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アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー

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(原題: Attack of the 50ft Cheerleader 2012年/アメリカ 84分)
監督/ケビン・オニール 製作/ロジャー・コーマン 脚本/マイク・マクリーン
出演/ジェナ・シムズ、オリビア・アレクサンダー、ショーン・ヤング、ライアン・メリマン、トリート・ウィリアムズ、ジョン・ランディス、ロジャー・コーマン

概要とあらすじ
B級映画の帝王ロジャー・コーマンが製作を手がけ、巨大化したチアリーダーたちが巻き起こす騒動を描いた青春コメディ。チアリーダー部に入った冴えない女子大生キャシーは、美貌と優れた身体能力を手に入れるため、開発中の新薬「リニュー」を使用する。薬の効果は抜群だったが、副作用によってキャシーの身体はどんどん大きくなり、ついには15メートル(50フィート)にまで巨大化してしまう。「ブレードランナー」のショーン・ヤングがヒロインの母親役を演じるほか、コーマン自らも学部長役で出演している。「未体験ゾーンの映画たち 2014」上映作品。(映画.comより



バカをやるなら、一所懸命に

ジャイアンテス(巨大女)フェチというのもあるくらいで
おんなのこを巨大化させたいというアイデアは
わりと珍しくないと思いますが
あの発想は、一体どっからやってくるんでしょうかね。
最近のものですぐに思い浮かぶのは
松本次郎の漫画『女子攻兵』なんかがそうでしょう。
逆におんなのこを小型化させる
内田春菊『南くんの恋人』なんてものもありました。
『ふしぎなメルモ』なんかだと、どっちでもいけます。
巨大化させる発想には男のMっ気を、
小型化させるほうにはSっ気を感じるような気が
しないでもありませんが
かわいいおんなのこと怪獣を合体させて
ギャップを楽しみたいという気持ちは
まあ、わからないわけではありません。

なんにしろ、
タイトル通りにチアリーダーが巨大化する
『アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー』
バカバカしい映画であることは間違いありません。
なんせロジャー・コーマン製作ですから。
こっちだって、バカバカしい映画をバカバカしく楽しみたい!
と思ってるわけで、相思相愛なのですが
この作品はバカバカしいというよりも
……ただのバカでした。

勉強熱心だけど、地味で顔はニキビだらけ、
イケてない女子大生キャシー(ジェナ・シムズ)
元チアリーダーの母親(ショーン・ヤング)の期待に応えるべく
チアリーダー部に入ろうとするものの、
やっぱりイケてないから笑われてばかりいます。
そこで、大学の研究室で自分が開発中だった
身体の傷を蘇生させる新薬「リニュー」
とくに葛藤もなく、自分の身体に注射するとあら不思議。
ニキビも消え、おっぱいも大きくなって超美人に変身すると
一躍、学校中の人気者になるのです。
ところが、「リニュー」には予期せぬ副作用があって
キャシーの身体は徐々に巨大化。
とうとう、身長50フィート(約15m)になっちゃった〜
というお話。
一応、最後に巨大化したもうひとりのおんなのこと
キャットファイトとなるクライマックスがあるにはあるけど
もうこれでほぼ全部。これ以上、物語はとくに発展しません。

いやいや、さすがに
ここまでバカな映画だとは思いませんでした。
最初に書いたように、「おんなのこが巨大化したら」なんてものは
誰でもすぐに思いつくようなアイデアで
とくに驚きはないのですが
なんと、この映画は
おんなのこが巨大化したことそのものをネタにして
喜んでいる
のです……
おまえら、小学生か!!

「巨大化したおんなのこ」という設定は、
いわゆる「マクガフィン」にしなきゃダメでしょ?
要するに、「巨大化」という設定はたわいもないもので
それが「小型化」でも「怪物化」でも「物質化」でも
どうでもよく、
そのことで起きる人間関係のズレや摩擦、
またはスリルやサスペンスを描かないとなりません。
設定が荒唐無稽でバカバカしいのは構わないけど
それだけで終わってどうする!?

100万歩譲って、「巨大化したおんなのこ」そのものが
最高に面白いっていうんなら、もうそれでいい。
それならそれで、
サイズ感の違いを演出するアイデアをもっと出せよ!
たとえば、
おっぱいの谷間に落ちて『127時間』みたいになるとか、
「こんなに大きくなって、私のこと嫌いになったでしょ?」
「そんなことない! いまでも君を愛している!」
「ほんとに!? うれしい! 私を抱いて!」なんつって
男が彼女のアソコに身体ごと出たり入ったりして
びしょ濡れになるとか
さ!
かろうじて、
ペディキュアを赤いペンキで塗るみたいなのはあったけど
そもそも、巨大化したキャシーを体育館に隠すとしても
ドアから入れないだろ!
 そのあともどっから出てきたんだよ!

なんせ、コーマン映画だから
予算がないのはわかるけれど
スタジアムでのキャットファイトにしても
観客席に倒れ込むとか、憎たらしいスポンサーを踏み殺しちゃうとか
なんかしら見せ場がないと、ね。
「ズシ〜ン。ズシ〜ン」て足音のSEだけじゃ
盛り上がれません。

結局、キャシーは抗体のおかげで元の姿に戻るのですが
……それじゃ、だめだろう。
むしろほぼ全員が巨大化することによって
普通の人間が小型化してしまうという逆転現象で
終わって欲しかった。せめて。

バカはバカでも
もっと一所懸命にバカをやってほしいものです。





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