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マッドマックス サンダードーム

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(原題:Mad Max Beyond Thunderdome 1985年/オーストラリア 107分)
監督/ジョージ・ミラー、ジョージ・オギルビー 脚本/テリー・ヘイズ、ジョージ・ミラー 製作/ジョージ・ミラー 撮影/ディーン・セムラー 美術/グレアム・グレイス・ウォーカー、Anni Browning音楽/モーリス・ジャール
出演/メル・ギブソン、ティナ・ターナー、アンゲロ・ロッシト、ヘレン・バディ、フランク・スリング

概要とあらすじ
荒涼たる砂漠と化した近未来の地球を舞台に子供だけの国の存亡をかけて闘うマックスの姿を描く「マッドマックス」シリーズ第3弾。核戦争で荒廃した近未来の地球。物々交換で生活が成り立つ地上世界とその原動力となる豚メタンガスを製造する地下から成っている町、バータータウンに、疲れきったマッド・マックス(メル・ギブソン)が辿りついた…(映画.comより抜粋



おさらいデスロード その3

観たことはあるつもりでいたのですが
途中で、はは〜ん、これは初めて観るなと気がついた
『マッドマックス サンダードーム』
内容じゃなくて、観たか観ていないかも憶えていないなんて。
おさらいじゃないじゃん。

『マッドマックス』で世界を振り向かせ、
『マッドマックス 2』で世界を驚かせたあと、
一気呵成に調子に乗って本作を作った、というわけではなさそうです。
いや、調子に乗っていたかも知れないし、
それは真っ当な調子の乗り方だったと思いますが
ジョージ・ミラー監督の盟友、プロデューサーのバイロン・ケネディ
本作のロケハン中に不慮の事故で他界してしまい、
意気消沈したミラー監督はアクションシーンだけに専念、
あとは共同監督に任せた
という事実が
本作の迷走ぶりを表しているのかも知れません。

『マッドマックス 2』まで
ぼんやりとしたディストピアだった舞台は
はっきりと核戦争によって地球が壊滅したあとの世界だと
明言されています。
世界観やコスチューム・デザインは
『マッドマックス 2』を引き継いでいるものの、
ヒューマンガスのようなキャラ立ちしたキチガイは登場しません。
そのかわりにティナ・ターナーが熱演しています。
能面みたいなのを頭の上につけたやつとか、
頭脳明晰な小人と筋骨隆々の障害児のマスター&ブラスターなんていう
キャラクターはいるにはいるものの
思わず惚れ込んでしまうほどではありません。

ガソリンがすっかり枯渇してしまったのか
アウンティ(ティナ・ターナー)が仕切るバーター・シティでは
豚の糞尿が放つメタンガスがエネルギー源になっていて、
これまでのように他人のものを浅ましくも奪い合う世界ではなく、
これはこれでひとつの社会を形成しているのです。
マックス(メル・ギブソン)だけが
いかなる社会からも自由であるようにも思えますが、
どちらかといえば、翻弄されているだけのようにみえます。

バーター・シティを追放されたマックスがたどり着いたのは
子供だけで構成された集落。
木が生い茂り、水もある一角で暮らすその子どもたちは
誰からか伝えられた英雄神話を支えにしているようで
忽然と現れたマックスを救世主だと思い込むのでした。

「映画秘宝2015年7月号」の記事によると
子供だけの部族というのは
『リドリー・ウォーカー(80)』というSF小説を
ベースにしているそうで、
ジョージ・ミラーが築き上げてきた『マッド・マックス』の世界観とは
そもそも関係がないのです。
さもありなん、物語は完全におとぎ話化してしまいます。
『マッドマックス 2』のフェラル・キッドが
大量に増えた
といえなくもありませんが
ビッグダディと化したマックスに
ヒーローの面影はありません。

ラストになってようやく『マッドマックス』らしい、
チェイスシーンが登場します。
それなりに迫力はありますが
それまでに蓄積されたキャラクター同士の因縁のようなものはなく、
最後にティナ・ターナーがさわやかな捨て台詞を残して
去っていくのでした。

肥大した『マッドマックス』という世界の中で、
当のマックスが「え〜っと。おれはどこにいればいいの?」と
うろたえているような作品です。





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