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野良猫ロック セックス・ハンター

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(1970年/日本 85分)
監督/長谷部安春 脚本/大和屋竺、長谷部安春  撮影/上田宗男 美術/佐谷晃能 音楽/鏑木創 録音/片桐登司美 照明/森年男 編集/鈴木晄
出演/梶芽衣子、安岡力也、藤竜也、英美枝、小磯、有川由紀、美波節子、秋とも子、青木伸子、岡崎二朗、亀山靖博、市村博

概要とあらすじ
野良猫ロックシリーズ三作目。脚本は「金瓶梅」の大和屋竺。監督は「あしたのジョー(1970)」の長谷部安春、撮影は同作の上田宗男がそれぞれ担当。星条旗が降され米軍が引き揚げた基地の町立川はガランとして静かだったが、それとは逆に「日本人も大歓迎」というネオンをつけたバー街は華やかさを増していった。その華やかさの一担を負っていたのがマコを中心とした不良少女グループとバロンをリーダーとする非行少年グループ「イーグルス」、それにハーフたちの連中であった。(映画.comより抜粋



追悼、ホタテマン

「野良猫ロックシリーズ」の3作目という
非常に中途半端な位置にある『野良猫ロック セックス・ハンター』
ちょっくら観てみようと思ったのは
もちろん、梶芽衣子目当てでもあるけれど
たぶん、2012年に他界したホタテマンこと安岡力也のデビュー作だと
どこかで耳にしたから、だと思う。
ホタテマンといっても、知らない人も多いかもしれないけれど。

東京は立川の米軍基地周辺を舞台にした物語は
日活時代の鈴木清順作品やルパン三世などで知られる
大和屋竺が脚本を担当しているものの
はっきりいって、かなりデタラメ。
劇画調のキャラクター設定やストーリーテリングは
たとえ辻褄があっていなくとも、
荒唐無稽で面白いと感じられればすべて良しなのですが
この作品においては、とにかくあれもこれもちぐはぐな印象です。

日本における米軍基地周辺地域の独特な環境を扱っていて
日本人対外国人&ハーフの対立構造と差別意識
描こうとする試みは理解できるものの
あくまで舞台装置としてしか機能しておらず、
登場人物たちの行動がなにかを訴えかけてくることはありません。

あいかわらず、女囚サソリというか
ドロロンえん魔くんみたいな帽子を被った梶芽衣子
率いる
女子不良チームと
(ホタテマンよりドロロンえん魔くんのほうが
 よっぽど知らない人が多いと思うけど)
バロンと呼ばれる藤竜也が率いる男子不良チームが対になっていますが
この女子チームと男子チームという対立構造自体が
古の学園ものみたいで、どこか牧歌的。

バロン率いる男子チームは
このままじゃ、女は全部外人&ハーフにヤラれちまう! ってことで
外人&ハーフ狩りを始めるかなり右傾化した集団で
(だから彼らのグループ名が「イーグルス」なのかな?)
自由気ままにジープを乗り回して、ハーフを見つけては痛めつけるという
熱にうなされた子供みたいなことをやっています。
しかも、常にひとりを集団でいたぶる彼らに
感情移入などしようがありません。
かたや、マコが率いる女子チームは
じゃれているだけといった印象。

そんなところに流れ者として登場するのが
数馬(安岡力也)
数馬は生き別れた妹・メグミを捜してこの町を訪れたのですが
あっさりと女子チームのメンバーの中にメグミがいたものの、
メグミはなぜか妹であることを認めません。
推測するに、数馬はハーフなので
自分が妹だと認めるとハーフだと認めたことになるのを
嫌がったということなのかもしれません。
後半でやっと自分が数馬の妹だとメグミが認めると
今度は数馬のほうが、お前は妹なんかじゃない! と言い始める始末。
これも、ハーフが嫌なら妹だと認めなくてもいいよという
数馬の思いやりなのかもしれませんが
男子チームの差別的な行動があるにせよ、
ハーフが置かれている状況がいまひとつピンと来ないので
数馬とメグミの苦悩らしきものもピンと来ないのです。

ジープに乗って街を荒らし回っているバロンが
いつも画集をながめているのも、
それって、カッコイイか? と疑問に思いますが
日本人の「ハクいナオン」を外人にとられてしまうから
外人&ハーフ狩りをやっているバロンが
じつはインポだというのは
米軍を頼りにせざるをえない日本の不能とふがいなさ
象徴しているように思います。

とまあ、考え始めると
そんなに悪くなさそうな作品ですが
スコープがついたライフルで、至近距離から連射し合うとか
トホホな部分も多い作品でした。
ホタテマンやドロロンえん魔くんよりも
さらに知らない人が多いであろうゴールデン・ハーフ
ダンサー役で出演しています。

めちゃくちゃ感を楽しめる人にはいいかも。





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