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ニューヨーク1997

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(原題:Escape from New York 1981年/アメリカ 99分)
監督/ジョン・カーペンター 製作/デブラ・ヒル、ラリー・フランコ 脚本/ジョン・カーペンター、ニック・キャッスル 撮影/ディーン・カンディ プロダクションデザイン/ジョー・アルヴス 編集/トッド・ラムゼイ  音楽/ジョン・カーペンター
出演/カート・ラッセル、リー・ヴァン・クリーフ、アイザック・ヘイズ、ドナルド・プレザンス、ハリー・ディーン・スタントン、エイドリアン・バーボー、アーネスト・ボーグナイン

概要とあらすじ
1997年、ニューヨーク・マンハッタン島は犯罪者たちを収監する巨大な監獄となった。そこに不時着した大統領が街を支配するギャングによって拉致されるという事件が起こる。当局は大統領救出を画策し、かつて優秀な兵士だった犯罪者スネークを現地に送り込む。体内に爆薬を仕掛けられたスネークは逃げることもできない。やがて彼は協力者とともに大統領を助け出すが……。アウトロー・ヒーローが繰り広げる決死の救出行を描く。95年には続編も製作された。(映画.comより



なぜか惹かれるアイパッチ

一部の映画ファンの間で絶大な人気を誇る
『ニューヨーク1997』
ゲームの『メタル・ギア・ソリッド』の元ネタや
特殊効果にジェームズ・キャメロン
参加していたりすることで有名です。
正直、僕自身はさほど強い思い入れはないのですが
面白い作品であることには間違いありません。

犯罪率が400%を突破したアメリカ合衆国が
1988年にニューヨーク・マンハッタン島を
15メートルのコンクリート壁で囲んで
まるごと凶悪犯を収容する刑務所にした
という、
荒唐無稽な設定の9年後、
1997年が本作の舞台です。
映画が作られたのが1981年ですから
結構、近々の近未来ディストピアなのですが
徹底的に管理された格差社会
主人公の乗せたグライダーが着陸する世界貿易センタービルなど
今になって観れば予言的と感じざるを得ない状況が
登場します。

反政府ゲリラによって、大統領専用機がハイジャックされ、
マンハッタンに自爆してしまうのは
あからさまに9.11を思い起こさせるし、
エネルギー危機によって引き起こされた
第3次世界大戦を解決するために
大統領が持ち歩いている重要なテープの内容が
核融合技術に関する発表だというのも
3.11を経験した僕たちに複雑な感情を呼び起こします。

とはいえ、
それがジョン・カーペンターの先見性だったとしても
フィクションのような出来事が起きてしまった現在だからこそ
それらのことに思い至るのであって
カーペンター監督があらかじめ
予言めいた作品を企てたはずもなく、
この作品のファンを熱狂させるのは
いわゆる「キャラだち」した魅力的な登場人物たちでしょう。
とくに、主人公スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)
アイパッチはどこか西部劇的(時代劇的?)な
男臭さが満載です。
女性でも『ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ』なんてのもあるし、
なぜかアイパッチてやつには
無頼なかっこよさが宿るようですな。
クラウス・キンスキーを小っちゃくしたようなパンク
すぐに日和るブレイン(ハリー・ディーン・スタントン)などの
脇を固めるサブキャラも個性的です。

ま、墜落寸前の飛行機からポッドで脱出した
大統領(ドナルド・プレザン)を捜しに行った
警察のボス、ホーク(リー・ヴァン・クリーフ)
パンクに大統領の切り取られた指をみせられると
すごすごと引き下がり、
恩赦と引き替えにスネークをたったひとりで
大統領救出に向かわせるのは、作戦としてどうかと思いますが
漆黒の闇と極彩色の照明が織りなすハイコントラストの映像
楽しむべきでしょう。
キャラクターとしては十分すぎるほど立っているスネークは
基本的に隠密行動を強いられていて
これといって凄いアクションをみせるわけでもなく、
リング上での格闘ではむしろやられっぱなしで
存在感にケレン味があるとはいえませんが
タイムリミットがあるのも
サスペンスを盛り上げる重要な要素
だと思います。

マンハッタン島を仕切っているのが
デューク(アイザック・ヘイズ)という黒人なのも
意図的なものを感じないわけではありませんが
クライマックスで、自ら機関銃を手にした大統領が
デュークを蜂の巣にする
さまは
あきらかに醜悪な巨悪の実像を
描いていると思います。

ペロッと舌を出すような終わり方も
痛快です。





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