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メカニック

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(原題:The Mechanic 1972年/アメリカ 100分)
監督/マイケル・ウィナー 脚本/ルイス・ジョン・カリーノ 製作アーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフ、ルイス・ジョン・カリーノ 撮影/リチャード・H・クライン 音楽/ジェリー・フィールディング 編集/フレデリック・ウィルソン
出演/チャールズ・ブロンソン、キーナン・ウィン、ジャン=マイケル・ビンセント、ジル・アイアランド、リンダ・リッジウェイ、フランク・デ・コバ、ケヴィン・オニール、リンダ・グラント

概要とあらすじ
“メカニック”と呼ばれる熟練の殺し屋の孤独な世界を描く。製作はロバート・チャートフ、アーウィン・ウィンクラー、ルイス・ジョン・カルリーノ、監督は「妖精たちの森」のマイケル・ウィナー。ロサンゼルスのある安ホテルの1室で、向かいのアパートを凝視する男があった。やがて夜が白々と明ける頃、そのアパートは大爆発を起こした。男はアーサー・ビショップ(チャールズ・ブロンソン)、ある組織に雇われている殺し屋なのだ。殺しを科学と心得、危険で難解なものへのあくなき探究と、なしとげた時の満足感。素早く、完璧に芸術的な情熱をもって行なう正確無比な天職。彼はメカニックと呼ばれていた。(映画.comより抜粋



師匠をなめんなよ!

子供の頃、チャールズ・ブロンソンという俳優をみても
どうしてもカッコイイとは思えませんでした。
まず、口ひげが戦隊ものの「レッド」にふさわしくないし、
しわだらけでいつも眩しそうな細い眼をしたおじさんなら
まわりに山ほどいたからです。
このブロンソンとかいうおじさんは、なんでこの見てくれで
ヒーロー扱いを受けているんだろうと不思議でなりませんでした。
かくして、歳を重ねた僕が
ついにチャールズ・ブロンソンのかっこよさを理解したかというと
……そうでもない。
まあ、わかるけど。そうでもない。

オープニングで、ビショップ(チャールズ・ブロンソン)
殺し屋(=メカニック)としての仕事ぶりを
淡々と描いていきます。
「不器用な人間なんで」と言わんばかりの寡黙なビショップは
不器用などころか、超器用で用意周到。
どうやら、依頼を受けた相手を殺すために
殺人ではなく、あくまで事故か病死を装うのが彼の流儀のようですが
かなりまどろっこしい。
ターゲットが留守の間にガスコンロに細工をし、
睡眠薬入りの紅茶パックにすり替え、
本の間にプラスチック爆弾を仕込んで待機していると、
帰宅したターゲットが紅茶を飲み、うとうとし始めてから
日が暮れてすっかり寝入ってしまうまで十分に待ち、
ガスが部屋中に充満したところで爆弾入りの本をめがけて
ライフルを発射。部屋は大爆発。

結局、ライフルを使うなら
寝込んだターゲットを射殺しても大差ないと思うの……
いんにゃ、そこにはやっぱり、プロのこだわりがあるのですよ。
そんなギミックにこだわるビショップが
豪勢な家で赤いガウンを着込み、殺人の計画を練る姿は
殺し屋というよりボンド的なスパイを思い起こさせます。
彼が部屋に飾った絵画を愛でているのも美意識の表れでしょう。

組織の命令によって、
ビショップの父親の友人でもあったハリー(キーナン・ウィン)
やっぱりなんだかまどろっこしい方法で殺したあと、
ハリーの息子、スティーヴ(ジャン=マイケル・ヴィンセント)
ビショップにつきまとうようになり、
やがてビショップがスティーヴを相棒として雇うようになると
バディものへと変化します。
このスティーヴというガキが、終始へらへらニタニタして生意気で
ビショップから殺し屋としての薫陶を受けている間も
余裕綽々にしか見えないので、どうにも腹立たしい。
ま、結果的にはスティーヴのそのような態度には
それなりのワケがあったと言えなくもないのですが
なにしろ、寡黙でなにを考えているのかわからない
チャールズ・ブロンソンと一緒にいるもんだから
ふたりの心理的な駆け引きのようなものはまったく味わえません。

本来、ビショップは
いろいろ技巧を凝らした殺し方で仕事をするはずですが
スティーヴが相棒となってからの後半は
バイクや車によるカーチェイスや銃撃戦、そしてダイビング
一気にアクション色が強くなっていきます。

殺しの命令を下す組織が一体どういう存在なのか
謎のままなのはOKなのですが
ビショップとスティーヴの言動があまりにもドライなのが残念です。
ビショップは自分の父親の友人だったハリーを組織の命令によって殺し、
(ビショップの父親も組織によって殺された)
ハリーの息子であるスティーヴがビショップを狙う……とくれば、
あきらかに父と息子にまつわる愛憎が含まれるのは当然だし
ビショップがスティーヴを息子のように感じているであろうことも
想像に難くないので
そこはぜひ、しっかりと心理描写をしてほしかったところ。

それでこそ、最終的なスティーヴの裏切り、
そしてまた一杯喰わされるというどんでん返しが
活きてくるのではないでしょうか。

てなところが少々残念ではあるけれど
十分に楽しめる作品ですよ。





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