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マッド・ナース

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(原題:Nurse 3D 2013年/アメリカ 84分)
監督/ダグラス・アーニオコスキー 製作/マーク・ビエンストック 脚本/デビッド・ローヘリー、ダグラス・アーニオコスキー 撮影/ボリス・モイソフスキ 美術/アリシア・キーワン 衣装/ザルディ・ゴコ 編集/アンドリュー・クーツ 音楽/アントン・サンコー
出演/パス・デ・ラ・ウエルタ、カトリーナ・ボウデン、ジャド・ネルソン、キャスリーン・ターナー、マーティン・ドノバン

概要とあらすじ
猟奇殺人鬼という裏の顔をもつ看護師が魅惑的な肢体で男たちを誘惑し、殺人を繰り返す様を、エロスとバイオレンスをふんだんに盛り込み描いたスリラー。ニューヨークの総合病院に勤める看護師アビゲイルは、献身的な仕事ぶりで表彰されたこともある評判の「白衣の天使」。しかし彼女には、夜な夜な男たちを誘い、猟奇的な殺人を繰り返す快楽殺人鬼という裏の顔があった。バイセクシャルでもあるアビゲイルは、新人看護師のダニーを気に入り、彼女を自分のものにしようと策略をめぐらせる。やがて隠された過去を暴かれてしまったアビゲイルは殺人鬼としての本性を現し、病院を血にまみれた修羅場に変えていく。アビゲイル役は、「エンター・ザ・ボイド」などに出演し、プレイボーイ誌でヌードグラビアなども発表している女優パス・デ・ラ・ウエルタ。(映画.comより



『おたんこナース』ならぬ『もったいナース』

「ハード&マニアック!
 超ド級の興奮と圧倒的な面白さに満ちた過激で、刺激的で、
 一味違う大人のための
 メジャー級エンタテインメントを連続公開!!」
と謳う「RED BAND」という、
よくわからないプロジェクトの第一弾として公開された
『マッド・ナース』

ナースがマッドなわけですから、
エロとグロをふんだんに盛り込んだ
バカオモローな作品に違いないので
これはもう、観ないわけにいかないでしょう。誰しも。
おそらくは「R18+」という高いレイティングをもってして
「大人のためのエンターテイメント」と言っているんでしょうが
そのわりに、大事なところには
あいかわらずボカシが入っているところをみると
大人と言えども、インモーを見せるとトチ狂うとでも
思っているんでしょう。
大人もナメられたもんです。
ちなみに、原題が『Nurse 3D』となっているのは
もともと3D映画として作られているからだそうで、
確かに後半であからさまに3D効果を狙った
飛び出す演出がありましたが、
作品の面白味にはなんの影響も与えていないので
改めて3D映画の無意味さが確認できます。

ヒロイン「マッド・ナース」こと、
アビーを演じるのはパス・デ・ラ・ウエルタ
精神崩壊した工藤静香みたいな顔をした彼女ですが
工藤静香が精神崩壊しているとしたら
この表現は間違っています、というような
余計なことをつけ加えるほうがよっぽど失礼です。
とにかく、アビーは
完璧なボディーを悩殺兵器として装備したサイコパスなのです。
少女時代に、父親と看護婦との浮気現場を目撃した彼女が
直後に父親の首を切り裂いて殺してしまった経験が
トラウマ、もしくは快感となり、
多忙な看護婦勤務のかたわら、
自分の色気を餌に男をおびき寄せては
浮気男を成敗しているのです。

かと思えば、
新人ナースのダニー(カトリーナ・ボウデン)
百合関係を結ぼうと目論むアビー。
すでに、浮気男を懲らしめるという世直し設定は
あっさりと消え失せています。
ただちょっと頭がいかれているだけで
才色兼備なはずのアビーはわりと簡単に弱みを見せるので
ガッカリしていると、
ダニーが自分になびいてくれないとみるや
巧妙な心理的トリックを用いて反撃に出ます。
アビーはどうにもやっかいな、かまってちゃんなのです。

アビーの罠にはまり、
アビーにつきまとわれているダニーが
アビーにつきまとっていると周囲が勘違いしていく流れ

良くできた展開でした。

とはいえ、やっぱり脇が甘いアビーは
ダニーに仕掛けたトリックの巧妙さとは裏腹に
病院内で気に入らない相手を
後先考えずに抹殺し始めます。

もっともM心がうずくのは
セクハラ医師を地下の死体安置所におびき出したアビーが
診察台に拘束して折檻するシーン。

ブラジャー以外はすっぽんぽんというアビーの出で立ちが
エロ面白く、
映像とは裏腹に軽い音楽が楽しいのですが
アビーが切り落とすのはセクハラ医師の腕なのです。
いやあ、そこはやっぱりチンチンを切り落としてくれないと。
血しぶきを浴びるアビーでしたが
あれが股間から吹き出る血しぶきだったら
「BUKKAKE」を表現できたのにと思うと
残念でなりません。

やがて、病院内で繰り広げられる
アビーとダニーの壮絶なキャット・ファイトへ。
アビーは逃げるついでに
全然関係ない瀕死の患者たちまで殺しまくります。
血まみれの彼女はいつの間にか下着姿に。
なんで服を脱いでるんだよ!

とまあ、想像通りの
マッドなナースによるサイコ・サスペンスではありましたが
期待を大きく下回ったというほかありません。
というのも、エロやグロに対する愛情が物足りないのです。
本作の衣裳を担当したのは
ザルディ・ゴコという高名なひとらしいのですが
現実にはあり得ない看護婦の着こなしはいいとしても、
ナース・キャップをかぶっていたりいなかったり、
ナース・ファッションに対するフェティッシュさが
感じられない
のです。
パス・デ・ラ・ウエルタの脱ぎっぷりは
絶賛に値しますが
肌の露出が多ければエロくなるわけでもなく、
看護婦という、いくらでもエロい妄想を駆り立てることができる
シチュエーションでありながら
それを効果的に表現できているとは思えません。
バカバカしい設定だからこそ
もっとスタイリッシュな映像と
エロい妄想を爆発させて欲しかったと思います。
ほどほどウェルメイドなサスペンスに仕上がっていることが
むしろ残念なのです。
これでは『おたんこナース』ならぬ
『もったいナース』です。

『シリアル・ママ』ことキャスリーン・ターナー
前半にちらっと登場しますが
太りすぎて原型を留めていないので
注意が必要です。





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