" />

ザ・レイド

raid.jpg



(原題:The Raid: Redemption 2011年/インドネシア 102分)
監督・脚本/ギャレス・エバンス
出演/イコ・ウワイス、ジョー・タスリム、ドニー・アラムシャ、ヤヤン・ルヒアン

あらすじ
ジャカルタのスラム街を舞台に、警察の特殊部隊とギャングが繰り広げる壮絶な戦いを描いたインドネシア発のバイオレンスアクション。麻薬王が支配し、ギャングや殺し屋、ドラッグの売人の巣窟となっている高層ビルに、ジャカルタ警察のSWATチームが強制捜査に入る。しかし作戦の情報は筒抜けになっており、20人の隊員は無数のギャングを相手に激しい戦いを強いられ、ひとりまたひとりと命を落としていく。世界50カ国以上の軍隊で採用されている格闘術「シラット」を駆使したアクションシーンなどが話題となり、第44回シッチェス・カタロニア国際映画祭ほか世界各国の映画祭で高い評価を獲得。全米でも公開され、続編の製作やハリウッドリメイクも決定した。(映画.comより)



アンガールズ山根を怒らすなよ!

インドネシア映画を観るのなんて初めてではなかろうか。
インドネシアではかつては年間200本も映画が作られていたそうですが
その後映画産業が衰退。なんとかせねばと
タイ発の「マッハ!!!!!!」などのアクション映画が注目されたのを受け、
「俺たちにもやればできるんじゃね!?」てことで作られたのがこの映画。
(とはいえ、監督はイギリス人だけどw)

たまに「日本映画はつまらない」なんてことを簡単に言う人がいますけども
「そんなあなたはインドネシア映画を何本観ましたか? 日本映画との比較は?」
と聞きたいのですよ。
日本に住んでる日本人なら、日本映画を目にすることが多くなるのは自明のことで
そのなかにはつまらん映画もありますよ、そりゃ。
それで「日本映画はつまらない」なんてのは
まったく比較検討されていない稚拙なものの見方で
一回なにかにカテゴライズして、くくってしまわないと理解できない、
自分の頭でものを考えられないアホウなのです。
「日本映画がつまらない」のではなく、
おまえが観てる日本映画がつまらないんだよ! アホウ!


と、「ザ・レイド」とまったく関係のない話で始めてしまいましたが
この映画は、主人公の新米SWAT隊員ラマ(コ・ウワイス)が
妊娠中の奥さんに「じゃ、行ってくるね」というシーンから始まります。
その間、数分。

そのあと、すぐ出動! プロローグなし!
こういうところに潔さを感じます。
登場人物たちはどういう人間でどういう生活をし、
社会を取りまく状況はこんなんで…とか一切なし!
だって、見せたいのはアクションだから。客が観たいのはアクションだから。
問題なし!
ただその分、出動する車の中で隊員達に任務を説明する
隊長ジャカ(ジョー・タスリム)のセリフはまさにザ・説明でした(笑)

ギャング達が住むビルを1階から少しずつ攻略していくSWATたち。
言わずもがな「死亡遊戯」であり、「スパルタンX」のフォーマットですな。
でも、「ふう…やっと○○階まできたか…」的なゲームの面クリ感はなく、
主要人物以外の隊員達は結構早めにあっさりとやられてしまうのです。
でも、いいんです。だって、見せたいのはアクションだから!

それにしても、SWATたちが強いのは訓練されているのであたりまえとしても
このビルに住むギャング達の強いこと、強いこと。
肉弾戦も銃器の扱いもSWATと互角です。
ラマを助ける一家はギャングではなく、堅気なのですが
こんなビルに堅気の人間がなんで住んでるの!? 危な過ぎるだろ!?
でも、いいんです。だって、見せたいのはアクションだから!

格闘技には明るくないので、
この「シラット」という格闘術のことは知りませんでした。
(「シラット」って聞くと、頭の中にしょうもない駄洒落が
 止めどなく浮かんでくるのだが、なんとか言わずに我慢…)
しかし、素人目で見てもこのシラットは実戦的なようで
相手を仕留めるための武術だということはわかりました。
とくに、膝や足首に一撃くらわせておいてからの
敵がガクッとなったところをバシッ!ていうのが多いですね。

ビルの中の狭い廊下で繰り広げられる攻防は緊張感満点です。
当然、カット数は多くなるのですが
それでも「あ、こうやって、ここやられて、こうなって痛っ」という
殺陣の手順がわかるように撮られていると思いました。
しかも、シラットだけではなく
銃にナタにナイフにトンファ(警棒みたいなの)が加わってくるので
痛さがばんばん伝わってきます。
喉をね、喉をナタでサーンってやるの…きついわ。

そして、もう一人の主役、マッド・ドッグ(ヤヤン・ルヒアン)!
このアンガールズの山根さんみたいなひとが強い!
SWAT隊員ラマを演じるコ・ウワイスとこのヤヤン・ルヒアンは
武術指導も兼ねているようで(ていうか、役者よりそっちが本職)
その動きのスピード、多彩さはハンパないっす。

SWAT隊長ジャカ(ジョー・タスリム←この人もプロの柔道家)を
銃で殺せる状況にありながら
「銃なんてつまらない、ファーストフードみたいだからな」
と、素手での殴り合いを要求し、仕留めるのです。
アンガールズ山根みたいな顔してカッコイイのです。
その後、アンガールズ山根はラマとアンディとの戦いでも
縛り上げていたアンディを解放し、わざわざ2対1の不利な戦いに挑むのです。
なぜ! と考えてはいけませぬ。
だって、見せたいのはアクションだから!

…とはいえ、ね…どうしてもわからないことがあるんです。
実は汚職をしている白人警部補が上層部には内緒でSWATを出動させ、
麻薬王のビルに突撃する…と。
なんのために? 警部補はどうしたいの?
麻薬王を逮捕して、手柄をあげて出世したいってこと?
それとも、麻薬王を殺して自分がその座に就きたいってこと?
どう考えてもどれもうまくいきそうにないし、目的がわからんのですよ。
麻薬王から上層部とつながっているってことを聞かされて
なんか愕然としている警部補ですが…
なにがまずいの? わははは。わからん!

ここから、勝手な妄想。
 監督「すげえアクション映画作ろうぜ!!」
 スタッフ「うん! でも予算あんまりないよ」
 監督「じゃ、全部室内にしよう!
    ビルだ、悪党のビルに警官がガサ入れすんの!
    それで、ちょっとずつ殺されて人数が減っていってさ〜へへへ」
 スタッフ「いいね! でも警察なら普通ピンチになったら応援呼ぶよね。
      キリがないよ。つーか、警察ぜったい勝つよね」
 監督「わかった!汚職してるから応援呼べないことにしよう!」
 スタッフ「なんで汚職してる奴が悪党のビルを襲うの?」
 監督「おまえ…なんかノリ悪いな…」
 ↓
 大ヒット。続編決定(いまココ)。

とまあ、全編がハイスピード、ハイテクニックのアクション満載の
(というか、それだけの)作品で
こういう映画はワーキャーいいながら楽しめばいいんです。
だって、見せたいのはアクションだから!





にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

のほうず

のほうず
映画が好きで観るのはいいが、
かたっぱしから忘れていくので
オツムのリハビリ的ブログ。
******************
当ブログの文章・画像およびイラストの無断転載を禁じます。引用される場合は、出典の表記と当ブログへのリンクを設定してください。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

お気に召したら
クリックお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

スポンサードリンク

↓過去の記事はこちらから!↓

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンタ