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カケラ

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(2009年/日本 107分)
監督・脚本/安藤モモ子 出演/満島ひかり、中村映里子、永岡佑、光石研、根岸季衣、かたせ梨乃

概要とあらすじ
奥田瑛二の長女・安藤モモ子の初監督作で、原作は桜沢エリカによる少女コミック「ラブ・ヴァイブス」。主演は「愛のむきだし」の満島ひかり、中村映里子。平凡な女子大生のハルは、セックスにしか興味のない彼氏との心の通じ合わない関係に疑問を抱いていた。そんなある日、ハルは喫茶店で、人の身体のパーツを作るメディカルアーティストのリコに出会う。ともに時間を過ごすうち、リコは大胆にもハルに好意を寄せるが、ハルはそんなリコに戸惑いを隠せずにいた。(映画.comより)



脇毛、万歳!

男の靴下の穴、体のかけた部分を補う仕事、
かけた月、かけた心…
全編を通して、「かけている」ことをテーマにしています。
「カケラ」という映画のタイトルは原作のタイトルと違うので、
映画化に際して意図して付けられたものだと思いますが、
よく考えると「カケラ」とは、本体の一部、
もしくは本体から切りはなされた部分のことであって
この映画の「何かが欠けている」という主題からすると、
「カタワ」もしくは「カケタモノ」とかにしないと
おかしいんじゃねえの? と思いました。

「カケラ」を探す物語なら「カケラ」でも納得しますが
この映画は「カケテイル」ことは美しいよ、悪くないよといい、
カケていることを受け入れましょうと言っているのですから
やはり主体は「カケタモノ」のほうにあるわけで
タイトルに「カケラ」と付けるのは適切ではないような気がします。
ま、いっか! ま、いっか!

それにしても、登場人物全員にイライラします。

「セックスにしか興味のない彼氏(永岡佑)」といわれる男と
つき合っているハル(満島ひかり)
その男が他につき合っている女がいることを知ったうえで
抱かれているのですから、そこそこビッチです。
「恋人ってなに!? つき合うって何!?」とハルは不満を漏らしますが
あなたに聞かれる筋合いはないよ〜ですな。
これは、自分こそが本命で他の女は浮気だと勝手に考えているからで
もうひとりの彼女からみれば、ハルが浮気相手なのですよ。
登場人物たちは終始こういった自分勝手な都合で行動するので
観ているほうは本当にイライラします。

なにやら人生を達観しているかのようなリコ(中村映里子)ですが
精神的にものすごく弱いです。
ていうか典型的な「ボク女」なのですが
「男か女かなんて些細なことだ」といいながら
リコのとる行動は女々しい男そのものです。
(それこそが性別が無意味だってことを表現していると
言えば言えなくはなくもなくなくない)

要するに、「男か女か」とか「カケテイル」かどうかは関係なく
単に普通の「恋愛」の葛藤を描いているだけです。

レスビアン映画というようなとらえ方をされていることもあるようですが
セックスの問題に関してはほとんど何も語られていません。
(セックスシーンは出てきてもね)
ハルとリコは半同棲のような生活をしていますが
布団も別で体をまさぐりあうでもなく、チューして手を繫ぐ程度です。
これ、女子校で先輩に憧れるレベルでしょ?
ましてや、リコはほとんど粘着質の男のような行動をとるわけですから
「セックスは女同士だと男とやるのとこんなに違う」ということは
何にも描かれていません。これじゃだめだ!
ハルとリコは絶対にセックスをしなければなりませぬ!!

「男って身勝手でよくわからないから、女同士のほうがラクでいいよね!
 セックスは男とやりたいけど!」
という監督の(原作読んでないから知らないけど)恋愛に対する不満だけが
てんこもりの作品でした。

細かいことを言えば…
・リコの職場って作業するのたった二人なの? しかも結構、時間自由だな。
・リコが「カケテイルモノ」を補うメディカル・アーティストなら
 ハルの「カケテイルモノ」を補わないとダメでしょ?
・つーか、おっぱいとか指とか作ってる技術はちゃんと見せないとすごさに説得力ないよ。
 表面こすってるだけじゃね。ちゃんと取材した?
かたせ梨乃の入れ墨デザインがガキくさいね。
 ここはいかにもヤクザの女風の入れ墨にしないと
 ただ趣味で墨入れてるだけになっちゃって、キャラが広がらない。
 しかも、せっかく「かたせ梨乃」なのに!
・投げ合ってたペットボトルが鳩になって飛んでいくけど…そのシーンいる?
・ハルが金も持たずにみかんを一個だけ買うシーンは
 たとえ店の人があげるよって言ったとしても
 近所なんだから「お金は今度持ってきます」って言わないとおかしいでしょ?
 つーか、金も持たずにどこいくの?
・最後、「アーー」ってごまかしちゃだめ。人生なめんなよ。


なんか、文句ばっかり言ってるようで、どうもサーセン。
見どころがまったくなかったワケじゃありませんよ。
その見どころとは…満島ひかりちゃんの脇毛です!!
ヘアヌードなる言葉が生まれ、かつての日本では一大ブームになった陰毛ですが
いまや陰毛を見てもなんとも思いません。
AVでもグラビアでも陰毛が見えるなんてデフォルトです。
そんななか、性的欲望を満たす唯一残された「秘匿権益」は
脇毛なのです!!

どうか、女性の皆さんは艶やかな脇毛を蓄え、
ノースリーブのブラウスを着て電車のつり革に捕まっていただきたい。
その脇毛にこそ「カケラ」があるのですから!
(違うか……違うな)





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