" />

アダム・チャップリン

adamchaplin.jpg



(原題: Adam Chaplin 2010年/イタリア 84分)
監督・脚本・撮影・音楽/エマニュエル・デ・サンティ 特殊効果/ジェリオ・デ・サンティ
出演/エマニュエル・デ・サンティ、バレリア・サンニノ、ジュリオ・デ・サンティ、パオロ・ルシアーニ、アレサンドロ・グラマンティ

概要とあらすじ
幼少期から「北斗の拳」を敬愛してきたというイタリアのエマニュエル・デ・サンティが監督・脚本・撮影・主演を務め、同作に代表される日本製バイオレンスアニメを下敷きに撮りあげたスプラッターアクション。街を牛耳るマフィアのボスに最愛の妻を焼き殺されたアダム。復讐を誓った彼は、悪魔の力を借りて超人的パワーを得る。その圧倒的パワーを駆使して、ボスの手下であるマッド・サイエンティストや武装警察部隊らを次々と血祭りにあげていくアダムだったが……。「未体験ゾーンの映画たち 2014」上映作品。(映画.comより



ええ〜? また、兄ちゃんがケンシロー役ぅ?

ヒューマントラスト渋谷の
「未体験ゾーンの映画たち 2014」で上映されていた
『アダム・チャップリン』
前情報を耳にして、興味津々、観に行く気満々だったのですが
なんやかやで上映期間を逃してしまい、
やっとDVDで鑑賞することができました。
ま、DVDで十分だったかな? と思います。
もちろんこういう作品をスクリーンで体験することにこそ
面白味があるのはわかりますが、
ま、DVDで十分だったかな? と思います。

エマニュエル・デ・サンティジュリオ・デ・サンティ
サンティ兄弟は
子供の頃から日本のアニメ、とくに『北斗の拳』が大好きだったとか。
僕は『北斗の拳』の原作マンガもアニメもほとんど観たことがなく、
「アタタタタタタタ!」くらいしか知らないので
どの程度オリジナルが反映されているのかわかりませんが
ついにサンティ兄弟が念願叶って作り上げたこの作品は
もうまるっきり「北斗の拳ごっこ」です。
予算的にも技術的にも、
映画学校の学生が作る自主制作映画に産毛が生えた程度の
完成度しかありません。

それでも、なんだかよくわからない説得力と情熱を感じるのは
サンティ兄弟が「北斗の拳ごっこ」をやるために
NECROSTORMという映画製作会社まで起ち上げ、
自ら合成血糊の開発まで行なったという
事実があるからではないでしょうか。

「そこまで「北斗の拳ごっこ」をやりたいなら、おやりなさい。
  そ・の・か・わ・り、誰にも負けるんじゃないよ!」
兄弟「やったー! じゃ、撮影行ってくるね!」
「晩ご飯までには帰るんだよー!」
(パートをひとつ増やす決意をする母)
……という、なんだか優しい気持ちにさせてくれるのです。

およそ情熱以外のものを持ち合わせていない
サンティ兄弟が作ったこの作品は
凡百の自主制作映画のように、
引いた構図で背景を入れるといろんなことがバレてしまうので
ヨリの絵と狭い室内ばかりで撮影されています。
アダム(エマニュエル・デ・サンティ)
妻を殺した街の支配者デニーに復讐するために
人面痕みたいな悪魔と契約して超人的な力を身につける、
というのが一応の物語となっておりますが
サンティ兄弟がやりたいのは
ドバーッ! ブシュー! グッシャ! だけなので
ゴア描写とスプラッター描写に込める力の比重が半端なく、
完全に全体のバランスを見失っております。
頭が潰れたり、尋常じゃない量の血が吹き出たりするシーンには
ありったけの情熱と努力を惜しまないのに
床を這うゴキブリみたいな虫は、
どうみてもおもちゃを糸で引っ張っているだけ
だったりします。

どうせ、
ドバーッ! ブシュー! グッシャ! だけをやりたいんだから
辻褄なんてどうでもいいから
それを連続してみせてくれればいいようなものですが
そうはいっても映画としてちゃんとしよう、なんて色気が出たのか
支配者デニーのトラウマみたいなものを中途半端に語ろうとし、
ストーリーテリングの技術も素養もないもんだから
結果的にテンポが悪く、ダレてしまうだけで
84分しかないにもかかわらず、長く感じてしまいます。

ラストで、やっと大バトルシーンになって安心しましたが
よくわからない注射ばっかり打っている支配者デニーが
あんなに動けるのはどういうことだなんてのは眼をつぶるとしても
あっさり自分の息子を殺してしまうのは
さっぱり理解できません。
バトルシーンのアクションも
ドバーッ! ブシュー! グッシャ! のことしか
考えていないもんだから
編集にスピード感がなく、ぴりっとしません。

ま、サンティ兄弟の情熱には好感が持てるので
応援しますよ。遠巻きに。





にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
↑お気に召したらクリックしていただけますと、もんどりうって喜びます。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

のほうず
映画が好きで観るのはいいが、
かたっぱしから忘れていくので
オツムのリハビリ的ブログ。
******************
当ブログの文章・画像およびイラストの無断転載を禁じます。引用される場合は、出典の表記と当ブログへのリンクを設定してください。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

お気に召したら
クリックお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

スポンサードリンク

↓過去の記事はこちらから!↓

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンタ