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徳川セックス禁止令 色情大名

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(1972年/日本 89分)
監督/鈴木則文 脚本/掛札昌裕、鈴木則文 企画/天尾完次 撮影/増田敏雄 美術/雨森義允 音楽/荒木一郎 照明/中山治雄 編集/神田忠男
出演/杉本美樹、三原葉子、女屋実和子、池島ルリ子、城恵美、衣麻遼子、名和宏、殿山泰司、山城新伍、渡辺文雄、成瀬正孝、大泉滉、那須伸太朗、水城ゆう子、川浪公次郎、熊谷武、岡八郎、京唄子、鳳啓助、田中小実昌、オードリー・クルーズ、サンドラ・ジュリアン

概要とあらすじ
フランスのポルノ女優サンドラ・ジュリアンの東映作品出演二作目。江戸時代、唐島藩城主が、セックスの快感を独占すべく発令した“閨房禁止令”をめぐっての大騒動を描いた、艶笑喜劇。時は十一代将軍徳川家斎治世の頃。家斎五十四番目の息女清姫が、九州唐島藩城主小倉忠輝に降嫁と決定した。ところが、この忠輝、三十四才にして格別の女嫌いで、すっかりノイローゼ気味。こんな状態で、初夜を向かえたが、清姫は無骨な忠輝にすっかり憤慨する。家老米津勘兵衛は、姫の機嫌を直す手段として、忠輝を女好きにする以外に方法が無い、と判断、博多屋に依頼する……(映画.comより抜粋



威張っているやつらはインポ

一部で有名な(?)
鈴木則文監督『徳川セックス禁止令 色情大名』です。
名作なのかと聞かれれば、返事に窮するけれど
まあ、ええじゃないか。

好色家として有名な徳川11代将軍家斉が登場することから
同じ1972年の『エロ将軍と二十一人の愛妾』
対を成す作品でしょう。
『徳川セックス禁止令』は、色ボケした殿様が
庶民はもっと気持ちのいいことをしていると知って嫉妬し、
「閨房禁止令」(=セックス禁止令)を発令します。
かたや、『エロ将軍と二十一人の愛妾』では、
殿様は不能で、
殿様になりすました百姓が妾とヤリまくるお話

ベクトルは逆ですが
どちらも体制側の快楽に対する不寛容への反撥から
発想されています。
『徳川セックス禁止令』よりも
『エロ将軍と二十一人の愛妾』のほうが面白く、
出来がいいように感じるのは
「ヤルな!」というより「ヤリまくれ!」というほうが
画的に盛り上げやすいから
でしょうか。
本作はハチャメチャ感が物足りなく感じます。

当初、殿様が女性に興味がないのも
『エロ将軍と二十一人の愛妾』の殿様と同様だし、
また『温泉みみず芸者(1971)』に登場した、
元海軍で愛国主義者の板前が巨根過ぎて
結果的に性的不能に陥っていたように
「威張っているやつらはインポ」という思想が
一貫しています。

キャストにはおなじみの面々が顔を連ねていますが
京唄子と鳳啓助が夫婦役で登場するのがツボでした。
ポテチン。
そんななか本作で異彩を放つのは
サンドラ・ジュリアンというフランスのポルノ女優。
僕は全然知りませんでしたが、
70年代に日本で大ブレイクしたお方だとか。
ちゃんと可愛いです。(ちゃんとって、なんだよ)

「フランス人形」ことサンドラは
殿様に性技を指南し、殿様はサンドラにぞっこんに。
本来はカトリック教徒であったサンドラは
最後には波打ち際で逆さ磔にされ、処刑されてしまいます。
幕府の圧政への反撥とは別の
カトリックの禁欲主義に対する反撥は
『聖獣学園(1974)』へと受け継がれているとすれば
「下品こそ この世の花」という鈴木則文監督の作家性が
おのずから浮かび上がってくるというものでしょう。
サンドラを支配する商人・博多屋を演じている渡辺文雄
『聖獣学園』ではエロ司祭でした。

本作に登場する女性たちはみな
「いけませぬ!」から、やがて「やめないで〜」へと変化するので
基本的に「嫌よ嫌よも好きのうち」という、
ま、男性にとって都合のいい女性像だったりするのですが
そこはほれ、男性向けのピンク映画ですから
女性の方々は大目にみてやってつかあさい。
「セックス禁止令」を発令されて憤るのは男性だけではなく、
女性もそれは困るわぁと嘆くし、
ついに「ヤラせろ一揆」が勃発したときには
男女入り乱れた民衆がセックス解放を訴えるのですから、
こういうの、いいじゃないですか、ねえ?

最後にびしっと
「あらゆる生命の根源たる性を支配し
 管理・検閲する事は何人にも許されない
 例え 神の名においても」

という教訓を与えてくれます。
おっしゃるとおりですけど、
半分ジョーク、半分マジってところでしょうか。
ろくでなし子が喜びそうな名言です。





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