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ナイトメアは欲情する

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(原題: VANISHING WAVES 2012年/ リトアニア、フランス、ベルギー 120分)
監督/クリスティーナ・ブオジーテ 脚本/クリスティーナ・ブオジーテ、ブルーノ・サンペル 撮影/フェリクサス・アブルカウスカス
出演/ユルガ・ユタイテ、マリウス・ヤンポルスキス、ブリス・フルニエ

概要とあらすじ
第31回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭など各国の映画祭に出品され、ネットを通じて反響が世界的に広がった注目作。脳神経学者ルカスは恋人との関係が冷め、仕事にすべてを打ち込んでいる。仕事とは、人間の脳神経にある情報を他者と共有させるための研究だった。彼は実験で昏睡状態にある身元不明の女性をアウロラと名づけ、彼女の脳神経と自分自身の脳神経を接続させることに。脳内の疑似空間で覚醒したアウロラと繰り広げた甘美な体験を通じ、ルカスはアウロラに好意を抱いてしまい、彼女と会うことを繰り返すため、ある許されない行動に出る。(WOWWOWオンラインより抜粋



やっぱり頭の中はエロイことばっかり!

日本では劇場未公開ながら
WOWWOWで放送された『ナイトメアは欲情する』
なにはともあれ、この邦題は
WOWWOWの番組に応募されたなかから
いとうせいこう、みうらじゅん、町山智浩のお三方が
選考して決定されたとのこと。
選ばれた邦題そのものはさておき、
DVDのジャケットにもある、みうらじゅんによる題字は
なまめかしくも異物感が満載で
非常に目を引くのは間違いないけれど
作品のテイストはまったく反映されておりません。

リトアニアの製作陣によるものということで
なかなか日本ではお目にかかれない代物ですが
おどろおどろしい題字とはむしろ正反対な
スタイリッシュかつシュールなサスペンスです。
神経を逆なでするようなノイズ音はリンチ風味だし、
黒沢清的な趣きもあるような。

交通事故によって昏睡状態の女性、
アウロラ(ユルガ・ユタイテ)の脳に接続して
脳神経がもつ情報を共有できるかいなかの研究の
接続役を担ったのがルカス(マリウス・ヤンポルスキス)
その研究の成果によって、なにが実現するのかとか
被験者として選ばれたのがなぜアウロラだったのかとか
いまいち前提部分でよくわからないところがあったけれど
ま、とにかくアウロラと脳内で出会ったルカスは
アウロラに心奪われてしまう
のです。
ルカスの気持ちのほうは、まあそれでいいとしても
アウロラがルカスを受け入れる根拠が
やっぱりよくわからない……
しかもルカスは脳内でのアウロラとの逢瀬を
研究チームに内緒にするのですよ……なんで?
オレは眠っていたんだろうか……

ルカスはどんどんアウロラと親密になって
現実の彼女から心が離れてしまう始末。
アウロラが住んでいた家は、外壁の一部の板が
折り重なって剥がれたようになっていて
壊れた記憶を象徴するかのようで、
かっちょいいデザインでしたが
二人の脳内での行動は
ごろごろ転がってはセックス、
ヘンな飯を食ってはセックスと
頭の中はエロイことばっかりじゃないか!!

徐々に物語は
アウロラの交通事故の記憶へと近づいていき、
謎の男が登場します。
ルカスはその男を殴り殺してしまうのです。
てことは、あの謎の男は
アウロラの忌まわしい記憶そのものってことかしらん?

昏睡状態だったアウロラが眼を覚ましたのをみて
ははあん、こ・れ・は
じつは昏睡状態にあるのはルカスのほうで
アウロラが科学者だったっていうどんでん返しだなと
ひらめきました。
まさに黒沢清の『リアル 完全なる首長竜の日』
同じじゃないかっ!
あっ! はずれたっ!

……まったくどんでん返しはございませんでした。

筋や設定が理解できなくても
なんだか不思議と引き込まれてしまう映画はあるのですが
残念ながら、この作品に
そこまでの魅力は感じませんでした。
主人公のルカスがいまいち冴えない風貌なのも一因かも。

クリスティーナ・ブオジーテ監督は
『ABC・オブ・デス』の続編に参加予定だそうです。
がんばれ、リトアニア!
(大きなお世話か)





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