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スキャナーズ

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(原題:Scanners 1981年/カナダ 103分)
監督・脚本/デビッド・クローネンバーグ 製作/クロード・エロー 音楽/ハワード・ショア 撮影/ロドニー・ギボンズ 特撮/ゲイリー・ゼラー、マーク・アーウィン 特殊メイク/ディック・スミス
出演/スティーヴン・ラック、ジェニファー・オニール、マイケル・アイアンサイド、パトリック・マクグーハン、ローレンス・デイン、ロバート・シルヴァーマン

概要とあらすじ
デビッド・クローネンバーグ監督が超能力者たちの戦いを描くSFスリラーで、のちにシリーズ化もされたヒット作。浮浪者のべイルは自分がスキャナーと呼ばれる超能力者であることを知らされる。その頃、もうひとりのスキャナー、レボックがコンセック社の会議場で人の頭蓋骨を破裂させるという事件が起こる。自らの能力を使って、世界征服をたくらむレボック。女性スキャナー、キムとともにレボックを追うベイルは、やがて自分とレボックにまつわる秘密を知ることに……。2013年、クローネンバーグ監督の新作「コズモポリス」(12)公開にあわせた特集上映「コンセプション オブ デヴィッド・クローネンバーグ 受胎」でリストア版が公開。(映画.comより



頭ドッカーン!で、すべてよし!

「頭ドッカーン!」は忘れようもないけれど
それ以外のストーリーを何も憶えていないのは
たぶん、僕の脳みそが知らないうちにスキャンされて
記憶を失ったからだ、そうだそうだ。

『スキャナーズ』
クローネンバーグ監督の狂った知性と感性が
見事に結実した傑作なのは間違いないでしょう。
発想は子供じみているのに、それがどんどんねじ曲がって
ややこしい方向へと発展していくのが特徴です。

でも、やっぱり最大の見どころは
なんといっても「頭ドッカーン!」シーンです。
神経質そうなハゲ眼鏡の顔が大写しになっただけで
ワクワクが止まりません。
しかも自分から、「今日はみなさんをスキャンします」
なんつっちゃってさ。ホホホ。
会場に集まったVIPたちのなかで
ひとりだけスキャンされる相手に名乗り出たのは
レヴォック(マイケル・アイアンサイド)
いわずもがなレヴォックは凶悪スキャナーで、
スキャンするつもりだったハゲ眼鏡は逆にスキャンされ、
もじもじギリギリぷるぷる震えたあと、
待望の「頭ドッカーン!」!

外部から攻撃を受けるのではなく、
内部から破裂するという描写が独創的だったそうで
当然、大友克洋作品にも影響を与えているでしょう。
ショッキングで派手だし、どこか滑稽でもあります。
特殊メイクは、数々の名作で特殊メイクを手がけた
ディック・スミス
せっかくDVDなんだからと、
何度も繰り返してコマ送りで観てみましたが
破裂する直前まで頭がパンパンに膨らんでいました。
普通に観ていてもわかりませんが
ほんの一瞬、ハゲ眼鏡が
ゆるキャラみたいにかわいくなります。

ドッカーン直後のステージ上には
まったく血が飛び散っていないじゃないか、なんて
無粋なことを言ってはいけません。

やはり強力なパワーを持つスキャナーの主人公、
キャメロン(スティーヴン・ラック)
ルース博士(パトリック・マクグーハン)の要請を受けて
悪事を企むレヴォックを探し出して倒すことに。

どうやら僕がストーリーを憶えていないのは
スキャンされたせいではなく、
中盤の展開が完全に中だるみだったせいで
超能力者同士の戦いだったはずなのに
敵は銃で襲ってくるし、ルース博士はまったく協力しないし、
何が物語の目的だったんだか、見失いそうになります。
レヴォックが牛耳っている製薬会社に
キャメロンはやすやすと忍び込んでいるし、
レヴォックもそのことにまったく気がつきません。
こういうときこそ、スキャン能力を使えばいいのにと思うのは
僕だけでしょうか。
いや、待てよ。
その後キャメロンは、アクセスがロックされたコンピュータを
公衆電話からハッキングできるんだから、
そもそも忍び込まなくてもいいんじゃね?
 なんて
無粋なことを言ってはいけません。

壮大なるスキャナーズ育成計画と
ギリシャ神話みたいな愛憎物語が打ち明けられたあと
待ちに待った超能力対決です。
レヴォックを演じるマイケル・アイアンサイドは
「カナダのジャック・ニコルソン」なんていわれていたそうで
やっぱりねと思いましたがそんなことより、
レヴォックが額に穴を開けていたのは
漫画『ホムンクルス』にも出てくる
トレパネーションだよな
なんてことより、
待ちに待った超能力対決なのです。
再び、素晴らしい特殊メイクが炸裂します。

鬼気迫る名シーンに水を差すようですが
超能力対決というのは、念じる力の戦いのはずで
本来は、すました顔をしていてもおかしくないはずですが
こういうとき超能力者たちは
どうしても、力んだり睨み付けたりしてしまいます。
念に力を入れていることを表現するためには
仕方がないのかも知れませんが
な〜んか、以前から
力ずくでキーボードを叩いているような違和感を感じていて
本作の超能力対決は素晴らしいけれども
超能力の新しい表現方法が
まだ残されているような気がしてなりません。







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