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カラー・ミー・ブラッド・レッド

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(原題:Color Me Blood Red 1965年/アメリカ 80分)
監督・脚本・撮影/ハーシェル・ゴードン・ルイス 製作/デヴィッド・F・フリードマン
出演/ドン・ジョゼフ、キャンディ・コンダー、スコット・H・ホール、エリン・ワーナー、パトリシア・リー、ジェローム・イーデン

概要とあらすじ
スプラッター映画の元祖ハーシェル・ゴードン・ルイス監督が、「血の祝祭日」「2000人の狂人」に続いて手がけたスプラッターホラー。スランプに陥った画家アダムは、ふとしたことから人間の血を絵の具として使うことを思いつく。当初は自分の血を使っていたものの貧血になってしまったアダムは、恋人を殺害して大量の血を入手。その血で描いた絵が評判を呼んだことから、さらなる作品づくりのため殺人を繰り返していく。2012年、ルイス監督の半生を描いたドキュメンタリー「ゴッドファーザー・オブ・ゴア」(11)公開にあわせ、特集上映「ハーシェル・ゴードン・ルイス映画祭」で日本劇場初公開。(映画.comより



オススメポイントは……ない!

ハーシェル・ゴードン・ルイス監督
「血まみれ三部作」の完結編として位置づけられている
『カラー・ミー・ブラッド・レッド』です。

そこそこ評価はあるけれどいまいちパッとしない画家、
アダム・ソーグ(ゴードン・オアス=ハイム)
酷評した評論家の鼻を明かすために思いついたのは
人間の血を絵の具にすることだった、というお話。
どこか、ロジャー・コーマン
『血のバケツ』を思わせるプロットですが
そこまで考え抜いてるようすは窺えません。

とにかく絵の具で再現する赤が気に入らないアダム
赤い線を2本描いただけで
「違う!」とキャンバスを放り投げてしまいます。
パレットの上で色を調合した時点でたいがい解るだろと
思うのですが。
一応、アダムにはお抱えのギャラリーもいて
個展を開いて離しているのですが
作品の画風もバラバラで
とてもひとりの画家が描いたとは思えません。

アダムには、いつもレオタードを着ている
(そしてシーンごとにレオタードの色が違う)
彼女
がいるのですが
その彼女がアダムが投げ捨てたキャンバスにあった釘で
指を切ってしまい、キャンバスについた彼女の血をみて
オレの求めていた赤はこれだ!と思ったのでしょう。
血を絵の具にして絵を描くようになるのです。
ていうか、最初のカットでは
そのキャンバスには釘がなかったのですが
次のカットでは突然あからさまに釘が飛び出していて
どういうわけか、彼女はその釘をわざわざ触って
指を切るのです。

そうはいっても、人間の血がそうそうあるわけもなく、
アダムは自分の指先を切って血を流しながら
創作に励むのですが
貧血でフラフラになります。
わはは。
これはいかんということで、
彼女を殺して血を手に入れるのです。
彼女は「私たちが結婚したら○○だわ」ばかり言っているような
ま、ダメンズ好きな女性なので
若干心が痛みます。

殺した彼女の血で描いた絵画をみて
評論家は傑作だと絶賛するのですが
その評価基準ってなんなの?と思うし、
アダムが血を使って描写するのが血しぶきって……
これでいいの? 問題は赤の色味だったんじゃないの?
まあ、それでも評価されて、高値でも欲しいという客もいるのに
アダムは絶対に売らないというのです。
彼なりに、彼女に対する弔いの気持ちがあったのかもしれませんが
なおさらアダムの行動心理がわからなくなります。

アダムが血を求める行為はエスカレートするほかないのですが、
その間、おそろしくダラダラした
若者のデートシーンがしばらく続きます。
瓜二つの格好をした不思議なカップルが登場して、
道化のようにはしゃぎますが
意図はさっぱりわかりません。
面白いんだけど、意図はさっぱりわかりません。

意外なのは、ゴアシーンが少ないこと。
とはいえ、必要のない臓物的なものは登場します
えげつないシーンで驚かせるというよりは
サイコ・サスペンスに重きを置いた感があります。
たとえそうだったとしても、
ストーリーテリングに難があり、
それ以前にカメラのピントが合っていないシーンも多くあって
決して褒められたものではありません。
これを観た後では『2000人の狂人』
ものすごく良くできた映画のように思えてきます。

この作品を死ぬまで観なくても、まったく問題ないでしょう。
でも、ゲテモノ好きの方は
一回、目を通しておいたほうがいいのかもしれない……けれど
決して積極的にはオススメしませんよ。





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