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ストリッパー・ゾンビランド

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(原題:Stripperland 2011年/アメリカ 100分)
監督/ショーン・スケルディング 脚本/ブラッド・マクレイ、ショーン・スケルディング 撮影/マイケル・リンドバーグ 編集/デヴィッド・ウエスター
出演/ベン・シェパード、ジェイミソン・シャリーン、マーレン・マクガイア、イリーナ・ヘリン、ダニエル・ボールドウィン、ロイド・カウフマン、リネア・クイグリー

概要とあらすじ
ストリッパーゾンビと化して男たちを襲う女たちの恐怖を、大ヒット作「ゾンビランド」のパロディ満載で描いたゾンビホラー。謎のウィルスの蔓延で、多くの女性が半裸のストリッパーゾンビとなった世界。独自に編み出したゾンビ対策ルールを守ることで生き延びてきたオタク青年アイダホは、カウボーイ姿の男フリスコや美人姉妹のバージニア、ウエストらと出会う。4人は姉妹の祖母が暮らすポートランドを目指して旅に出るが……。(映画.comより



「パロディ」と「ごっこ」を一緒にすんな!

DMM.com の月額DVDレンタル
自分がレンタルしたいと思った作品を
「ウィッシュリスト」に100件まで登録することができて
優先順位の高いものからDVDが郵送されてくるシステムですが
「ウィッシュリスト」に100件も登録していると
いったいなんで自分がその作品をレンタルしたいと思って
リストに入れたのか、
動機が思い出せないものがあります。

「ウィッシュリスト」に登録するくらいだから
そのときの自分はその作品になにかしら魅力を感じていたはずですが
『ストリッパー・ゾンビランド』を観終わった今では
リストに登録したときの自分を叱ってやりたい気分です。
あのときのオレよ、おまえが惹かれたのは
「ストリッパー」か? 「ゾンビ」か? その両方か?
そりゃたしかに魅力的だ。しかし、落ち着いてよく考えてみろ。
もっとほかに観たほうがいい映画が山ほどあるだろう!!

この作品が『ゾンビランド(2009)』のパロディであることも
今の僕はまったく忘れて(知らずにかな?)観始めたのですが
知らずとも、そんなことは誰でもすぐに気がつくでしょう。
しかし驚くべきことは、この作品は
「『ゾンビランド』のパロディ」などと呼べるような代物ではなく
「『ゾンビランド』ごっこ」でしかないということです。
親にねだってカメラを買ってもらった子供が
友達とアクション映画の真似をして撮影した映画ごっこに
多少の産毛が生えた程度の、
作品と呼ぶのも憚れるほど見るに堪えないゴミです。
配役やストーリー、「ルール」などのギミックも
『ゾンビランド』をただなぞっただけ。
しかもあらゆる面で質を落として。

もちろん、「『ゾンビランド』と比べて面白くない」などと
言うつもりはありません。
元ネタとの比較に意味はありませんが
パロディだというなら、元ネタを引用することで
新しい(もしくは違う)価値を生み出さなければなりません。
この作品には新しい何かを生み出すだけの
アイデアも情熱もなく、表面的なことだけを真似して喜んでいるのです。
だから「ごっこ」なのです。

そもそも『ゾンビランド』も
数あるゾンビ映画へのオマージュに溢れていて
『ゾンビランド』の主人公が唱える「ルール」
そのような数あるゾンビ映画にみられる
ゾンビの特徴を踏まえた対処法になっているのが面白いのですが
この作品の「ルール」はストリッパーの特徴を捉えたもので
ゾンビ撃退には役に立たず、そもそも面白くもなんともありません。
一応、ゾンビがストリッパーだということで
「ルール」に反応するようなシーンもあるにはありましたが
無理矢理取って付けたようにしかみえません。
しかも、「ルール」が文字で画面に挿入されるときの
安っぽさといいかげんさに腹がたちます。
こういう細かいディティールこそ、可能な限り完璧に真似しないと
パロディとはいえません。

ていうか、ゾンビは頭部を攻撃しないと死なないというのが
ゾンビ映画の共通認識だと思うのですが
この作品はほとんど頭部を攻撃しません。
そういうところにも「ゾンビ愛」を感じないのです。
この監督は『ゾンビランド』しか
映画を観たことがないんじゃないだろうか。
そう思うほどです。

「ストリッパー」というからには
当然、エロ要素が期待されるのですが
とくにエロくも美しくもないおねえちゃんたちが
くねくねしているだけで、ちっともエロくありません。
エロく撮ろうともしていません。
あくまで推測に過ぎませんが
この作品は『ゾンビランド』のオープニング・クレジット
パンツにチップの札を挟んだゾンビ女(ストリッパー)が
おっぱいをぐるんぐるん回しながら追いかけてくる
スローモーション・シーンから着想されたのではないか、
と思っているのですが
(あの一連のスローモーション・シーンは本当に最高!)
この作品に登場するストリッパー・ゾンビたちが全員束になっても
『ゾンビランド』のストリッパー・ゾンビひとりに込められた
エロさと面白さを表現できていません。
あのエロさと面白さを理解できていないのです。

予算が少ないこともなんの言い訳にもなりません。
金がないからこそ知恵と情熱を注ぎ込まなければならないのです。
『死霊のはらわた』に潤沢な予算があったと思うか?
あのおぞましいストップモーションアニメを見よ!
カメラをぶらさげて走るだけで効果抜群のシェイキーカムを見よ!


役者たちの三流以下の演技と面構え、
ひどいカメラ割り、テンポの悪い編集、そもそもの発想のなさ、
いいかげんなCG処理、というか適当にCGで済ませてしまう横着さ、
作品づくりに対する情熱のなさ、映画に対する愛情のなさ。

この作品において、褒めたくなるようなシーンは
0.1秒もありません。
強いて感心するところを挙げるなら、
こんなものを人に見せようと思うことのできる厚顔さでしょうか。





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