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300 スリーハンドレッド 帝国の進撃

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(原題:300: Rise of an Empire 2014年/アメリカ 103分)
監督/ノーム・ムロ 製作/ジャンニ・ヌナリ、マーク・キャントン、ザック・スナイダー、デボラ・スナイダー、バーニー・ゴールドマン 原作/フランク・ミラー 脚本/ザック・スナイダー、カート・ジョンスタッド 撮影/サイモン・ダガン 美術/パトリック・タトポロス 衣装/アレクサンドラ・バーン 編集/ワイアット・スミス、デビッド・ブレナー 音楽/ジャンキー・XL
出演/サリバン・ステイプルトン、エバ・グリーン、レナ・ヘディ、ハンス・マシソン、ロドリゴ・サントロ、イガル・ノール、カラン・マルベイ、ジャック・オコンネル、デビッド・ウェンハム、アンドリュー・ティアナン、アンドリュー・プレビン

概要とあらすじ
フランク・ミラーのグラフィックノベルを原作に、100万人のペルシア帝国軍に対してわずか300人で立ち向かったスパルタ兵士たちの戦いを描いた歴史アクション「300 スリーハンドレッド」の7年ぶりとなる続編。前作を監督したザック・スナイダーは製作・脚本にまわり、CMディレクター出身の新鋭・ノーム・ムロがメガホンをとった。紀元前480年、スパルタのレオニダス王が300人の精鋭で100万人のペルシア帝国軍と戦っていた頃、ギリシャのテミストクレス将軍もまた、自由と平和を守るため立ち上がり、その旗の下に集まった同胞たちとともに3倍に及ぶペルシャ軍との戦いに乗り出す。ギリシャ生まれでありながら、虐げられた過去を持ち、ギリシャに対して復讐心を抱くペルシャの海軍女指揮官アルテミシアは、テミストクレスを敵ながらも評価し、味方に引き入れようと交渉してくるが、テミストクレスはこれを拒否。アルテミシアの怒りと復讐心は増大し、ギリシャを壊滅させようと進撃を開始する。(映画.comより



誰かが喜ぶ「蛮勇」ヒーロー

前作『300 スリーハンドレッド』
そこそこ楽しんで観たのですが、熱狂的に感動したわけではなく、
7年ぶりの続編『300 スリーハンドレッド 帝国の進撃』
まったく興味が湧かなかったのですが
なにやらドSな女性暴君が登場し、
屈強な男を愚弄するという物語
だという情報を耳にして
興奮を抑えきれない僕はTSUTAYAへ走ったのです。

7年前の前作の記憶はおぼろげなのですが
たしか主人公は死んだはずだと思っていたら
前作のスパルタ軍の戦いと同時期に行なわれていた
別の戦いの物語
でした。
前作の監督ザック・スナイダーは製作にまわり、
本作でメガホンをとるのは
CMディレクター出身のノーム・ムロという監督だとか。
CMディレクター出身の映画監督は山ほどいるので
とくに偏見があるわけではありませんが
本作を観終わったあとでは、
どこか中島哲也監督と同じ匂いがしたのは事実です。

というのも、
前作同様にCGが多用されているのはいいとして
飛び散る過剰なデジタル血しぶき、
画面に舞う謎のほこりやレンズ・フレア、
アクションシーンでしつこく繰り返すスローモーションなどなど、
いちいちの映像がスタイリッシュであるにもかかわらず、
ことごとくなんの感慨も呼び起こさない
のです。
それでも前作では、痛さや哀しみが伴っていた表現が
表面的な過激さだけが踏襲され、
あたかも暴君が歩兵の死を屁とも思わないように
ひとりひとりの流す血が薄っぺらいのです。
この期に及んで、カメラに飛び散った血をCGで再現されても
臨場感などまったく感じないし、
魂のない映像スタイルほど、見苦しいものはありません。

Blu-rayをデッキに挿入して本編スタートすると
勝手に吹き替え版が始まったのでそのまま観始めたのですが
前作のおさらいと新設定の説明に追われる冒頭は
固有名詞がどれもこれも「アクエリアス」にしか聞こえず、
誰が誰だか覚えられないぞと心配しましたが、
どうせ、史実のとおりではないだろうし、
僕が本作に期待しているのは物語ではなく、
ドSな女性暴君なのです。

たしかに、アルテミシア(エバ・グリーン)
ドSな女性暴君でした。
しかしこれは、ただ威張っている女です。
これでは、いただけません。
屈強な戦士たちが、なぜかアルテミシアの虜になり、
意のままに操られてしまうのを期待していたのですが
アルテミシアは女性だけども、戦いのエキスパートであり、
彼女の部下たちは彼女の暴力に怯えているだけなので
男性の暴君だったとしても、なんら変わりはありません。

そもそもアルテミシアを、優秀な戦士として設定したことが
間違いだったように思いますが
まったく自分の手を汚さずに
部下を手中に収めようとするほうが
よかったように思います。
それでなければ、女性である必要がありません。

唯一、アルテミシアの色香によって翻弄されるのは
本作の主人公テミストクレス(サリバン・ステイプルトン)
まるで戦闘シーンのような音楽とともに
がっつんがっつんヤリ合うのですが
セックスは戦いではないので、
このシーンの演出自体に疑問があるものの、
それよりも、アルテミシアの性的なシーンが
このシーンだけというのは、理解できません。
しかもふたりはバストショットばかりなので
ちっともセクシーじゃないのです。
彼女がドSのサイコパスだとするなら、
日常的に部下にクンニを命じているくらいの描写
欲しかったところ。

主人公テミストクレスに関しては
まさに、こういうやつが国を戦争に巻き込むんだなという男で
これぞ「蛮勇」ってやつでしょう。
彼は、奴隷に甘んじるくらいなら、
勇敢な死を選べと訴えるのですが
自分の作戦の失敗を指摘され、それを認めたうえで
さらに精神論を訴えかけています。
しかし、テミストクレスが本当の指導者であるならば
たとえバカにされようとも、恥も外聞もなく、
一人でも多くの民衆が生き残るための手段を選ぶのが、
指導者なのではないでしょうか。





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