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地獄の門

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(原題: THE GATES OF HELL[米]/ CITY OF THE LIVING DEAD[英] 1980年/イタリア 92分)
監督/ルチオ・フルチ、製作/ファブリッツィオ・デ・アンジェリス、脚本/ルチオ・フルチ、ダルダーノ・サケッティ 撮影/セルジオ・サルヴァティ、特殊メイク/ジノ・デ・ロッシ 音楽/ファビオ・フリッツィ
出演/クリストファー・ジョージ、カトリオーナ・マッコール、ジャネット・アグレン、カルロ・デ・メイヨ、アントネッラ・インテルレンギ、ダニエラ・ドリア、ミケーレ・ソアヴィ、ルチアーノ・ロッシ

概要とあらすじ
神父の自殺という背徳行為によって、呪われた地ダンウィッチでは“地獄の門”が開かれようとしていた。事件を知った記者と女霊媒師は彼の地へ赴くが……。美女の口から吐き出される内臓、頭骸を貫通する電動ドリル、暴風雨のごとく降り注ぐ蛆虫、納骨所で蠢く死者の群れと、これでもかといわんばかりにひたすら繰り広げられるショック・シーン。「ビヨンド」と同じく“地獄門の決壊”がテーマとなっているが、ストーリーは二の次、見せ物小屋的展開に終始するそのサービス精神ぶりにおいてL・フルチの諸作の中では評価は高い。“イタリアン・フィルム・コレクション”と銘打たれ、オリジナル完全版が特別に劇場公開(配給マウントライト)された事がある。(allcinemaより



そういう映画でした。

ルチオ・フルチ『サンゲリア』に続いて発表した
ゾンビ映画第2弾、それが『地獄の門』です。
『サンゲリア』もなかなかアレな作品だったけれども
そのさらに上を行くアレアレな作品です。

いきなり、女性のスクリームで始まったかと思うと
なにやら墓地を歩く男性。それはトーマス牧師
このトーマスが、牧師でありながら首吊り自殺をしたことで
地獄の門が開いて死者が蘇り、
すべての惨劇が起こるのですが
最後まで観ても
なぜトーマス牧師が自殺を図ったのかわかりません。
牧師が自殺→それはよくないこと。
だから死者が蘇るのです。わかりましたね?

トーマス牧師が自殺した墓地があるのはダンウィッチという街で
その名前はクトゥルフ神話に由来するものだそうですが
そもそも架空の街なので
その後すぐに、グループが降霊しているニューヨークへと舞台が移っても
その距離感はまったくわかりません。
あらかじめ申し上げておきますが、
この作品、わからないことだらけです。

とにかく、降霊していたグループのひとり、
霊媒師マリー(カトリオーナ・マッコール)が死んでしまいます。
取り調べに来た警察に対して
「これは4000年前の『イノク』という本に書かれた予言の通りだ」
ばばあが説明するのですが
それはただ、そのばばあがそう言っているだけで
その本がこれ以降のシーンで登場することはありません。
とにかく、目もとへの高速ズームを楽しんでください。

死んだマリーは、棺桶に入れられて埋葬されたかと思ったら
なぜか生き返ります。それも結構元気です。
ちょっと『キル・ビル』っぽい棺桶の中のシーン。
それに気がついた新聞記者のピーター(クリストファー・ジョージ)
ツルハシで慌てて棺桶をこじ開けようとするのですが
生きている人間を助けようとしているわりには
異常なほど雑なツルハシの扱い
マリーは何度もピーターに殺されそうになります。

このあと、いろんな人たちが
いろんなシチュエーションで矢継ぎ早に登場するのですが
どういう関係性があるのかかなりあいまいだし、
あいかわらず位置関係は謎のままなので
それぞれがそれぞれに、ゾンビに襲われることになっても
因果関係のようなものはほぼ感じられません。
というか、基本的にこの作品のゾンビは
まるでテレポーテーションしたかのように
パッと突然現れるので、そもそも位置とか距離は
意味がないのかもしれません。

ホラー映画お決まりの車の中でいちゃつくカップルが登場し、
セオリー通りにやられちゃうのですが
車の外からゾンビににらまれただけで
女性が血の涙を流し、口から臓物を吐き出します。
となりでびっくりしていた男は
後頭部を掴まれ、脳みそごとはがされるのです。
この脳みそはぎ取りは、このあと2〜3回出てきます。

発達障害を持っているのかどうなのかよくわからないけれど、
とにかく、街の大人から忌み嫌われているボブが
いろんな不可解な出来事の犯人に祭り上げられ、
ボブを発見した男が旋盤のドリルでボブの頭を貫通して殺してしまうのですが
これ……牧師の呪いとかゾンビとか関係ないんすけど。

「うわ、なんか動いてるよ〜気持ち悪いねえ〜」という
気持ち悪さをベースにした表現が繰り返されるのですが、
それは基本的にミミズなのです。
まあ、気持ち悪いっちゃ気持ち悪いんだけど
そのディティールに熱中するあまり、
その前後でじらしたり驚かせたりすることがまったくないのです。
強風に乗って大量のウジ虫が部屋に入ってきたりするのは
ナイスアイデアではあるけれど
結果的にそれほど被害はないというのが特徴です。

なんかよくわからないけれど、
とにかく「その日」がやってきたので、
自殺したトーマス牧師の墓を急いで見つけて掘り起こさねばならない
……らしいのですが、掘り起こしたらどうなるのかは不明。
でも、掘り起こしたよ。
そしたら、墓の中はなぜか洞窟のようになっていて
ついにトーマス牧師のゾンビ(?)が登場。
周りを超スローモーなゾンビに囲まれているにもかかわらず
それほど慌てるようすのない男は
(精神科医みたいなやつだけど、もうそれでいいよね)
近くに落ちていた十字架型の木でトーマス牧師の腹を一撃。
簡単に腹に穴が開くと、そこから火が付いて燃え上がるトーマス!
なぜか周りのゾンビたちも燃えてメラメラ。

疑問だらけだけど、とにかく一件落着したもよう。
墓から出てきたふたり(←もう説明しません)を見つけて
駆け寄ってくる男の子(←もう説明しません)。
その子を見て、墓から出てきた女性が
「来ないでーー!!」と叫んで、ジ・エンド。
え? なにが? なにが危なかったの?

そういう映画でした。





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