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武器人間

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(原題: Frankenstein's Army 2013年/ オランダ・アメリカ合作 84分)
監督/リチャード・ラーフォースト 原案/ミゲル・テハダ=フロレス、リチャード・ラーフォースト 脚本/クリス・W・ミッチェル、ミゲル・テハダ=フロレス 撮影/バート・ビークマン 美術/インドルジヒ・コチ 編集/ジャスパー・バーホーフールト 特殊効果/スーパーバイザーロジェ・サミュエルズ
出演/カレル・ローデン、ジョシュア・サッセ、ロバート・グウィリム、アレクサンダー・マーキュリー、ルーク・ニューベリー、ホン・ピン・タン

概要とあらすじ
ナチスドイツが死体と機械を合成する禁断の人体実験に手を染めたという設定で描かれるアクションホラー。第2次世界大戦末期の1945年、ソ連の偵察部隊がドイツの占領地域に潜入し、古い教会で大虐殺の痕跡を発見する。教会の地下には迷路のような通路が張り巡らされ、その先に隠されていた広大な研究室では、フランケンシュタイン博士の末裔が死体を機械を合成した不死身の「武器人間」を製造していた。オランダのCMディレクター、リチャード・ラーフォーストが大胆な発想で描き出した長編初監督作。(映画.comより



「合体」には夢があるのだ!

おそらく、僕が最初に出会った「合体もの」は
ボールペンとシャープペンが合体した「シャーボ」です。
これ一本で、ボールペンにもシャーペンにもなるなんて、最高に便利!
なんつって、感嘆したものですが
さほど便利さを感じないまま、いつしか使わなくなりました。
すっかり大人になった今では
なんでも足せばいいってもんじゃない、てことがわかりましたが
子供の頃に思い描いた「合体」の夢を
捨てきれない人もいるようです。
そんなリチャード・ラーフォースト監督が撮った『武器人間』
文字通り、武器と人間を合体させています。
武器と人間を足したんだぜ? パワーアップするに決まってんじゃん!
だって、足してるんだから!

第2次世界大戦末期、
ドイツの占領地域に潜入したソ連の偵察部隊の記録映像
というテイのファウンド・フッテージものです。
ネタバレもへったくれもなく、タイトルを観れば、
そのうち「武器人間」が登場するのはわかりきっているので
奇天烈な設定の作品に違いないのですが
第2次世界大戦を舞台にすることで戦争映画の一面が加わり、
作品に深みを与えています。

「深みを与えています」と書いた途端に
嘘をついたときのように胸の奥がザワッとしましたが
気づかなかったことにします。
テープの途切れや焼けを加えて8mmカメラを模した映像
最初のうちこそ熱心にそれらしさを出そうとしていましたが、
途中でかなりいいかげんになってきます。
手ぶれも酔わない程度に抑えられているし、
別に、POVじゃなくてもよかったんじゃないの?

最初に登場する武器人間は、なまめかしく、
機械っぽくありませんが、
その分、もっとも気味が悪い武器人間でした。
うかつにもそいつに襲われた隊長の
長々とはみ出した腸をカメラがフォローするシーン
最初の爆笑ポイントです。

犬やウサギを飼っている飼育係を名乗る男を脅すと、
謎の「博士」の存在が明らかに。
地下の迷路のような場所に案内された兵士たちは
次から次へと登場する武器人間に襲われます。
ちなみに、武器人間たちのデザインも監督によるものだそうですが
基本的に『シザーハンズ』の劣化版みたいな出で立ちで
どこか古いゼンマイ仕掛けのロボットのおもちゃのようでもあり、
温かい気持ちになります。
とはいえ、迷路のような狭いシチュエーションは
パニックを表現するのに効果バツグンでした。

博士の存在に近づくにつれ、
さまざまなキャラクターの武器人間が登場します。
やっぱり、ボスキャラは蚊みたいなやつでしょうか。
ごっつの『ゴレンジャイ』の板尾創路みたいな手足の蚊は
(↑わかるひとだけわかってもらえれば)
かなりサイズがでかいのですが、
どう考えても動きづらそう。
どの武器人間もあまり攻撃力が高くないのが特徴です。
頭が扇風機みたいになってるやつにいたっては
一体どうやって攻撃するつもりなのかわかりません。
しかも配線を切るというトホホな方法でやられてしまいます。

こういう作品に、整合性を求めるのは
野暮だとわかっているのですが
そうはいっても……ねえ。
一体、武器人間のどの部分が人間なんだ、と。
人間の部分が少なすぎないか、と。
そもそも死体から作ってるんだから
行動の意志とか判断とかはどうやってるんだ、と。
ごめん、ほんと根本的なこというけど
これ、ロボットでよくね?

ま、この作品は
武器人間のデザインを楽しむのが作法でしょうから
これでいいんです。
人間を襲う武器人間だけではなく、
武器人間を製造する工具人間も登場するし、
R2-D2的なかわいいやつもいたりします。
なにしろ、「新しい人類を作る」とかいう博士は
ナチの右脳とソ連兵士(共産主義者)の左脳を合体させようとして
メスで脳みそを半分こにして並べてる
んですから
監督が悪ふざけをするつもりなのは十分にわかります。
「お前は狂っている!」と言われた博士が
「ナチも共産主義者も資本主義者もみんな狂ってるじゃないか!」
と、言い返す当たりにちらっと社会批判も。

脳みそや死体の山はいっぱい出てくるけど
意外にも人間を殺すゴアシーンがはっきり描写されなかったのが
ちょっぴり残念ではありますが
十分に楽しめて、優しい気持ちになれる作品でした。
ご家族でどうぞ。







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