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ビヨンド

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(原題: ..E tu vivrai nel terrore! L'aldilà 1980年/イタリア 90分)
監督/ルチオ・フルチ 脚本/ルチオ・フルチ、ダルダーノ・サケッティ、ジョルジオ・マリウッツォ 撮影/セルジオ・サルヴァティ 特殊メイク/ジャンネット・デ・ロッシ 音楽/ファビオ・フリッツィ
出演/カトリオーナ・マッコール、デヴィッド・ウォーベック、サラ・ケラー、ヴェロニカ・ラザール、アンソニー・フリーズ、ジョヴァンニ・デ・ナヴァ、アル・クライヴァー、ミシェル・ミラベラ

概要とあらすじ
1927年。ルイジアナ州にある「セブン・ドアーズ・ホテル」に滞在していた画家シュワイク(アントニー・セイント=ジョン)が、突然村人達の襲撃を受け、凄惨なリンチの後に処刑された。それから54年後。叔父の遺産として、閉鎖されていたセブン・ドアーズ・ホテルを相続したライザ(カトリオーナ・マッコール)は、営業再開に向けて改修工事を進めていた。しかし、塗装工が原因不明の転落事故を起こす、水浸しの地下室で腐乱死体が発見される、ライザにホテルを去るように警告する盲目の女性が現れるなど奇妙な出来事が相次ぎ、工事は思ったように進まない。実は、このホテルにはこの世と地獄を繋ぐ7つの門が存在した。54年前に村人達に殺されたシュワイクは、門の番人だったのである。(Wikipediより



脈絡なし! 必然なし! グロあり!

『サンゲリア』『地獄の門』に続く
ルチオ・フルチ監督のゾンビ映画第3弾『ビヨンド』です。
場合によっちゃ、
「フルチの最高傑作」と呼ばれることもある本作ですが
過去の2作と比べても、ダントツで脚本が破綻しています。

廃墟となったホテルを相続したライザ(カトリオーナ・マッコール)
一儲けしようと営業再開に向けて改装工事を始めたはいいけれど
そこは呪われたホテルでした…という設定からいえば
「恐怖の館もの」といってもいいのかもしれませんが
ホテルでつぎつぎと怪奇現象が起きるのではなく、
はなから地下にある「地獄の門」だけが重要で、
全てはそれが原因なのです。

オープニングから、1927年のこのホテルに住んでいた画家
「地獄の門」を発見して取り憑かれ、
周辺住民たちによる凄惨な(いかにもキリストの磔的な)リンチの末に
死んでしまったことがわかっているので
謎解きの面白さはまったくありません。
ホテルには知恵遅れっぽい下僕と謎めいた召使いがいて、
このふたりだけはホテルの秘密を知っているのかと思いきや、
とくに意味はなく、その他大勢と同様にやがて死んでいきます。

最初に、部屋の中に白目の女の顔を見た塗装屋が
びっくりしてはしごから転落。
その後、水浸しになった地下を調べに来た水道屋は
壁から出てきた手にいとも簡単に目をえぐられます。
召使いに発見された水道屋は
そばにあったミイラといっしょに病院へ運ばれ、
ミイラと並んで遺体安置所に収められるのですが
医者が目を離した隙に、
ミイラに取り付けられた脳波計の針が思わせぶりにふれるのです。
ミイラは生きている!! ……いや、まてまて。
まず、ミイラに脳波計繫がないよね。死んでるから。
仮にミイラが生きていたとしても、
脳波計が反応するとかしないとかじゃないはずだよね。
そういうことじゃないと思うんだ。

遺体安置所に娘を連れてやってきたのは
どうやら水道屋の妻。
娘を部屋の外で待たせて、夫の死を悲しんでいると
突然、なにかを目撃してスクリーム! キャー!
慌てて部屋に入ってくる娘。
さっきのミイラが襲いかかってきたのだ!……って思うでしょ。
ところが、
絶妙な位置に置かれた謎の瓶から謎の液体があふれ出し、
絶妙な位置に横たわった妻の顔の上にしたたり落ちる

妻の顔はドロドロと溶けていくのでした。
そして、何かに呪われたんだかなんだか
娘の目が白目になっているのです! なぜ?

会計士だかなんだかが、ホテルの登記簿を調べに役所へ行き、
またしても高いはしごに登っていると
突然ビカッと光って、わぁってびっくりして落下します。
そこへのそのそと大量のタランチュラが現れ、
会計士の目や鼻や舌を食いちぎる
のです。
この作品では基本的に、被害者は無抵抗です。
このとき、バックで流れている音楽が
まるでニューヨークの街を黒人警官が走り抜けているような
サスペンスフルな曲なのは、どうすればいいのか。

万事が万事この調子で、
謎の白目の女が飼い犬に耳を噛みちぎられたりしますが、
あくまで特殊効果によるゴアシーンが見せ場なのであって
物語の流れとか、脈絡とか、
そんなものを期待してはいけません。

クライマックスでは、銃を手にした医者ジョンが
のろのろと襲いかかるゾンビたちを撃ちまくるのですが
銃を撃って割れたガラスが隣にいた友達だけに刺さって
友達は死んじゃうし、
どうみてもゾンビは頭を打たないと死なないのに
いつまでたっても腹や胸にムダ玉を打ち込む
し、
散々なのです。
そして、なぜか白目になった水道屋の娘が
ライザの首を絞めているとみるや
ジョンは何のためらいもなく娘の頭を吹っ飛ばします。
特殊効果的には、ここが一番の見どころです。

ご家族でどうぞ。





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