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エクスタミネーター

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(原題:THE EXTERMINATOR 1980年/アメリカ 101分)
監督/ジェームズ・グリッケンハウス 製作/マーク・バンツマン、レスター・バーマン 脚本/ジェームズ・グリッケンハウス撮影/ロバート・ボールドウィン 特殊メイク/スタン・ウィンストン、トーマス・R・バーマン編集/コーキー・オハラ 音楽/ジョー・レンゼッティ
出演/ロバート・ギンティ、スティーヴ・ジェームズ、クリストファー・ジョージ、サマンサ・エッガー

概要とあらすじ
『エクスタミネーター』(原題:The Exterminator)は、1980年制作のアメリカ合衆国のバイオレンス・アクション映画。タイトルの本来の意味は“害虫駆除業者”。ベトナム戦争時代の戦友をチンピラの暴行で廃人同然にされた男が、無力な警察に代わって悪人たちを次々に“処刑”していく。ジェームズ・グリッケンハウス監督の出世作にして代表作。主人公が悪者を処刑する際のホラー映画さながらの残酷描写が話題となった。スタン・ウィンストンがその特殊メイクを手掛けている。(wikipediaより



友人の復讐→処刑人……なぜゆえ?

監督のことも俳優のこともなんにも知らないけれど
とにかく観てみましたー、という
『エクスタミネーター』
タイトルは『ターミネーター』と似ているけれど
フルフェイスのメットをかぶったメインビジュアルは
どちらかといえば『マッド・マックス』を
彷彿とさせます。
一体どのシーンかさっぱりですが
エキストラでサミュエル・L・ジャクソンが出演しているとのこと。

いきなり、大爆破によって宙を舞う人間の映像で始まり、
若干テンションが上がります。
オープニング・シーンの火薬の量は凄いです。
ベトナム戦争の戦地で捕虜になった米兵が
ゆるりと、そしてあっさりと首チョンパされて
かなり飛ばし気味でカマしてきます。
スローモーションが多用されていますが
いまいちグッときません。

米兵たちが命からがら逃げると、
シーンは一転ニューヨークへ。
すなわちこの作品は、ベトナム帰還兵の
PTSD的な鬱屈
を描いているわけです。
ベトナム帰還兵の深刻な問題を描いた映画は多くありますが
この作品は、それを口実にして
バイオレンスと、ちょっぴりエロを織り交ぜた
エクスプロイテーション映画
と言って
いいのではないでしょうか。

ベトナム戦争が終わり、NYに戻ってきた
ジョン(ロバート・ギンティ)
マイケル(スティーヴ・ジェームズ)
仲良く飲料メーカーの倉庫で働いているところ、
不自然なほど悠然と倉庫から飲料を盗もうとしている
バカガキを成敗。
めでたしめでたしと思っていると
マイケルは逆恨みしたバカガキどもに仕返しされ、
半身不随の重傷を負うことになるのです。
ゆるめん! と憤ったジョンは
復讐を開始するのですが、
カットが変わった次のシーンでは
ジョンはすでにバカガキの仲間の手足を縛り付けて
バーナーの火で脅し、リーダー格のガキの居所を聞いています。
そのバカガキの仲間を見つけるまでの過程なんぞは
一切省略している
のです。
そしてまた、次のシーンでは
バカガキグループのアジトに自動小銃を持って突入し、
復讐を完結
してしまいます。
帰還兵とはいえ、倉庫で働く肉体労働者が
どうやって自動小銃を手に入れたのかなんてことは
気にしてはいけません。

今度は、倉庫の社長からみかじめ料を回収している
食肉業者のボスを拉致して、人間ミンチにするジョン。
見どころと言えばそうなんだけど
ジョンの行動原理がさっぱりわからず、
頭の中は?マークが溢れかえるのですが
ジョンは半身不随のマイケルの家族の生活費のために
食肉業者のボスから金を奪ったのでした。
ええ!? 復讐、関係ないじゃん!!
確かに悪そうなやつだったけど、直接関係ないし、
ただの強盗じゃん!!
さっぱりわからないのですが、
どうやらこのあたりからジョンは
社会のあらゆる悪を成敗するべく、
エクスターミネータ=処刑人になった
ようです。
この、個人的な復讐から
社会全般の悪を憎む処刑人に変貌するプロセスが
まったく説得力を持たない
のが
この作品の最大の欠点でしょう。

一方、ジョンがからんだ事件を捜査する
ダルトン刑事(クリストファー・ジョージ)
呑気に女医とデートしたりするばかりで
なんのために存在するのかさえわからなくなる始末。
後半は、少年を弄んだり、
娼婦にハンダごてでやけどさせたりする変態議員や
年寄りを恐喝する別のバカガキが登場したり、
とにかく社会的に憎しむべきやつらのエピソードが
ぶつ切りで登場
し、
独特の嗅覚で悪が行なわれている現場を嗅ぎつけたジョンが
それぞれ処刑していくという、
ストーリーテリングもへったくれもない展開に。

ラストで、
ついにジョンとダルトン刑事が対峙するものの
陰から狙っていたCIAによってふたりとも射殺されます。
(ジョンはどうやら泳いで逃げたもよう…)
観客には理解不能ですが
ジョンとダルトン刑事がいつのまにか心を通じ合わせていたのをみると
ダルトン刑事が女医といちゃいちゃする意味のないシーンは
ジョンの悪を憎む姿勢に共感したダルトン刑事が
ジョンを追い詰めないように
わざとちゃらちゃらしていたのだった
、と
ものすごく好意的にみれば
おそらくそうなんだろうなと思えるのですが
ダルトン刑事の刑事としての葛藤なんぞはまったく描かれないので
真相は知る由もありません。

ラストシーンで、ダルトン刑事を仕留めたCIAは
「ワシントンが喜ぶ」と言っていたので
街の小悪党よりもさらに巨悪が存在するということを
表現したかったのかも知れませんが
いかなる感慨もわき起こりませんでした。

最後になにかまとめるとすれば
えーっと……えーっと……





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