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血の祝祭日

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(原題:Blood Feast 1963年/アメリカ 70分)
監督/ハーシェル・ゴードン・ルイス 製作/デヴィッド・F・フリードマン、スタンフォード・S・コールバーグ 撮影/ハーシェル・ゴードン・ルイス 音楽/ハーシェル・ゴードン・ルイス
出演/コニー・メイソン、トーマス・ウッド、マル・アーノルド、スコット・ホール、リン・ボルトン、トニ・カルヴァート、ジーン・コーティエ

概要とあらすじ
世界初のスプラッター映画として現在もカルト的人気を誇る、ハーシェル・ゴードン・ルイス監督による低予算ホラー。エジプト料理店を営む男ラムゼスは、古代エジプトの女神イシュタールの崇拝者だった。自らを高僧の生まれ変わりだと信じるラムゼスは、若い女性を惨殺してはその体の一部を神に捧げるという凶行を繰り返していく。衝撃的な残酷シーンの連続に公開当時は各方面からバッシングを受けたものの、興行的には大成功を収めた。2012年、ルイス監督の半生を描いたドキュメンタリー「ゴッドファーザー・オブ・ゴア」(11)公開にあわせ、特集上映「ハーシェル・ゴードン・ルイス映画祭」で日本劇場初公開。(映画.comより



とにかく、ゴアシーン……こちらからは以上です。

自らすすんでゲテモノ映画を観てるんだから
誰にも文句は言えないけれど、
それにしても…という『血の祝祭日』

現在に至るまで綿々と連なるゴアムービーの始祖と言われる
ハーシェル・ゴードン・ルイス監督に対する
敬意は持ち合わせているのですが
ひとつの作品として観てみれば
なにひとつ褒めるところが見あたりません。
監督がこの作品でやりたいことは
朱肉みたいな血糊で真っ赤になった臓物的なものを見せて
いや〜ん、気持ち悪いと言わせたいだけなのです。
およそ50年前にそれをやってのけたことの
勇猛果敢な姿勢には敬服するものの、
今となっては資料的な意味合いしかなく、
よほどの好事家以外にはオススメできません。

冒頭、ラジオから
女性を狙った連続殺人が起きているので
女性は外出を控えるようにというニュースが流れてきます。
自宅でそれを聞いていた女性が風呂に入ると
さっそく犯人のラムゼス(マル・アーノルド)が現れ、
女性の左足を切り取って去っていくのです。
どうやって部屋に侵入したのか、さっぱりですが
その女性は「古代宗教儀式」という本を読んでいて
その本の著者がラムゼスなのですが
警察は、終盤になるまで一向にその線を捜査しません。
ま、捜査したところで
ラムゼスが自分の著書に関心のある女性を
ターゲットにしていた(かもしれない)根拠も薄弱なので
なんにしろ、どうでもいいのです。

まったく犯人の手がかりがつかめない警察……
といっても、ふたりだけなのですが
まるでコントのようなセットの中で頭をひねっています。
おそらくヒーロー役の刑事フランク(スコット・ホール)
上司の指示をただメモるだけのボンクラです。
上司は必ず別の用事があって、彼が退席すると
コントシーンは終わりなのです。

どうやらラムゼスは、仕出屋をやっているようで
缶詰ばかりが並んでいる、
どうみてもただの小売店にしかみえないラムゼスの店に
ひとりのマダムが
パーティーの料理を注文にやってきて
いかにも怪しいラムゼスはここぞとばかりに
「5000年ぶりに再現する特製エジプト料理」を用意すると
約束するのですが
ラムゼスはそれ以前から猟奇的な犯行を重ねているはずで
まるでそれに合わせるかのように
特別な料理の注文がくることの都合の良さに
観ているこっちがびっくりします。

詳しく調べるのもめんどくさいのですが
とにかく、ラムゼスは
イシュタルというエジプトに伝わる邪悪な女神を信仰していて
その女神を復活させるための儀式として
女性の肉体のさまざまな部位を集めては
じっくりコトコト煮込んでいるのです。

その人肉スープを、注文のあったパーティーで
振る舞おうとしているのですが
縁もゆかりもないパーティーの列席者が
その人肉スープを食べたところで
なぜにイシュタルの復活に繫がるのか……
そもそもラムゼスは、なぜイシュタルを復活させたいのか……
なんてことは、考えてはいけません。

その後も悠然と犯行を続けるラムゼス。
側に男性がいようが、昼間だろうが関係ありません。
どうみても中年に差し掛かっている刑事フランクは
なぜか(偶然にも!)パーティー主催者の若い娘と付き合っていて
さらになぜか、エジプトの歴史の講義まで受けています。
何人目かの被害者にまだ息があると聞いて病院に駆けつけた
フランクと上司が
目をえぐられて、骨が見えるほど頭部を損傷している被害者から
事情聴取すると、
被害者は、話せるわけないのに犯行時の状況を苦しそうに語り、
「イター」というヒントを与えたあと、死んでしまいます。
フランクと上司はひと言、「一歩前進だ」
……非道すぎませんか?

とにかく、「イター」=イシュタルってことで
ものすごく強引かつ一気呵成にすべてが判明し、
ピンポイントでラムゼスが容疑者に。
それは、パーティーの当日。
パーティー会場に現れたラムゼスは
フランクが付き合っている女性を
いけにえとして殺そうとするも、失敗します。
人肉スープを食べさせられそうになった挙げ句に
娘を殺されかけた母親はひと言、
「代わりにハンバーガーを用意しなきゃ」
……非道すぎませんか?

フランクと上司が逃走したラムゼスを追いかけますが、
ずっと片脚をひきずっているラムゼスに
一向に追いつきません。
ゴミ運搬車両の荷台に乗り込んだラムゼスは
そのまま「ゴミ」として死んでしまいます。
なーーーんにもしていないフランクは
映画を観ていれば誰でも解るこれまでのいきさつを
名探偵よろしく、とうとうと講釈する
のです。
それ、全部知ってるから!

とにかく、ゴアシーン……
そこで楽しむしかありません。
いまとなってはそのゴアシーンも稚拙なものですが
とにかく、ゴアシーン……ゴアシーン……





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