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悪魔の起源 ジン

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(原題: Djinn 2013年/ アラブ首長国連邦 86分)
監督/トビー・フーパー 脚本/デビッド・タリー 撮影/ジョエル・ランサム 美術/ブレンタン・ハロン 編集/アンドリュー・コーエン 音楽/BC・スミス
出演/ラザン・ジャマル、ハリド・レイス、アイーシャ・ハート、ポール・ルーブク

概要とあらすじ
「悪魔のいけにえ」「ポルターガイスト」などで知られる恐怖映画の名匠トビー・フーパーが、アラブ首長国連邦で製作し、超常現象に襲われる若いカップルの恐怖を描いたスリラー。アラブの豪華なマンションに新居を構えたサラマとハリド。ある日、ハリドが仕事にでかけ、サラマが1人で家にいると、いるはずのない赤ん坊の泣き声が聞こえてくる。そして、全身を黒い衣装に身を包んだ何者かが、天井や壁などあらゆる場所から出現。次々と起こる不気味な現象に悩まされるサラマは、かつて自分が産んだ子が悪霊にとり憑かれる夢にうなされるようになり……。(映画.comより



作品の出来も五里霧中

みんな大好き『悪魔のいけにえ』トビー・フーパー監督
最初にあまりにも凄い映画を撮っちゃったせいか、
その後は目立った作品もなく、
あえて代表作を挙げれば『ポルターガイスト』くらいでしょうか。
それでもトビー・フーパー監督の新作と聞けば
一応目を通すというか、
挨拶くらいはしておかなければならないのです。
なんてことを言いながら、『悪魔の起源 ジン』
劇場公開はスルーしてDVDで鑑賞しているのですから
あまり偉そうなことは言えません。

それにしてもUAE(アラブ首長国連邦)製作というのは驚きです。
これがオイルマネーというやつでしょうか。
それともハリウッドを追い出されたんでしょうか。
とにかく、ハリド(カリッド・ライト)
サラマ(ラザーヌ・ジャマル)の夫婦は
アメリカから故郷のUAEへ移住、というか出戻りすることになります。
この夫婦は生後6ヶ月の子供を亡くしたようで
大雨が降る中、夫婦がその子の墓参りに来ているオープニングから
いかにも怪しい黒い影が登場します。
助走も何もないなあと思っていたのですが
この「なんかいる感じ」というのは
結局最後まで続きます。
その後、夫婦でカウンセリングを受けているときも
カウンセラーが突然「邪魔はさせないぞ!」
ドスを利かせた声で脅してみせたり、
不穏な空気を感じる前にすでに周囲は悪魔だらけな状態にもかかわらず
夫婦はその場を取り繕ったりするので
このふたりはものすごく鈍感なんだろうかと
思ってみたりします。

登場したときから死亡フラグが立っているちゃらい白人が
ガイドらしきアラブ人ふたりを連れて
何の目的でどこへ行こうとしていたのかわかりませんが
とにかく「ジン」こと悪魔の成り立ちが説明されます。
「ジン」は自分の子供と人間の子供を取り換えたんだけど、
悪魔払いがやってきてその悪魔の子をどっかに連れて行っちゃったから
探してるんだ、ということのようですが
「ジン」はいつでもどこでも出入り自由なのだから
すぐにでも悪魔払いを捕まえて我が子を取り戻せばいいのにと
思ってしまうのは、野暮ですか? そうですか。

以降、脅かし中心の演出が続きます。
その脅かし自体は、その都度わあ!と素直にびっくりしてしまうので
よく出来ていると言うべきなのかもしれませんが
この作品における怖さはそんな脅かしに終始する、というか
脅かししかありません。
人影が横切ったり、幻が見えたりするのですが
その直後にはなにもなかったように消えているという、
怖がらせぶりな演出が繰り返され、
よくよく考えるとじつは何も起きていないのではないかと
思えてくるのです。
サラマの両親と妹が事故死するのは確かですが
死の直前のパニック状態の緊迫感もさほどなく、
ついぞ死んでしまうときの画的な面白味もなく、
どうにもピリッとしません。

最もヒヤヒヤしながら観たのは、
夫婦が新居に構えたマンションの一室の
部屋と部屋の仕切りにデザインされた縁のとんがった部分です。
言葉でうまく説明できないのですが
この作品を観た人にはわかってもらえるはずです。
あれ、危ないでしょう? 絶対にガリっとやりますよ。

「6」にこだわりたかったのか
夫婦が越してきた高層マンションの部屋の階数が6階っていうのも
高さが中途半端
だと言わざるを得ませんが
マンションの辺り一面が霧に覆われていたように
この作品の行方も最後まで五里霧中でした。

↓ほらほら! この壁の縁のとんがったとこ! これ危ないよね!





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コメント

いろいろ制約のある国

はじめまして。
いろいろ制約のある国でなぜにこんなホラーを作ろうと思ったのか不明。
怖いぞ、怖いぞという雰囲気で終わるところがとっても肩すかしでしたね。
そうか、あんなとんがり壁がありましたか。
すっかり忘れています。

2014/09/25 (木) 20:41:35 | URL | ミス・マープル #- [ 編集 ]

Re: いろいろ制約のある国

> ミス・マーブルさん
コメントありがとうございます!
僕はもう、あのとんがりが気になって気になって、
悪魔どころじゃありませんでした。

2014/09/26 (金) 09:30:13 | URL | のほうず #- [ 編集 ]

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