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サイレントパートナー

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(原題:The Silent Partner 1978年/カナダ 103分)
監督/ダリル・デューク 脚本/カーティス・ハンソン 原作/アンダース・ボデルソン 製作総指揮/ガース・H・ドラビンスキー 製作/ジョエル・B・マイケルズ、スティーブン・ヤング 撮影/ビリー・ウィリアムズ 音楽/オスカー・ピーターソン
出演/エリオット・グールド、クリストファー・プラマー、スザンナ・ヨーク、セリーヌ・ロメス、マイケル・カービー

概要とあらすじ
まじめな銀行員が強盗に巻き込まれ、その金を出来心でかすめ取ってしまった事から、変質的な強盗に金と命を狙われてしまう。しかし、追いつめられた行員は土壇場で逆襲に転じていくのだった。まじめな行員にE・グールド、残忍なC・プラマーという意表をついたキャスティングのサスペンス。クリスマスにまつわる小道具を効果的に使ったクライマックスは文句なしに手に汗握る出来ばえ。(allcinemaより



パートナー選びは慎重に

サスペンスの傑作と言われているそうだから
観てみたら傑作でしたという
『サイレントパートナー』
「サイレントパートナー」とは、
経済では経営に口を出さない株主を指し、
案件に関わっているけど口を出さない、
もしくは権利を持たないもの
のことだそうな。

買い物客でごった返すクリスマス間近のデパートの
一角にある銀行に勤めているマイルズ(エリオット・グールド)は、
中年に差し掛かろうとしている年齢なのに独身で
部屋で熱帯魚を飼うのが趣味、というのは
今風にいえば、非モテのオタクってところか。
あるとき、マイルズは
「銃を持っている。金を全部よこせ」と書かれたカーボン紙
発見するも誰にも言い出せず、持ち帰ってしまいます。

マイルズは同僚のジュリー(スザンナ・ヨーク)に気があるものの、
ジュリーは、妻子持ちの支店長と不倫中。
しかも、支店長の家で開かれるパーティーにも平気で参加して
支店長の妻と平気で挨拶するほどのビッチです。

マイルズの気持ちを知ってか知らずか、
支店長はジュリーとのデートに自分が遅れそうなときには
マイルズにジュリーの時間つぶしの相手をさせる始末。
ジュリーもその気はないくせに
一応マイルズにも色目を使うからタチが悪いのです。
ていうか、この銀行、
職場で男と女がくっついたり別れたりばっかしてる
ので
金を預けるのが心配になります。

マイルズが思い切ってジュリーに電話をしてみると
ジュリーは支店長とセックスの真っ最中。
ふざけんなっ! ということで
マイルズは銀行の金をくすねることにするのです。
「スーパーマン」と書かれた缶に
銀行の窓口で札束を豪快にくすねるマイルズ。
当時は、常時作動している監視カメラはなかったんでしょうかね。

デパートで募金を募っているサンタクロースが持つ看板の
「G 」の筆跡がカーボン紙とそっくりだと気がつく
マイルズの観察眼の鋭さにはびっくり
ですが
案の定、サンタクロースが強盗にやってきて
マイルズに金を要求したまではよかったものの、
警報機が発動して慌てて逃げるサンタ。
強盗事件はニュースになって
マイルズはちょっとした有名人になりますが
気に入らないのはサンタ=ハリー(クリストファー・プラマー)
なぜなら、銀行から奪われたとニュースが伝える金額が
ハリーが持ち帰った金額よりも大金だったから。
マイルズはまんまと自分のくすねた分も
ハリーに押し付けたのでした。

ここからマイルズとハリーの攻防が始まります。
ハリーは相棒になって山分けしようといってみたり、
マイルズの部屋を荒らして脅してみたりしますが、
基本的に暴力を振るうしか能がないバカなので
マイルズに裏をかかれて別件逮捕され、拘留されることに。

すると今度は、看護婦と名乗る
色気むんむんのエレイン(セリーヌ・ロメス)が登場。
エレインはハリーの情婦で
マイルズから金の在りかを聞き出すべく送られた刺客なのですが
そんなことはマイルズはお見通しなのです。
エレインもハリーを裏切って
マイルズに心移りしたようすでしたが
保釈されたハリーが現れ、無残に殺されたうえに……
結構、エグいシーンです。

それまで直接顔を合わせることのなかった
マイルズとハリーがついに対峙し、
マイルズは銀行の窓口でハリーに金を渡すことに。
女装して銀行にのこのこと現れたハリー。
なぜ、よりによって女装?
で、やっぱり銃をちらつかせ、
やっぱりマイルズに警報機を作動させられます。
なにも学習しないハリー。
それどころか、マイルズから冒頭のカーボン紙と
同じ内容のメモを渡され、完全に強盗に仕立て上げられるのです。
これ以上ないほど無様な死にっぷりのハリー。

銀行を辞めて
ジュリーと一緒にどこかで新しい人生を始めようと
考えていたマイルズが
ハリーに撃たれて救急車に運ばれようとしたとき、
大金が入ったマイルズのカバンを持ったジュリーが追いつき、
わたしも一緒に行くわ、てことで
ハッピーエンド(?)となるわけですが
ジュリーはカバンの中身が大金だと気づいていたわけで
マイルズが救急車で運ばれるあいだに、
ジュリーが素知らぬ顔で金を持ち逃げするほうが
残酷でやるせないエンディングになったような気がします。

結局、マイルズは常にハリーの優位に立ち、
ハリーは最初から最後までバカ
なので
どんでん返しの応酬というより、
一見冴えないマイルズが
いかにしてハリーの嫌がらせをかわすのかが
見どころのような気がします。
また、タイトルどおり、
一体だれと「パートナー」になるのが懸命なのかを巡る
駆け引きが魅力でしょう。
最終的にマイルズは、ジュリーをパートナーに選んだわけですが
……ほんとにあの女で大丈夫かぁ?

貸金庫の鍵を隠したジャムを家政婦が捨てちゃうとか、
バレないのか? 間に合うのか? といった
ハラハラドキドキが十分に楽しめ、
自然と引き込まれていく作品です。





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