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ミッション:8ミニッツ

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(原題:Source Code 2011年/アメリカ 94分)
監督/ダンカン・ジョーンズ 脚本/ベン・リプリー 製作/マーク・ゴードン
フィリップ・ルスレ、ジョーダン・ウィン 撮影/ドン・バージェス 美術/バリー・チューシッド 編集/ポール・ハーシュ 衣装/レネー・エイプリル 音楽/クリス・ベーコン
出演/ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト、マイケル・アーデン、キャス・アンバー、ラッセル・ピーターズ

概要とあらすじ
デビュー作「月に囚われた男」が評判となったダンカン・ジョーンズ監督の第2作。シカゴで乗客全てが死亡する列車爆破事件が発生。犯人捜索のため政府が遂行する極秘ミッションに、米軍エリートのスティーブンスが選ばれる。事故犠牲者の事件発生8分前の意識に入り込み、その人物になりすまして犯人を見つけ出すという作戦で、必ず8分後には爆破が起こり元の自分に戻るスティーブンスは、何度も「死」を体験するうちに次第に作戦への疑惑を抱きはじめる。(映画.comより



人生をリセットしたいあなたに

望まれているのか、自らすすんで出演しているのか、
いつもパラレル・ワールドに巻き込まれる
ジェイク・ギレンホール
『ミッション:8ミニッツ』
タイムトリップものに『スピード(1994)』
(ていうか『新幹線大爆破(1975)』)を掛けたうえに
『オール・ユー・ニード・キル(2014)』
足したような作品です。
てなことをいいながら、
『オール・ユー・ニード・キル』は観ていないのですが
あー死んじゃった。じゃ、もう一回。と繰り替えされるミッションは
テレビゲームそのものです。

走る列車のなかで眼を覚ました
コルター大尉(ジェイク・ギレンホール)
なんだかわからないけれど
目の前には自分をショーンと呼ぶ
クリスティーナ(ミシェル・モナハン)という見知らぬ女性が。
なになにわけわかんないんですけど、って慌てているうちに
列車が爆破され、1回目のミッション終了です。

再び眼を覚ましたコルター大尉は
なにやらポッドのような場所に閉じ込められています。
どうやら軍部の人間らしき、モニターに映っている女性
グッドウィン(ヴェラ・ファーミガ)
8分以内に爆破テロの犯人を見つけ出してといい、
コルター大尉はまたしても爆破8分前の列車に
戻されるのです。

コルター大尉同様、観客もさっぱりなんのことか
わからないように物語は始まるのですが、要するに
シドニーへ向かう列車で爆破テロが起きた、と。
そのテロの犯人はその後シドニーの街に爆弾を仕掛けて
200万人を殺害しようとしている、と。
その犯人の手がかりは先に爆破された列車の中にあるはずだから
その手がかりを発見して欲しい、と。
じゃ、なんで8分間しかないのかといえば
人間の脳内の記憶は死んだ後も8分間は保存されているとのことで
爆破された列車の乗客のひとり、ショーンと
コルター大尉のいろんなことが相性が良かったので
ある先進的なプログラムを使ってショーンの記憶に潜入し、
残存している8分間の記憶の間に
犯人を見つけてくれ、ということなのです。

本作の特徴は、タイムトリップものでありながら、
コルター大尉の任務が
列車の爆破を阻止することではない
というところ。
一度起きてしまった列車が爆破されたという事実は
変えられない
のです。
それならそれで、
最初にちゃんと任務の目的を説明をすればいいものを
急いでいるはずなのに情報を小出しにするもんだから
無駄な時間がかかり、
コルター大尉は任務を理解するまでに数回死ぬことに。
急がば回れっていうだろ? あれ、マジだぜ。
ま、先に任務の目的が明瞭に解ると
映画としては面白くないんだけどさ。

それでも、2回目には列車に仕掛けられた爆弾を
発見するコルター大尉。すげー。
3回目には、クリスティーナを救出するも
自分は別の列車にはねられて即死。
4回目になってグッドウィンから銃の隠し場所を教えられるも
逆にそれが仇となってなんにもできず。
5回目になってようやく示されるのは
アフガンで戦っていたはずのコルター大尉は
2カ月前にすでに戦死しているという事実。

7回目か8回目にして
コルター大尉は犯人を特定するものの、
返り討ちにあってやっぱり死んでしまいます。
でも、ミッションとしては大成功。
コルター大尉が掴んだ情報をもとに犯人を特定して
さらなる大惨事を未然に防ぐことができたのです。
ただ、8分間の任務をこれだけ繰り返す間に
ゆうに1時間以上の時間が経過しているはず
なので
とっくに間に合わないと思うのですが……
いや、そもそも
突如発生した列車爆発テロを受けて軍が現場へ急行し、
爆破されて粉々になった列車の残骸や遺体のなかから、
かろうじて脳が機能しているショーンを発見して、
コルター大尉との相性を検査したうえで
記憶に侵入するプログラムをセッティングするには
それなりの時間が必要なはずで
犯人は、列車を爆破した直後に
爆弾を積んだバンに乗ってシカゴへと向かっているのですから
設定自体が不可能な状況なのですが
ま、そこは目をつむるべきかもしれません。

これで任務完了のはずが
「やり残したことがある」というコルター大尉は
もう一度だけ意識を転送し、
8分経ったら自分の延命装置を切ってくれと
グッドウィンに頼み、彼女はそれを受け入れます。
グッドウィンとコルター大尉には
微妙な恋愛感情が窺えますが
そこにはこのプログラムを作った
ラトリッジ博士(ジェフリー・ライト)
非人道的でマッド・サイエンティスト的な人格に対する
不信も大いに関わっているでしょう。

もう何度もやり倒したゲームなので
余裕で挑むコルター大尉。
爆弾を解除し、犯人を捕らえ、
父親に電話し、グッドウィンにメールします。
グッドウィンのメアドをなんで知っているのか
さっぱりわかりませんが
とにかく、列車のなかを和ませて8分が経過し、
クリスティーナとキスをしたところで
時間が止まる……かと思うと、
まだ時間は流れているじゃないか!
ここで、パラレル・ワールドが発生。
(ぼくは、がっかり……)

グッドウィンのもとには
コルター大尉が送ったメールが届き、
そこには列車爆発テロに関する事実も書かれています。
グッドウィンが驚いていると
爆破寸前の列車の中で犯人が捕まったという知らせが。
コルター大尉は
変えられないはずの過去を変えてしまった
のですが
こうなるといつものように
タイムトリップもののパラドクスが生まれます。

グッドウィンがメールを受け取ったのは
爆破テロが起きる前ですから、
爆破テロが起きなかったのなら
コルター大尉が任務に駆り出されることもなかったはず。
いやいや、それぞれは別次元の世界なのじゃ!
て、いわれるなら
犯人は捕まらずにシカゴの街が爆破されている世界も
別に存在するはず

記憶に侵入して爆破テロを未然に防ごうという発想自体が
意味がなくて、むなしいでしょ?
パラレル・ワールドってのは
鼻くそを食べたときと、食べなかったときとか
柔軟剤を入れたときと、入れ忘れたときとか、
いちいち世界が分岐してるんでしょうかね?
ま、ここはそっとしておこう。

クリスティーナが、恋人と別れて転職を考えていたり、
人生の分岐点にいるのがさりげない演出でした。
でもやっぱり、コルター大尉の任務が
列車の爆破を阻止することではないという設定に
面白味を感じていたので
パラレル・ワールドが発生しないほうが
よかったなーと思います。

適度にややこしく、適度に楽しめる作品です。





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