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ドラムライン

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(原題:Drumline 2002年/アメリカ 119分)
監督/チャールズ・ストーン3世 脚本/ティナ・ゴードン・キスム、ショーン・シェップス 撮影/シェーン・ハールバット 音楽/ジョン・パウエル
出演/ニック・キャノン、ゾーイ・サルダナ、オーランド・ジョーンズ、レナード・ロバーツ、GQ、ジェイソン・ウィーヴァー、アール・C・ポワティエ

概要とあらすじ
スポーツ競技のハーフタイムに技を競い合う、マーチング・バンドを舞台に描く熱血青春ドラマ。ニューヨークのハーレムに住むデボンは、離婚して家を出た父の血を引くドラムの天才。奨学金で進学しマーチングバンドに入るが、上級生ショーンと対立してしまう。監督チャールズ・ストーン3世は、リビング・カラーやパブリック・エネミーのクリップ監督を経てハーレムが舞台の犯罪映画「Paid in Full」で映画デビュー、本作が第2作の新鋭。(映画.comより



タッタカタ〜タッタカタ〜

ニューオリンズ系のブラスバンドなんかが好きなもんで
す〜っと観てみたいなあと思いつつ、
頭の隅っこに押しやったまま後回しにしてきた
『ドラムライン』
結果からすれば、そんなに長年気に留めてることもなかったなという
がっかりな作品でした。

物語の構造としては
主人公が挫折しながら、仲間と手を取り合って
最後には勝利を掴む典型的な「スポ根もの」
戦うのがスポーツではなく、音楽なので
大人数になった『クロスロード(1986)』といった感じです。

天才的なドラマー、デヴォン(ニック・キャノン)
その腕前を認められ、優秀なマーチングバンドを有するA&T大学に
特待生として入学することに。
どうやらデヴォンには、元ミュージシャンの父親との確執があり
僕は父さんみたいに夢を途中で諦めないぞというのが
彼のモチベーションになっているようなのですが
開始そうそうのワンシーンで語られるだけで
ふたりの間に一体どんな確執があるのかまったく描写がなく、
その後も、物語上で父との確執は何の役割も果たしません。

大学のマーチングバンドでは
「バンドは一つ、音楽も一つ」と団結と協調の重要さを教えられるのですが
超自信過剰でうぬぼれたガキのデヴォンがチームの起立を乱し、
自分勝手な行動に終始するので
ここらあたりが物語の軸をなす葛藤となり、
そのうち鼻っ柱を折られることになると思いきや
周囲はデヴォンを問題児扱いするものの、
結局はデヴォンのドラムの腕前に頭を下げるしかない展開が続き、
いつもニタニタ笑っているデヴォンの思うがまま
物語が進んでいくのです。

大学に到着したばかりのデヴォンがそうそうに目をつけた
レイラ(ゾーイ・サルダナ)との恋愛も
デヴォンはこれといった苦労をするわけでもなく
あっさりと美人のレイラを落としてしまい
亀田兄弟に輪をかけてお調子者のクソ生意気なガキが
ニタニタ笑いながらさらに調子に乗っていくのをみていると
感情移入するどころか
だんだん、むかむかしてくるのです。

終盤近くになって、やっとデヴォンにも挫折が訪れますが
それとて決定的な問題とはいえず、
一応退部扱いになるものの、実質的には短期的な謹慎処分です。
奨学金をもらえなくなり、行き場のなくなったデヴォンが
ステレオタイプな適役として描かれる
ライバル・チームの監督の誘惑にのってに転入しようとすると
A&T大学が練習している曲を教えろといわれて突然正義感を示し、
結局元の鞘に戻ってしまいます。
ここはデヴォンがライバルチームに入ってしまうとか、
A&T大学の練習曲を盗もうとして見つかるとかしてくれないと
話が広がりません。

また、「スポ根もの」では定番の主人公の訓練シーンがなく
強いて挙げれば、デヴォンが楽譜の読み方を覚えるくらいなので
ラストへ向けてのカタルシスがまったくありません。
基本的にデヴォンはずーーっと、デキるやつなのです。

本来、僕がこの作品に最も期待していたのは
身震いするようなドラムテクニックとマーチングバンドの音楽だったので
そこが楽しめれば、物語のずさんさなど
いくらでも目をつぶれるのですが
最も重要な売りのひとつである音楽がイマイチなのです。
演奏を聞いて、おお〜っとうなるようなシーンはひとつもなく
それどころかマーチングバンドの演奏のうえに
なぜかストリングスを重ねたりして、台無しにしてしまう
のです。

ラストのドラム隊の対決シーンになって
やっと身を乗り出しかけましたが
もっと前半から演奏と曲を楽しめるような山場が
いくつか欲しかったところ。

とにかく残念。あ〜もう残念。
マーチングバンドをドキュメンタリーで観たい。





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