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マジック・マイク

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(原題:Magic Mike 2012年/アメリカ 110分)
監督/スティーブン・ソダーバーグ 脚本/リード・キャロリン 美術/ハワード・カミングス 衣装/クリストファー・ピーターソン 音楽/フランキー・パイン 振付/アリソン・フォーク
出演/チャニング・テイタム、アレックス・ペティファー、マシュー・マコノヒー、コディ・ホーン、オリビア・マン、マット・ボマー、ライリー・キーオ、ジョー・マンガニエロ、ケビン・ナッシュ、アダム・ロドリゲス

概要とあらすじ
「G.I.ジョー」「親愛なるきみへ」などで人気スターとなったチャニング・テイタムが、10代の頃にストリッパーとして働いていたという体験談をもとに、スティーブン・ソダーバーグ監督が男性ストリッパーの世界とその裏側を描いた。青年実業家のマイクは、男たちが華やかなショーを繰り広げるクラブで女性客を熱狂させる人気ナンバーワンのストリッパーという顔も持っていた。ふとしたことで知り合った青年アダムに才能を見出し、人気ダンサーへと育てあげたマイクは、対照的に堅実なアダムの姉と知り合い、自分が本当に求める人生に気づき始めるが……。主人公マイクをモデルとなったテイタム自身が演じるほか、「アイ・アム・ナンバー4」のアレックス・ペティファー、TVシリーズ「ホワイトカラー」のマット・ボマーらが人気ダンサーを演じる。(映画.comより)



ほおずりしたい。あのケツに。

若干のやっかみが含まれていることを
素直に認めたうえで申し上げますれば
僕はマッチョな男性やマッチョな発想が嫌いなのです。
世界的に有名なアクション俳優のあの人やあの人を見ても
頭が悪そうだなあとしか思えず
ましてや筋肉モリモリの男の身体を見て
興奮することはないのですが
『マジック・マイク』に登場する男性ストリッパーたちに
うっとりしている自分に気がついたのです。
ついに、オレの中の乙女心に火が付いたっ!

……ていうわけではない(はず)ですが
冒頭でベッドから起き上がって裸で歩くマイク(チャニング・テイタム)
引き締まったお尻にほれぼれしたのです。
マッチョな胸筋や腹筋ではなく、お尻に惹かれるほうが
よっぽどやばいような気もしますが
とにかく、この作品に登場する男性ストリッパーたちの裸は
美しいのですよ。うふふ。
余談ですが、洗面台の前に立ったマイクが
シェイバーでパンツの中を剃っている
のを見て
なるほど! と思いました。
なにが、なるほど!だとお思いでしょうが
下の毛が生えて大人になったつもりのガキに
さらに成熟した大人は、逆に下の毛を剃るんだ、逆にな!
教えてやりたいのです!(どうでもいいか)

マッチョ嫌いな僕が彼らに惹かれるのは
ボディビルダーが自己顕示欲のために纏ったそれとは違い、
彼らの肉体がショーで客を楽しませるためのものであることが
理由のひとつになっているかも知れません。
しかも、男性ストリッパーたちがみんないい奴ばかり。
何もできない新入りのキッド(アレックス・ペティファー)
ちょっとだけからかいはするものの
凄んで見せたり、偉そうにしたりせず、
皆快く受け入れるのです。
唯一傲慢なキャラクターのダラス(マシュー・マコノヒー)
急遽SMショーをやれといわれても
バチが当たるだの、炎が怖いだの、未完成のダンスは見せられないだの
みんな真面目なのが魅力です。
結局、無理矢理初舞台を踏むことになったキッドのBGMが
『ライク・ア・ヴァージン』
なのが笑えます。

ほとんどすべての女性が
男性ストリッパーに歓声を上げるなかで
唯一彼らから距離を置いた存在が
キッドの姉ブルック(コディ・ホーン)ですが
彼女がPTA的な道徳心を振りかざしたりしないところが絶妙です。
素晴らしいしゃくれっぷりのコディ・ホーンは
決して絶世の美女とは言えないけれど
なんともチャーミング。
(この世にチャーミングって言葉があってよかった!)
キッドの仕事を見るためにこっそりショーにやってきたブルックが
マイクのダンスをみているうちに
微妙に表情を変化させる演技は見事でした。
どっかで見た覚えがあるなと思っていたら
『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』
バイオレットとデイジーが憧れるバービー・サンデー役や
『エンド・オブ・ウォッチ』の女性警官役と
わりと最近公開された作品に立て続けに出演しています。
現在売り出し中ってところでしょうか。
歳をとったらフランシス・マクドーマンドみたいになりそうです。

『ペーパーボーイ 真夏の引力』 では
SM好きのゲイだったマシュー・マコノヒーも
この時点で43歳とは思えない肉体を披露しています。
マシュー・マコノヒー扮するダラスが上半身裸でボンゴを叩いているのは
マシュー・マコノヒーがハッパでラリって裸でボンゴを打ち鳴らし、
近隣住人からの通報で逮捕された「ボンゴ事件」
セルフ・パロディだそうな。

俳優として売れない頃、実際にストリッパーをやっていたという
チャニング・テイタムの体験に基づいて企画されたこの作品は
当初、監督に『ドライブ』のニコラス・ウィンディング・レフン
候補として希望されていたそうですが
もしそうなっていたら全然違う作品になったでしょうね。
黄色いフィルタをかけられた日中のシーンには
ソダーバーグ監督らしさが現れていましたが
『トラフィック』のときのように便宜的な効果はないので
その演出にはどのような意図があるのでしょうか。

この作品は、数ある「夢を諦めきれない男」を描いたものではなく
むしろ堅実に生きたいけど、
夢のように華やかな仕事から抜け出せないマイクの物語
です。
そして、男女を問わずストリッパーのような仕事が
客を存分に楽しませる仕事であるのにもかかわらず、不当に卑下され、
社会的に信用してもらえないジレンマも描いています。
スーツにネクタイで、すました顔をしていれば
たとえ嫁さんを毎日殴っていても信用されるのがこの世の中です。

ラストで、マイクとブルックが結ばれるのは
よかったよかったでいいのですが
結局、ストリッパーという仕事を否定しているようにも感じられ
残念なところ。

バカガキのキッドの借金まで黙って肩代わりしてやるほど
優しく面倒見のいいマイクは
この後、必ずや幸せを手に入れることでしょう。
だって、まだ30歳だよ! お前なら大丈夫!

一方、調子に乗ってマイアミでストリッパーを続けるキッドは
落ちぶれてくたばれ。絶対にくたばれ。100回くたばれ。
そのときは、マイクもお姉ちゃんも
もう面倒見てくれないからな! 自分のケツは自分で拭け!





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