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東京残酷警察

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(原題: TOKYO GORE POLICE 2008年/アメリカ・日本 109分)
監督/西村喜廣 脚本/西村喜廣、梶研吾 撮影/Shu G. 百瀬 特殊効果/石野大雅、奥山友太 残酷効果/西村喜廣 美術/福田宜 編集/西村喜廣
出演/しいなえいひ、板尾創路、堀部圭亮、紅井ユキヒデ、坂口拓、菅田俊、ジジ・ぶぅ、長澤つぐみ、清水崇、園子温、田野辺尚人、重盛さと美

概要とあらすじ
特殊メイク、特殊造型を駆使した“残酷効果”の第一人者、西村喜廣が記念すべき監督デビューを果たしたハード・スプラッター・ホラー。井口昇監督の「片腕マシンガール」に続きアメリカ資本で製作された逆輸入作品。近未来の東京を舞台に、新種の殺人ミュータントと民営化された警察組織との壮絶な戦いを、過激な残酷描写満載で描く。近未来の東京。そこでは、自らの肉体に改造を施した凶暴凶悪なミュータント“エンジニア”たちが引き起こす残虐な無差別殺人事件が多発していた。一方、これに対抗して民営化された警察組織“東京警察株式会社”、通称・東京残酷警察は武装強化を図りエンジニアの取り締まりを強めていく。そんな中、正義感に溢れる女性刑事ルカは、エース捜査官として先頭に立ってエンジニアの殺戮を重ねていくのだが…。(allcinemaより抜粋



ブレーキを踏むな! リミッターをはずせ!

とにかく大量の血なのです。
そして、その大量の血はしたたり落ちるのではなく、
勢いよく吹き出さなければなりません。
それが『東京残酷警察』のルールです。

あれがおかしい、ここがヘンだと
文句をつけがちな僕ですが
このような作品を楽しむ作法は心得ているつもりです。
シャワーみたいに血が吹き出るわけがないとか、
あんなに頭が破裂するわけないとか
そんなことはいわれなくてもわかっているのですが
『東京残酷警察』で最優先すべきは
派手さとグロさとかっこよさなのですから、
それさえうまくいっていれば、
それ以外のことはほぼほぼどうでもいいのです。

『東京残酷警察』は、そう思わせるだけの
むせかえるような情熱で溢れています。
登場人物たちの特殊メイクやファッション、
そもそものキャラクターデザインに
ありったけの技術とアイデアが詰め込まれています。
作品全体の起伏や抑揚など無視して
最初から最後まで目を血走らせて全力で走っているのです。
寄りの画が多くて、一体なにが起きているのか
わからないシーンも多いけれど
とにかくその勢いに圧倒されるのです。

『片腕マシンガール』に続いてアメリカ資本で製作された
「TOKYO SHOCK」シリーズの第2弾となるこの作品は
いかにも逆輸入らしく、
ビルの後ろに東京タワーと富士山が
あり得ない構図で存在するシュールなショット

甲のようなヘルメットなどなど
アメリカ人がみた日本的なかっこよさで覆われています。
かっこよさとケレン味、これが全てです。

ヒロインのルカを演じるしいなえい
長身でスタイルが良く、まさにクールビューティーといったところですが
表情ひとつとっても演技がうまいとは言い難く、
むしろこの作品でだんぜん光輝いているのは
下半身怪獣になる長澤つぐみです。
地下通路でのバトルシーンは
クリーチャーデザインとVFXとともに
映画史に残すべき素晴らしいシーンでした。

ほとんどのシーンで顔の下半分しか見せない板尾創路
いつものように板尾創路でしたが
後半、板尾創路扮する「エンジニア」のボスとルカが
ついに対峙して、これまでの経緯を説明する方法が
なんと紙芝居! ふざけてます。
ふざけているといえば、ところどころに
「あんまり痛くない」リストカット用カッター、
伊賀の日本刀、遠隔処刑装置
などの
フェイクCMが入ります。

終盤はもう、
誰が誰と何の目的で戦っているのかわからないけど
とにかくみんなで殺し合っています。
突然登場する長刀を持った婦人警官と
右腕がカッターに変態した女子高生のバトルシーン

君たちは一体誰なんだと思うほうが野暮なのです。
最後には、両足を斬られた東京警察株式会社のボスが
自分の脚から吹き出る血を利用して宙を舞います。

そのボスがペットとして飼っている、両手両足のないゴスメイクの少女が
短い四肢の先に日本刀を装着して戦う
姿が
かっこよくも美しい。

そもそも西村喜廣監督は、特殊効果を専門とする
有限会社西村映造の代表取締役で
清水崇、園子温、田野辺尚人などなど
この作品にはお仲間がいっぱい登場します。
東京警察株式会社のCMで処刑される凶悪犯の名前は
「タカハシヨシキ」でした。

井口昇監督が少女のおならに固執しつつ、
あくまでポップな作風なのとは違って
西村喜廣監督作には、現代社会に対する風刺と
激しい怒り
を感じます。
表現に対するバイアスやブレーキやリミッターそのものを
否定しているようにも思います。

『アダム・チャップリン』『武器人間』などが
ほほえましく感じられるような怪作です。





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