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セブン・サイコパス

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(原題: Seven Psychopaths 2012年/イギリス 110分)
監督・脚本/マーティン・マクドナー 撮影/ベン・デイビス 美術/デビッド・ワスコ 編集/リサ・ガニング 音楽/カーター・バーウェル
出演/コリン・ファレル、サム・ロックウェル、ウッディ・ハレルソン、クリストファー・ウォーケン、トム・ウェイツ、アビー・コーニッシュ、オルガ・キュリレンコ

概要とあらすじ
アカデミー脚本賞にノミネートされた「ヒットマンズ・レクイエム」(日本劇場未公開)のマーティン・マクドナー監督が、映画作りを題材に描くクライムサスペンス。脚本家のマーティは、新作映画「セブン・サイコパス」の脚本執筆が進まずに悩んでいた。親友で売れない役者のビリーは、そんなマーティを見て、ネタ集めになればと「イカれた奴(サイコパス)募集」という広告を勝手に出してしまう。すると、ウサギを抱えた殺人犯や犬を愛するマフィアなど、おかしな連中が次々と現れ、マーティとビリーは彼らが巻き起こすトラブルに巻き込まれてしまう。出演はコリン・ファレル、クリストファー・ウォーケン、ウッディ・ハレルソンほか。(映画.comより



で、結局サイコパスは何人なの?

なにかの記事で
同じことを書いたような気がしないでもないけれど
僕の知る限りでは
雨後の竹の子のように作られるタランティーノ風の作品
面白さで本家を上回った試しがありません。
むしろ、ほかの映画からの引用だらけでありながら
タラ風としかいいようのない個性が光るタラの凄さを
改めて引き立てる結果になっているような気がします。
とはいえ、『セブン・サイコパス』
かなり出来のいい部類に入る亜流なのではないでしょうか。

オープニングの映画にまつわる「無駄話」から
あ、タラだ、と思ってしまうわけですが
もうそろそろ「無駄話」を面白がるのは禁じ手のように思いますな。
タラの影響を感じさせる作品には必ずといっていいほど
無駄話シーンがあって食傷気味なのですが
そのなかでもこの無駄話は、
話の内容そのものが面白そうだという点において
出来のいい部類に入っていると思います。

脚本家のマーティ(コリン・ファレル)
親友で役者のビリー(サム・ロックウェル)
映画館で観ている映画が『その男、凶暴につき』だったのには
のけぞりながら、なんだか嬉しい気持ちに。
この演出自体が『トゥルー・ロマンス』の千葉ちゃん
思い起こさないわけじゃないけれど
ロングびんたシーンのチョイスは憎めないし、
なにやらマーティン・マクドナー監督はキタノのファンだそうで。

クリストファー・ウォーケン、ウッディ・ハレルソン、
ハリー・ディーン・スタントンからの〜トム・ウェイツ

絵になる男たちの登場の仕方は
どれもケレン味たっぷりで楽しめます。
タイトルだけ決まっている、
「セブン・サイコパス」という脚本を仕上げるために
新聞広告でサイコパスを募集するというアイデアが
馬鹿げていたとしても許容範囲なのですが
結局、応募してきたのはトム・ウェイツだけというのは
ちょっと拍子抜け。
「セブン・サイコパス」というからには
イカれた連中が7人揃うのかと思いきや、
サイコ1とサイコ7が同一人物だったり、
二人組を一人ずつカウントしたり、
ハリー・ディーン・スタントンは
じつはクリストファー・ウォーケンだったり、
いまいち、7人がうやむやになっているのは残念なところ。

てなことを思いながらも、前半は濃厚な展開で
それなりに楽しめました。
ところが後半、舞台が砂漠に移ってからは
マーティ自身が思い描く脚本の構想を
「前半はドンパチをやって、後半は会話劇にする」
といっていたとおりの展開となり、
失速してしまった感は否めません。

ビリーは、親友マーティのネタ作りのために
「ダイヤのジャック」をやり始めたかのように語っていますが
ま、どう考えても元々サイコだったわけだし、
だからこそ簡単に人を殺せてしまうのでしょうが
つねに飄々としているビリーが
あまりにもスーパーな存在に見えてしまったのは
いかがなものか。
恋人がいないというくだりがあったので
ビリーはマーティに対して、
ホモセクシャルな感情を持っているのかな、とも思ったけれど、
マフィアの愛人をたらし込んでいるのをみると
そうでもなさそう。

てな具合に、観ているときは
結構楽しみながらみていたのですが
振り返ってみると粗ばかりが気になってしまって
こんな感想になってしまいました。
「こんなことは無意味だ」とか「夢オチも悪くない」とか
メッセージを感じる部分がなかったわけではないけれど
全体的に命の扱いが軽いので
肝心なところで今一歩乗り切れない作品でした。
現実とフィクションが交錯して、
さらには劇中劇が何度も登場するとなれば
くわぁ〜! そうきたか! という、
脚本に一杯喰わされた爽快感が想像以上に必要とされるなあ、
なんて、思った次第です。

ちらっとしか出てこないけど
オルガ・キュリレンコは、やっぱり可愛いね!





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