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パッション

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(原題: Passion 2012年/ フランス・ドイツ合作 101分)
監督・脚本/ブライアン・デ・パルマ オリジナル脚本/アラン・コルノー、ナタリー・カルテール 撮影/ホセ・ルイス・アルカイネ 編集/フランソワ・ジェディジエ 音楽/ピノ・ドナッジオ
出演/レイチェル・マクアダムス、ノオミ・ラパス、カロリーネ・ヘルフルト、ポール・アンダーソン

概要とあらすじ
フランスのアラン・コルノー監督、リュディビーヌ・サニエ&クリスティン・スコット・トーマス主演で女同士の嫉妬や殺意を描いた「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて」(2010・日本劇場未公開)を、ブライアン・デ・パルマ監督、レイチェル・マクアダムス&ノオミ・ラパス主演でリメイクしたミステリーサスペンス。野心家のクリスティーンは、狡猾さと大胆な行動力で広告会社の重役へとのぼりつめる。部下のイザベルは、最初はあこがれの存在だったクリスティーンに手柄を奪われ、同僚の前で恥をかかされた上に、恋人にも裏切られたことから、クリスティーンに対して殺意を抱くようになり……。(映画.comより



デ・パルマ・ファン感謝祭

一部に熱狂的なファンがいることで知られる
ブライアン・デ・パルマ監督。
個人的な思い入れはありませんが
ヒッチコックの物真似だと揶揄されたりしながらも
つねに話題作&ヒット作を作り続けていることは
間違いない事実でしょう。
『パッション』
『ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて(2010)』のリメイクだそうですが
こちらのオリジナルも観ておらず、
なんとも頼りない己の知識の薄弱さを表現するために
いつもより弱いタッチでキーボードを叩いています。

クリスティーン(レイチェル・マクアダムス)
イザベル(ノオミ・ラパス)のふたりが
肩寄せ合ってラップトップのモニターを覗きながら
うふふおほほとじゃれ合うのを見ただけで
百合臭さがプンプンしています。
これはもう完全に女の映画。百合映画。
男も登場するにはするけれど、振り回されるだけで
ストーリー上は蚊帳の外です。

いかにもビッチなクリスティーンは
人心掌握と謀略だけで
広告代理店の重役に登り詰めようとしている
のですが
デザインやディレクションのセンスのない彼女が
どんどん昇格していくというだけで
この広告代理店はろくでもない会社でしょう。
無能な人間ほど上昇志向が強かったりするものですが
クリスティーンのさらに上司にあたる人間たちも
彼女の口車にのせられているのですから
バカばっかりなのです。
イザベルが考えたCMのアイデアを横取りしたうえに、
もともとセンスのかけらもないもんだから改悪し、
ついに頭に来たイザベルが
自分のアイデアをネットにアップして高い評価を得る
こっちのほうがいいじゃないか、わはは、これでいこう!
と、あっさり手のひらを返す低能ぶり。
さすがにここまでひどい話はないと信じたいけれど
社長だか役員だかが現場に口を出して
せっかくのいい仕事を台無しにするのはよくあることです。
とくにこういう「発想」を仕事にする現場では。

イザベルがクリスティーンの仕打ちに辛抱強く耐えているのは
社内の有力者に嫌われたくないという、
やっぱり出世欲なんでしょうが
そもそも自他共に認める才能があるのだし、
会社に無断でCMをネットにあげてしまうほどの
強気な一面はあるのだから
とっとと独立しちゃえばいいのにと思ったものの、
ま、それじゃ物語にならんわな。
ただ、この会社で働くことに固執するイザベルの心境は
いまいちピンときませんでした。

ほんとはあたし寂しがり屋なのな一面をみせるクリスティーンですが
あれだけひとのことをコケにしていれば
恨まれるのは当然。
「悲しいシーンには雨」の鉄則通りに
スプリンクラーの雨の中で泣き崩れる姿を捉えた監視カメラの映像を
パーティーで上映されたイザベラはついに精神崩壊し、
復讐心に火をつけるのです。
以降、構図と照明ががらっと変わり、
全体に暗く、顔の上を影が遮っているカットが多くなります。

アリバイのために観劇したバレエと殺害シーン
デ・パーマ(今野雄二風)おなじみの
スプリット・スクリーンで映し出されます。
よっぽど好きなんでしょうな。これ。
出来事が同時進行であることを表現するには
もってこいなのでしょうが
どちらの画面にも集中できないという難点も。

最後には助手のダニ(カロリーネ・ヘルフルト)が絡んできて
新たな百合サスペンスをみせるのは、でしょうねという感じでしたが
どんでん返しというほどの展開はありませんでした。
ダニが、ことの成り行きを順を追って説明するシーンは
古式ゆかしき王道ミステリーの作法で
ここまであからさまな謎解きは最近とんと見かけなくなったので
かえって新鮮な感じがしないでもないのですが
でもやっぱり、やぼったい。

「デ・パルマ・ファン感謝祭」に紛れ込んだような作品でした。





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