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ROOM237

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(原題:Room 237 2012年/アメリカ 103分)
監督/ロドニー・アッシャー 製作/ティム・カーク 音楽/ジョナサン・スナイプス

概要とあらすじ
巨匠スタンリー・キューブリック監督が1980年に発表したホラー「シャイニング」を検証するドキュメンタリー。「バリー・リンドン」(75)で興行的に失敗したキューブリックがホラーという商業的なジャンルに初めて挑戦した「シャイニング」は、その後の多くのアーティストに影響を与えた名作として語り継がれているが、一方で一般的には認知されてない謎が散りばめられている。そうした謎の数々を、ジャーナリストや小説家、歴史学者など各界のキューブリック研究家が独自の「シャイニング」論を展開しつつ検証。デビュー作「恐怖と欲望」(53)から遺作となった「アイズ ワイド シャット」(99)まで、全作品の映像も引用しながら、天才キューブリックの脳内を分析していく。タイトルは、「シャイニング」の主人公ジャックが腐敗した老婆の幽霊と遭遇する客室に由来。(映画.comより



ホロコースト! アポロ11号?? 逆回し…

恐がりなのにホラー映画が大好きな僕が
初めてひとりで観に行ったホラー映画が
『シャイニング(1980)』でした。
勇気を振り絞ったつもりでしたが、
オープニングの空撮シーンをみた途端、
恐怖のあまり震え上がり、
やっぱり来るんじゃなかったと
さっそく後悔しはじめたのをよく覚えています。
結果はもちろん大満足&大興奮。
好きな映画を聞かれたとしたら
必ずリストに加えたい一本です。

そんな僕の何万倍もの熱量で
『シャイニング』に魅せられた(取り憑かれた?)ファンが
作品に込められた秘密を探るのが
『ROOM237』です。
キューブリックの他の作品も引き合いに出しながら
さまざまなディティールを偏執狂的な思考で
紐解いていきます。

原作を自分流にどんどん改変するキューブリックに
激怒していた原作者のスティーブン・キングへの当てつけで
原作で主人公の家族が乗っていた赤いフォルクスワーゲンが
事故で潰れているカットを入れている
のは
僕でも知っていた有名なエピソードでしたが
アメリカ先住民たちの墓の上に建てられたという設定の
『シャイニング』の舞台となるホテル内のシーンで
背後の棚に置かれた「CALUMET」という
ベーキングパウダー
の名前がアメリカ先住民に由来し、
あるシーンでは歓迎、
またあるシーンでは混乱を表現している
という解釈には
思わず、おお!と声が出ました。
果てはそれが、ホロコースト批判へと繫がっているというのも
感心せざるを得ません。

壁に貼られたポスター、窓、タイプライターといった細部から
ほじくり出すように映画を解釈していくさまは
映画を解釈する楽しみに満ちあふれていますが
この作品のタイトルにもなっている「ルーム237」の解釈に話が及ぶと
(言わずと知れた、ジャックが腐乱死体のばばあと遭遇する部屋
どんどん誇大妄想的になっていきます。
じつはキューブリックは、
アポロ11号の月面着陸の捏造映像の制作に関わっていて
固く口止めされているその事実を秘密裡に暴露するために
わざわざ部屋の番号を「237」にした
というのです。
その証拠にジャックの息子が着ているセーターは
アポロ11号の柄が入っているし、
地球から月までの距離は23万7000マイルなのだから!
みよ、この驚くべき一致を! てな具合に
壮大な陰謀論にまで発展します。
うん、ま、そうかもしんないけど
そもそもアポロ11号の月面着陸の映像が捏造だっていう仮説を
さきに証明したほうがいいと思うよ。

ついには、『シャイニング』の全編を
普通に再生したものと逆再生したものを重ねてひとつの映像にする
いろんな隠された秘密が明らかになると言い始めますが
ここまでくると、どう考えてもこじつけ。
こんなことをやってみようという発想に
感心を通り越して、引いてしまいます。

とはいえ、真実だろうとこじつけだろうと
ファンにとっては、こうやって好きな作品を
好きなだけいじくり回していることこそが楽しみ
なのでしょう。
映画を解釈することがあまりにも謎解きに偏ってしまうのは
いかがなものかと思いますが
自分が好きなもののことを夢中で話している人の姿は
ほほ笑ましい気持ちになったりするものですから
これからも頑張ってほしいと思います。
(なにを?)





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