段がメロメロになる動機が唐突で、いくら説明されてもわからなかったけれど
とにかく、スー・チーのツンデレ感がたまりません。
スー・チーにあんなに言い寄られても
仏さま相手にマスかいてるクソ童貞の玄奘が受け入れないのは
ただただいらつくばかり。
仏の教えと美人の誘惑……
どちらがありがたいか、懸命な皆さんならおわかりでしょう?
話が逸れますが、
段の手下の血糊が止まらない男! ツボでした。

そして、やっぱり最高なのは孫悟空(ホアン・ボー)
最初に登場したときの、タイミングの安っぽさもよかったのですが
ハゲ散らかした乞食にしか見えない孫悟空の醜さは
これまでにない孫悟空像でしょう。
あいかわらず、しょーもないギャグをたたみ掛けてきますが
孫悟空が段にダンスを教えるシーン
完全にふたりとも素で吹いちゃってますよね。

クソ童貞のおかげで、500年ぶりに自由になった孫悟空の
スーパー岡村隆史的なヒールっぷりがたまりません。
凶悪で無敵の孫悟空は、むしろかっこいい。

最終的に、すべては仏さまの全宇宙的なパワーによって
まるっと収まります。
あれが仏さまではなく、キリストだったとしたら
もっと嫌な気分になっただろうなと感じること自体が
アジア的なのかもしれません。
(べつに、仏様も信仰してないけど)

ラストでかかる曲が
完全に聞き覚えがあるけどなんだっけ? と思ったら
なんと「Gメン‘75」のテーマ曲
「柔道一直線」の曲も使われていたそうで)
わけのわからない高揚感で、ジ・エンドです。

なにやら続編の企画もあるそうで。
でも、続編っていわゆる「孫悟空」のお話だよね?
もしそうなら、必要か、それ?





にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
↑お気に召したらクリックしていただけますと、もんどりうって喜びます。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

のほうず

のほうず
映画が好きで観るのはいいが、
かたっぱしから忘れていくので
オツムのリハビリ的ブログ。
******************
当ブログの文章・画像およびイラストの無断転載を禁じます。引用される場合は、出典の表記と当ブログへのリンクを設定してください。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

お気に召したら
クリックお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

スポンサードリンク

↓過去の記事はこちらから!↓

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンタ