ラヴレース

lovelace.jpg


(原題:Lovelace 2013年/アメリカ 93分)
監督/ロバート・エプスタイン、ジェフリー・フリードマン 脚本/アンディ・ベリン 撮影/エリック・エドワーズ 美術/ウィリアム・アーノルド 編集/ロバート・ダルバ、マシュー・ランドン 音楽/スティーブン・トラスク
出演/アマンダ・セイフライド、ピーター・サースガード、シャロン・ストーン、ジェームズ・フランコ、ロバート・パトリック

概要とあらすじ
1972年製作のポルノ映画「ディープ・スロート」(72)で一世を風靡した女優リンダ・ラブレースの半生を、「レ・ミゼラブル」のアマンダ・セイフライド主演で描いたドラマ。カトリック信者の両親の厳格さにうんざりしていた21歳のリンダは、地元のバーを経営するチャック・トレイナーと付き合い、すぐに結婚。チャックによって性の快楽に目覚めていく。やがて売春容疑で逮捕され、保釈金や借金で行き詰ったチャックは、妻であるリンダをポルノ映画へ出演させてひと儲けしようと思い付き、リンダはポルノ映画「ディープ・スロート」に主演することに。たった7日間で撮影された同作は大ヒットを記録し、リンダは「プレイボーイ」編集長のヒュー・ヘフナーら著名人からも支持される「セックス革命のシンボル」として祭り上げられていくが……。監督は、これまでドキュメンタリーで活躍してきたロバート・エプスタインとジェフリー・フリードマン。共演にピーター・サースガード、ジェームズ・フランコ、シャロン・ストーンら豪華キャストが集う。(映画.comより



耳にアレはいやだなあ。

「ディープ・スロート」というのは
上品な言い方で訳すと「尺八」のことですな。
(どこが上品なんだか)
残念ながら、一世を風靡したポルノ映画
『ディープ・スロート(1972)』を観たことがないのですが
その映画にまつわる一連の騒動を描いたドキュメンタリー
『インサイド・ディープ・スロート(2005)』は観ておりました。
ま、いつものごとく、
そのドキュメンタリーの細かい内容は覚えていないのですが
「喉の奥にクリトリスがある女性」という
バカバカしい設定のポルノ映画『ディープ・スロート』が
社会現象と呼ばれるほどに話題を呼んだのは
初のストーリー仕立てのポルノ映画だという事実や
作品の出来が素晴らしかったからというのが原因ではなく、
セックスによって性的な満足を得られなかった女性が
喉の奥にクリトリスを発見して性の喜びを知るという設定が
女性の自由と自立を求める当時の機運と結びつけて解釈され、
さらには表現の自由を求める動きとも相まって
映画の制作者や出演者たちの及び知らないところで
どんどん大騒ぎになっていったようです。
そんな『ディープ・スロート』の主役を務めて時の人となったのが
リンダ・ラブレース

ポルノ業界を描いた作品には『ブギーナイツ(1997)』
ポルノ雑誌だけど実在した人物を描いているということでいえば
『ラリー・フリント(1996)』などがあって
華やかだけど社会的に認知されないポルノ業界の
浮き沈みを描いたものが多いと思いますが
主役女優リンダ・ラブレース個人に焦点を当てた『ラブレース』
前半では、リンダがポルノ業界に入る前から始まり、
やがてポルノスターになるまでを時系列で追い、
後半では引退したリンダが自叙伝を出版するために
嘘発見器の前で過去を語るという
ちょっと変わった構成になっています。

それはすなわち、前半で描かれた物語の裏側に隠された真実を
後半で知らされるということで
映画を観ている観客も、あのときは本当はこうだったのかと
驚かされることになるのです。
あたかもミステリーの種明かしのような構成ですが
ひとつの事実でも、視点を変えれば
別の真実が見えてくる
ということを表現した点において
多くのドキュメンタリーを作ってきた
ロバート・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン監督
経験が活かされているように思います。

とにかく、リンダに扮するアマンダ・セイフライドが
かわいい! 美しい! いや、やっぱりかわいい!

大きくて離れた眼と、笑うとめくれ上がる上唇がたまりません。
実物のリンダもいかにもポルノ女優という容姿ではなく、
「隣のお嬢さん」的な親近感を感じさせる女性だったそうですが
アマンダ・セイフライドの幼児体型がこれまたいいのです。
どうしようもないクズでゴミでヒモ野郎の
リンダの旦那チャック(ピーター・サースガード)
あんなにかわいいリンダをDVで痛めつけるのをみると
腹が立って、腹が立って仕方がありません。
あんなバカとはとっとと別れて
俺と暮らさないか! リンダ! ほら! どうした? リ……!

ま、チャックとの出会いなどをみるにつけ、
非道い目にあっていたリンダにも
軽率なところがなかったとは言えないのですが
リンダがわりと簡単にダメな男についていってしまい、
DVを受けてもなかなか男から離れられない背景には
鬱屈した家庭環境、とくに母親の愛情不足があったようです。
恥ずかしながら、映画を観ているときには全く気がつかなかったのですが
リンダの憎たらしい母親を演じているのは
シャロン・ストーン
いつのまにやら、随分年輪を刻まれたのねという感じですが
ポルノ女優ではないにしろ、シャロン・ストーンが
ノーパンで足を組み替えた『氷の微笑』で一躍スターになったことを思えば
母親のセリフが違った味わいを帯びてきます。
また、リンダの父親に扮するのはロバート・パトリック
あの『ターミネーター2』のT-1000ですよ。
リンダの父親は警備員をしていて、家でも警備員の制服を着ているので
色は違えどT-1000の警官姿とかぶり、
そのうち凶暴な姿にとろっと変身するんじゃないかと
冷や冷やしておりました。

最後にスーパーで語られる後日談で
自叙伝を書いた後のリンダがポルノに反対する運動をしていたのには
ちょっと残念な気持ちになりました。
当人がポルノ女優を演じていたのが不本意だったのはわかりますが
だからといってポルノに反対するというのは
お門違いのような気がしますよ。

2002年に、53歳という若さで交通事故で亡くなった
リンダ・ラブレースさん。R.I.P.





にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
↑お気に召したらクリックしていただけますと、もんどりうって喜びます。
関連記事
スポンサーサイト

2014.03.02 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 映画

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

«  | ホーム |  »

プロフィール

のほうず
映画が好きで観るのはいいが、
かたっぱしから忘れていくので
オツムのリハビリ的ブログ。
******************
当ブログの文章・画像およびイラストの無断転載を禁じます。引用される場合は、出典の表記と当ブログへのリンクを設定してください。

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

お気に召したら
クリックお願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

スポンサードリンク

↓過去の記事はこちらから!↓

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンタ