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モーガン・ブラザーズ

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(原題:100 Bloody Acres 2012年/オーストラリア 90分)
監督・脚本/コリン・ケアンズ、キャメロン・ケアンズ 製作/ジュリー・ライアン 撮影/ジョン・ブローリー 美術/トニー・クローニン 編集/デイル・ダン、ジョシュア・ワデル
出演/デイモン・ヘリマン、アンガス・サンプソン、アンナ・マクガハン、オリバー・アックランド、ジェイミー・クリスチャン、ジョン・ジャラット

概要とあらすじ
人体肥料工場を営む兄弟に遭遇した若者たちの運命を描き、2013年シッチェス映画祭ミッドナイトエクストリーム・グランプリを受賞したホラーコメディ。オーストラリアの田舎町で肥料工場を営むモーガン兄弟。経営難に陥った彼らは、とある新商品の開発に成功する。それは、人間の死体を肥料にするというものだった。ある日、拾った死体をトラックで運んでいた兄弟は、その途中でヒッチハイクしていた若者たちを乗せる。若者たちはトラックに積まれていた死体を発見して驚くが、そのまま工場へと連れて行かれてしまう。モーガン兄弟役に「インシディアス」のアンガス・サンプソンと、「ローン・レンジャー」のデイモン・ヘリマン。日本では「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2014」にて劇場公開。(映画.comより



アイデアも情熱もない悪ふざけ

2014年の秋に催された
「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2014」
一本も観に行くことができなかったので
DVD発売を心待ちにしていた作品のうちのひとつが
『モーガン・ブラザーズ』でした。
いまとなっては……
観なきゃよかったと思っています。

オーストラリアのド田舎で
オーガニックの肥料工場を営んでいるモーガン兄妹。
彼らが作る肥料は、作物が良く育つと評判ですが
じつは人間の死体を肥料にしているのでした。
カリウムがどうしたとか、一応の根拠は示されますが
だからそれがなんで肥料として優れているのかは
まったくわかりません。

ま、そんな科学的根拠などどうでもいいのです。
カーラジオからのどかなカントリーが聞こえてくるなか、
事故に遭ったバンから瀕死の運転手を引きずり下ろして
持ち帰ろうとするあたりまでは
それなりにワクワクしましたが
トラックの荷台に載せられた何も知らないヒッチハイカーが
荷物の奥に隠された運転手の死体を発見する瞬間の
どうしようもなくぼんやりした演出
をみて
先行きに大きな不安が宿りました。

確かに、人間の死体を肥料にするというアイデアは
兄が考えついたのかもしれないし、
ヘタレ童貞の弟は、ずっと兄の高慢な態度に怯えて
暮らしてきたのかもしれませんが、
兄がセリフでも言っている通りに
本作で兄がとる行動は
すべて弟がやらかしたことの尻ぬぐい
です。
弟が余計なことをしなければ
兄は誰一人として殺める必要はなかったはずです。
にもかかわらず、ビッチに惚れた弟は正義感に燃えて
獲物を逃がしてしまうのですから
まったく感情移入できません。

色仕掛けで窮地を脱しようとする女は
胸元を強調しているだけでとくに色っぽいわけではなく、
ましてや彼氏が気に入らないとすぐに別の男とやるような女で
さらには今にも殺されそうな彼氏に対して
いかにそいつがつまらない男かを
責め立てるようなゴミなのですから
これっぽっちも助かって欲しいとは思いません。

女の浮気相手のいかにもチャラい男が
ラリっているがゆえの幻覚映像など
時間の無駄でしかありません。

本作を通して言えることですが
怖がらせたいのか、笑わせたいのか、
どちらにせよ中途半端だと言わざるをえません。

兄が叔母にクンニしているシーン
残り少ない時間での挽回を期待しましたが叶わず、
結局、だれもさほど狂っていないのです。
まともな狂人が登場しないのでは、話になりません。
せめて叔母が「これが代々モーガン家に伝わってきたやり方よ」
とでもいってくれれば
少しは面白味が出たのですが
兄を悪者にするだけで本作は終わるのです。
最大の見せ場になるべき、兄が死ぬシーンも
ミンチになるさまを描かずに血しぶきだけ
とは
どうしたことか。

怖がらせるにしろ、笑わせるにしろ、
適当にふざけているだけの作品では
いかなる感慨ももたらしません。
映画作りに対する情熱すら感じませんでした。





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