" />

チーム★アメリカ ワールドポリス

teamamerecawp.jpg



(原題: Teamamerica: World Police 2004年/アメリカ 98分)
監督/トレイ・パーカー 脚本/トレイ・パーカー、マット・ストーン、パム・ブラディ 製作/パム・ブラディ、トレイ・パーカー、マット・ストーン 撮影/ビル・ポープ 音楽/ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
声の出演/トレイ・パーカー、マット・ストーン、クリステン・ミラー

概要とあらすじ
世界の平和と秩序を守る国際組織“チーム・アメリカ”の面々は、ブロードウェイで活躍する俳優、ゲイリーをスカウトし、彼の演技力で潜入捜査をさせるが……。「サウスパーク/無修正版」のトレイ・パーカーとマット・ストーンが送り出す過激なパペットアニメ。約1メートルの人形にあわせて、セットを作って撮影した。「マトリックス」「スパイダーマン2」のビル・ポープが撮影監督を務めるなど、スタッフも豪華。(映画.comより



結局、みんなクソまみれだ!

以前、『サウスパーク』をちらっと見たとき、
小学生男子のような、あまりにもくだらないギャグが連発するので
辟易して観るのをやめてしまったのですが
その『サウスパーク』を手がける
トレイ・パーカーマット・ストーンの二人がつくった
『チーム★アメリカ ワールドポリス』をいまさら観てみると
『サウスパーク』もちゃんと観てみようかなあなんて
思っている次第です。

映画監督や脚本家は、その発想そのもので手腕を問われるわけですが
その発想を映像として実現させるのはスタッフたち。
DVDの特典映像に収録されていたメイキングをみると
バカバカしさ満載のこの作品に説得力を与えているのは
スタッフたちの並々ならぬ努力と職人芸
なのだということが
よくわかります。
もちろん、発想あっての作品であることは承知の上ですが
この作品を素晴らしさの8割方はスタッフの力によるものではないかと
思えてなりません。
驚くべきことに、CGはほとんど使われておらず
様々な技術を駆使した特撮によって撮影されています。
パペットといっても身長が60cmくらいあるそうですから
セットもそこそこ巨大で、大がかりなのです。
照明やカメラワークも王道ともいえるようなもので、
バカバカしいアイデアを高度な技術を使って実現させるなんて、
最高じゃないっすか。

ワールドポリス(=世界の警察)を勝手に名乗っているチーム・アメリカは
まさにアメリカ合衆国の傲慢さそのものですな。
エッフェル塔を壊したり、ルーブル美術館を爆破したり、
ピラミッドを木っ端微塵にしたりと
世界中のテロを殲滅するためにチーム・アメリカがやっていることは
テロそのもの
です。
そして、この手の映画のパロディでもありますが
どんなに大変なときでも身内の恋愛話が一番の問題というのが
彼らの無能さを引き立てます。

「みんな、エイズさ〜!」などの挿入歌や
アラブ人になりきるための主人公ゲイリーの整形がものすごく雑だとか
こまかい笑いどころは山ほどあるのですが
最大の見せ場はやっぱりセックスシーンとゲロシーンのふたつでしょう。
ものすごく精巧に作られたセットの中で
関節の継ぎ目も露わなゲイリーとリサがセックスするシーンの
無駄なディティールの多さ。
このふたり、おそらく何回戦かやってるんでしょうな。
リサが高速でフェ★チオしたり、最後はマ★ぐり返しまで登場します。
いやあ、ほんと、馬鹿だなあ。

もうひとつは、
「パールハーバー(←映画)以上の失敗」を犯してしまったゲイリーが
チーム・アメリカを離れてバーで泥酔し、
おびただしい量のゲロを吐くシーン。
一回吐き気が治まってからの2回目、3回目の間(マ)が最高です。
そして最後はゲロだかなんだかわからない極限状態に。
もう、いま思い出しただけでも笑えます。

思い直したゲイリーはチーム・アメリカに戻って来るのですが
いつもブランデーかなんかを飲んでいる長官(?)のスポッツウッドに、
チームに戻りたいならチ★コをしゃぶれと言われます。
人形だから、たいがいいつも同じ顔なのですが
スポッツウッドは自分の顔を指さして
「これはマジのときの顔だ」というのです。
センチメンタルな劇判が流れるなか、仕方なく従うゲイリー。
なにが仕方ないんだかわかりませんが。

さて。この作品のヒール役の主役は故・金正日
われわれ日本人にとっては、なじみ深くも謎めいた人物。
金正日に「アイム・ソー・ロンリ〜」と歌わせるあたり、
独裁者に対する敵意よりも憐憫を感じます。

いくらなんでも、金正日が平壌で開く世界平和会議
世界中の要人(天皇も)が賛同して集まるとは思えませんが
世界平和を願う俳優協会の面々が実名(無許可)で登場し、
つぎつぎに無残な死を迎えます。
なにやら、トレイ・パーカーとマット・ストーンの二人は
俳優が大嫌いだということで
だからアニメにしたり、パペットを使ったりしているそうな。

捕らえられたチーム・アメリカのメンバーを拷問するために
用意されたのは、なんと猫! 突然のシュール!

絵を動かすアニメーションにアニマ(=魂)を感じるように
動くパペット(=操り人形)には、なおさら感情移入してしまいますが
パペットの頭部に組み込まれた仕組みによって
細かな表情まで感じ取れるようなこだわりに心を動かされそうになると
吊り糸があきらかにはっきりと見えたり、
意図的にへたくそな操作によるぎこちない歩き方
を見せられて
とたんにやっぱり人形はモノなんだという感覚に引き戻されます。
パペットのぎこちない動きそのものを見て笑うというよりも
フィクションのレベルを行ったり来たりする感覚が
なんとも不思議なのです。

かと思えば、テロによって世界各地が壊滅するシーンでは
爆破によって吹き飛ばされたり、大量の水に流されたりするパペットたちの
その「魂のなさ」がかえって死の恐ろしさを引き立てて
ゾッとします。

チ★コ野郎と腐れマ★コとケツ穴野郎のたとえ話は
なるほど! うまいこというなあと腑に落ちそうになるけれど
やっぱりいまいちピンと来ない絶妙の的外れ感で、
こういうの、大好物です。

いくらでも深読みできそうな作品ですが
ま、人形劇ですから。
お子さんと一緒にご覧になればどうですか?
責任は持ちませんけど。

(不本意だけど、グーグルちゃんにエロサイト認定されそうなので
 一部伏せ字を使ってみました)









にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
↑お気に召したらクリックしていただけますと、もんどりうって喜びます。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

のほうず
映画が好きで観るのはいいが、
かたっぱしから忘れていくので
オツムのリハビリ的ブログ。
******************
当ブログの文章・画像およびイラストの無断転載を禁じます。引用される場合は、出典の表記と当ブログへのリンクを設定してください。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

お気に召したら
クリックお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

スポンサードリンク

↓過去の記事はこちらから!↓

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンタ