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アウトロー

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(原題: Black's Game 2012年/アイスランド 101分)
監督/オスカー・ソー・アクセルソン 製作総指揮/ニコラス・ウィンディング・レフン 脚本/オスカー・ソー・アクセルソン 撮影/ベルグステイン・ビョルゴルフソン 美術/ハウカー・カールソン 音楽/フランク・ハール
出演/ソー・クリスチャンソン、ヨハンネス・ハウクル・ヨハネッソン、デイモン・ヤンガー、マリア・ビルタ、スロストゥル・レオ・グンナルソン

概要とあらすじ
「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフンが製作総指揮を務め、1990年代アイスランドの犯罪社会を背景に、普通の学生だった若者がギャングの一員となり、終わりなき暴力の世界へと足を踏み入れていく姿を描いたクライムドラマ。アイスランドの首都レイキャビクで麻薬業界を牛耳るファラオと、かつてはファラオと組んでいたが仲違いしたライバルのトティ、麻薬ビジネスの独占を目論む冷酷なブルーノ。麻薬組織の運転手となった若者ステビの視点を通して、3人の思惑や欲望が交錯し、果てない暴力と血にまみれていく街の姿を描く。監督は、本作が長編映画デビューのオスカー・ソー・アクセルソン。「未体験ゾーンの映画たち 2014」上映作品。(映画.comより



寒〜いお国の熱〜いお話

トム・クルーズじゃないほうの『アウトロー』です。
ニコラス・ウィンディング・レフンが製作総指揮と聞けば
ちょっと気になるでしょう、そりゃ。
しかも、アイスランド映画という変わり種。
アイスランドといえば……アイスランドといえば……
ビョーク! ……それから、えーっとー

ま、とにかく寒そうです。
そんなアイスランドにも悪い奴らはいるのです。

なんでこんな人生になったのか、
戻れるものならずっと昔に戻りたい

というモノローグで始まり、
登場人物たちそれぞれが子供から成長していく過程を
写真で辿るタイトルバックがなかなかかっこいい。
誰しも元はあどけない子供、
それがいつしか図らずもとんでもない悪人になってしまうのだと
いうことでしょうか。

酔った勢いで喧嘩をし、
相手にケガをさせたステビ(ソー・クリスチャンソン)は
警察署の入口で
幼なじみのトティ(ヨハンネス・ハウクル・ヨハネッソン)とばったり再会。
どうやらトティは裏社会で手広く稼いでいるようす。
「いい弁護士を紹介してやるよ」と言われて
トティに頼らざるを得なかったステビの転落人生の始まりです。
トティの運転手として働き、コカインや大麻の運び屋をするうちに、
ステビはトティの組織「666」の仲間として
すっかり受け入れられます。
スキンヘッドのトティはいかにもイカつい大男ですが
慣れてくると、丸くて大きい眼が
だんだん愛らしくみえてくるから不思議です。
悪い遊びを教えてもらい、仕立てのいいスーツまであつらえてくれるトティは
ステビにとって、まさに頼れるアニキ。
やっていることは犯罪だけど、
とにかくステビはごきげんな日々を楽しんでいたのです。

そこへふらりと現れたのが
トティの昔の仲間、ブルーノ(デイモン・ヤンガー)
一見、バンドマンみたいな風貌のブルーノは
悪そうだけど、強そうには見えないのですが
屈強なトティを一発でのしてしまいます。
しかも親分格を吊し上げて、裏社会を牛耳ろうとする
仁義もへったくれもない最悪最凶な、まさに蛇のような男なのです
計算高いように思えて、
麻薬ビジネスが順調にいっているにも関わらず、
スリルを楽しむためだけに銀行強盗を実行したりする
破滅型でもあります。
とにかく人を支配することが最上の喜びだと考えるような人間です。
念願叶って、気になる彼女と結ばれたステビは
その直後に後ろ手に縛られた状態で
ブルーノにカマを掘られます。

この屈辱たるや……

そんなブルーノの無軌道な振る舞いに
組織に亀裂が生じはじめ、
ステビはブツと現金を横取りしてバックれることに。
首尾良く逃亡に成功したものの、
身を隠す必要があるため、故郷にも帰ることが出来ず、
やっと戻ってきたときは母親の葬式でした。
もともと貧乏学生だったステビは
ことあるごとに母親に電話し、
「今度の休暇には帰るから」と言い続けていたので
なんとも、やるせない展開です。
ステビの母親が一度も顔を見せないのがナイスな演出。

どんぴしゃのタイミングで復讐に現れたブルーノ。
横3段のスプリットスクリーン
効果的に緊張感を煽ります。
……でも、ラストカットはちょっと拍子抜け。
あれはステビがブルーノに勝ったということなのか?
最後にスカシて終わるのはいいけれど
スカシすぎて、いまいちピンと来ませんでした。

ふれ込みほど暴力描写が派手ではなく、
過激なゴア表現もありません。
むしろ心理描写に重きを置いたような作品です。
グラインドハウス的な編集も
ぎりぎりのところで陳腐なかっこつけにはならず、
内容に即した効果的な手段と感じました。
十分に楽しめますよ。

↓予告編で「ニコラス・ウィンディング・レフン監督最新作!」って
うたってるけど、あくまで製作総指揮だから。
「レフンが関わった最新作には違いない」という
言い逃れまで用意してあるところがタチが悪いね。





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