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マドモアゼル

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(原題:Summer Fires 1966年/イギリス 102分)
監督/トニー・リチャードソン 出演/ジャンヌ・モロー、エットレ・マンニ

あらすじ
フランスのある村では、悪質な放火事件が起きていた。そして、その犯人はマドモアゼルと呼ばれた欲求不満の独身女教師だった。(wikipediaより)



火を付けるのはハートだけにして

田舎の風景とは明らかに異質な着飾った女が
人目を気にしながら水門を開ける。勢いよくあふれ出す水。
このシーンがこの映画でこれから起きることをすべて暗示しています。
それは、ただの水ではなく、愛液なのだ!
ラーブジューース!


「マドモアゼル」とは未婚の女性のこと。
村人からも名前ではなく「マドモアゼル」と呼ばれています。
どうやらパリからこの田舎町に赴任してきた女教師なんですが
村人から慕われつつも、「あたしはおまえら田舎モンとは違うのよ」と
言わんばかりに着飾り、ハイヒールであぜ道を歩くような女です。
最低のメス犬です。
しかも、マドモアゼルの放火によって死人は出てるし
開かれた水門からあふれ出た水は家畜たちを溺れさせるしで、もう最悪です。
それでも村人達は誰一人マドモアゼルを疑りません。

一体誰が犯人なんだ! 
容疑者はモテモテ男、木こりのマヌー(エットレ・マンニ)です。
マヌーを疑る村人達にはあきれるほど根拠はありません。
マヌーがイタリアから来た移民で
村の女達を色気で魅了しているのが気にくわないというだけです。

この映画は中盤に回想するようなかたちで
前日談が挿入されます。
胸くそ悪いマドモアゼルの奇行蛮行の原因は
マヌーに対する性欲の高まりでした。
森の中で汗をかきながら昼寝するマヌーを見て
舌なめずりするマドモアゼル。
マヌーにメロメロのマドモアゼルは、まずはここからとばかりに
マヌーの息子ブルーヌにやさしく勉強を教えてあげます。
母親を亡くしているブルーノもマドモアゼルに夢中です。
ハンケチ盗んで嗅いだりします。

しかーし、そんな楽しい日々はつかの間、
突然マドモアゼルはブルーノに理不尽に辛くあたるようになります。
理由は、マヌーが他の女といちゃついてるのが気に障るからです。
ブルーノにしてみればわけわかりません。
先生になんとか好かれようと、
マドモアゼルが放火の犯人である証拠をもみ消し、
野ウサギをつかまえてみたりしますが、冷たくあしらわれ
野ウサギをブンブン振り回して殺してしまいます。

最初の放火のときは、まだ意図されたものではありませんでした。
マドモアゼルが落とした煙草の火が草に燃え移った、あくまで過失でした。
しかし、そこでマドモアゼルはなにかに目覚めてしまったのです。
燃える炎、慌てふためく村人をみて
罪悪感とは別の恍惚とした表情を浮かべます。
「カ・イ・カ・ン…」(←こんなこと言わないけど)

後半、偶然を装って森にマヌーに会いに来たマドモアゼルは
マヌーがつかまえたヘビを触ります。
これが何を意味しているのか、よいこの皆さんにはおわかりでしょう?
あえて言いませんが、ちんこですからね、あれ!(あ、言っちゃった)

たがが外れたマドモアゼルとマヌーは一晩中お互いを求め合います。
四つん這いになって「く〜ん」と鳴いてみせるマドモアゼルは
文字通りのメス犬なのです。もしくはメス豚です。
ところが、その頃村は大変な騒ぎに……

全編モノクロで、約50年前の作品ですが
ヌーベルバーグの影響を感じさせる映像は
今観てもまったく古くさいと感じません。

悶々としている女性の方は、
長野のクマエリみたいに(←通じるかな〜)放火したりせず、
この映画を観て我に返ってください。お願いします。





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コメント

ルシネマはご指摘の通りのイラつく映画館なので、同じ東急でも川崎のシネコンでみました。

キム・ギドクの作品は5~6年前に、「悪い男」にハマッて一時集中して5本程見ました。今回はそれ以来。単純にカンヌで賞を獲ったから見る気が起きたようです(笑)。

久々に見た彼の作品は今までの作品と違い、ちゃんと話にメリハリがありましたね。中年の自分には明日はわが身かなと思わずにいられない貧困社会を背景に、いつもと同じ淡々とした感じが変わらないのは良い。痛い演出がうまいねぇ。

ただ個人的には「悪い男」「うつせみ」のように男女の恋愛ものが好きだな。

のほうずさんのタイトルにあるように、“愛する事と愛される事は同義”って事で、見方を変えれば今回も、愛する事を知らなかった男と愛される事を知らなかった女の恋愛ものかも知れないけど…?いかんせん親子って事でスクリーンに目を追っている身にはついていけないシーンがあったな、ウサギの足、食べちゃうんだぜ。

ラスト、自分でセーター着ちゃったのには余りに自己愛強すぎっ!思わず笑ってしまいました。

でも、何だかんだ次作も見たい監督です。まだ未見だった「春夏秋冬 …」は、敷居が高そうだなと未見でしたが、のほうずさんのブログ読んで俄然見たくなりました。感謝です。

2013/07/20 (土) 13:29:03 | URL | OKU #- [ 編集 ]

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