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早熟のアイオワ

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(原題:The Poker House 2008年/アメリカ 93分)
監督/ロリ・ペティ 製作/マイケル・ドゥベルコ 原案/ロリ・ペティ、デビッド・アラン・グリア 脚本/ロリ・ペティ 撮影/ケン・セング 美術/リサ・ウルフ 衣装/エリン・ベナッチ 音楽/マイク・ポスト
出演/ジェニファー・ローレンス、ボキーム・ウッドバイン、ソフィア・ベアリー、クロエ・グレース・モレッツ、デビッド・アラン・グリア、セルマ・ブレア

概要とあらすじ
「ハートブルー」「プリティ・リーグ」などで知られる女優ロリ・ペティが自ら監督・脚本を務め、売春婦の母親と暮らす少女の日々をつづった自伝的作品。主人公アグネスを演じるのは、2008年製作の本作の後に「ハンガー・ゲーム」(12)や「世界にひとつのプレイブック」(12)に主演して活躍するジェニファー・ローレンス。同じく後に「キック・アス」(10)でブレイクするクロエ・グレース・モレッツが妹役で共演している。1976年、アイオワ州の小さな町に暮らす14歳の少女アグネスの家には、夜ごとドラッグディーラーや賭博、セックスを目的とした男たちがやってくる。母親はアグネスに売春を強要し、そんな絶望的な状況の中でも、アグネスは2人の幼い妹を守りながら必死に生き抜こうともがく。しかし、やがてある事件が起こり……。(映画.comより



ジェニファーだのみ。オマケはクロエたん

なんだかよくわからないジャリタレが出演してるから
劇場公開をスルーしたら
ジェニファー・ローレンスクロエ・グレース・モレッツ
あれよあれよという間にブレイクしたもんだから
慌てて後追いで公開した『早熟のアイオワ』

臆面もなく、「ジェニファー・ローレンスとクロエたんが共演!」
と、謳うのは
配給会社の浅ましさが浮き彫りになるのはいいとしても
どう考えても、本作はジェニファー・ローレンスの主演映画
クロエたんはラストシーン以外でジェニファーと絡むこともなく、
いてもいなくてもいいような役柄。
あいかわらず、出来のいい子役特有の
鼻につく小器用な演技を披露しているだけです。
「童顔の子役」という、
当たり前のようなそうでもないようなクロエたんは
最近、やっと18歳の誕生日を迎えたようですが
ぶっちゃけ、年齢を重ねるごとに、
その童顔のせいで可愛らしさを失っていくように思うのは
大きなお世話か。

かたやジェニファー・ローレンスは、
絶世の美女ではないぶん、腹の据わりようが違います。
なにやら本作は、ロリ・ペティ監督の
実体験に基づいている
ようですが
ジェニファーは『ウインターズ・ボーン』と同様に
今回も3人兄妹の長女なのです。
彼女には、不幸と理不尽な責任を背負わされるような
なにか、負のオーラがまとわりついているんでしょうか。

とにかく、ジェニファー・ローレンスが演じる
アグネスを中心に物語は進んでいきます。
母親は売女、母親の愛人はポン引きという
最下層の暮らしぶりのアグネス一家ですが
アグネスは学校の成績はよさそうで、さらには
自他共に実力を認められているバスケの選手でもあります。
しかし、彼女は家事とバイトに追われているだけなので
学校で授業を受けるシーンもなく、
バスケ部の練習シーンすらない
ので
彼女が置かれている深刻なはずの状況が
まったく伝わってきません。
学校の担任教師から成績の良さを褒められて
大学進学を指南されるも家庭を省みて固辞するとか、
バスケ部の練習におけるコーチとのやり取りとかを描いてくれれば
さらにアグネスに感情移入できたはずです。

また、部屋の壁に貼ってあるポスターなどから
アグネスが黒人男性を極端に好きだというのも
生活環境のせいだとか、
単に好みだといわれればそれまでですが
いまいち不可解でした。

本作の舞台となっているのは
アグネスが所属するバスケチームの準決勝の試合当日なのですが
その試合は夜に行なわれるとはいうものの、
試合時間に至るまでのアグネスの振るまいがだらだらし過ぎていて、
それほど重要な試合なのかが伝わってきません。
せめて、何時に試合開始なのかくらいは描いてくれれば
それなりにハラハラできたと思います。

テキトーにバスケの試合会場に現れたアグネスは
即座に出場して、あっというまに逆転し、
チームを勝利に導きます。

それでも、誰一人として彼女を祝福するために近寄らず、
アグネスはひとりで会場を去るのです。
そんなわけないでしょ?

やっとクロエたんが合流した車中で
カセットテープの曲に合わせて盛り上がる三姉妹。

本来ならもっともカタルシスを感じるシーンのはすですが
なんだかんだあっても、兄妹は仲がいいよね! というまでの
感情の蓄積がないので、白けてしまいます。
青春映画にしたかったのか、
不憫な現実を映し出す実録ものなのか、
中途半端になってしまいました。

ラストで、
「アグネスはアート系の大学に進学して、
 この映画を作った」

というようなテロップが出ますが、
それはおそらくロリ・ペティ監督自身のことであって
最後にそれを聞かされると
え? 自慢なの? と思ってしまいます。

ま、ジェニファー・ローレンスが
一人でなんとか引っ張ったような作品です。





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