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ロボット

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(原題:Endhiran 2010年/インド 139分)
監督・原案/シャンカール 撮影/R・ラスナヴェル 編集/アントニー・ゴンサルベス 音楽/A・R・ラフマーン VFX/スリーニワーサン・モーハン 衣装/メアリー・ボグト
出演/ラジニカーント、アイシュワリヤー・ラーイ、ダニー・デンゾンパ、サンターナム、カルナース

概要とあらすじ
「ムトゥ 踊るマハラジャ」のラジニカーントが1人2役で主演し、心を与えられたロボットが失恋の痛手から暴走する姿を描いたインド製SFアクションコメディ。バシー博士は10年の歳月をかけ、自分とそっくりで感情をも理解するロボット、チッティを開発する。心をもったチッティは博士の恋人サナに恋をするが、サナにふられた上に博士の怒りを買い廃棄されてしまう。このことがきっかけで冷酷なターミネーターと化したチッティは、量産した自分のレプリカでロボット軍団を組織し、破壊の限りを尽くす。サナ役は94年ミス・ワールドで世界一の美女に輝いたアイシュワリヤー・ラーイ。音楽は「スラムドッグ$ミリオネア」のA・R・ラフマーン。日本公開版は、オリジナルから40分近く短い139分の特別編集版。(映画.comより)



インドジン、トシトラナ〜イ

インド映画は上映時間が長いので有名で
コメディ、アクション、ロマンスにミュージカル、
加えてホロリと泣けるシーンも入れようとする、
というか、入れないといけないらしく
長くなるのも当然ですが
さすがにそんな映画ばっかり作っているだけあって
ただ盛りだくさんなだけでもなく
飽きさせないように上手く作ってある作品が
多いのではないでしょうか。
日本公開版は139分ということで、
これでもちょっと長めなのですが、それでも
オリジナル版から40分削っているというから驚きです。

『ロボット』主演のスーパースター、
ラジニカーントといえば
ご存じ『ムトゥ 踊るマハラジャ(1995)』が有名。
日本人の眼から見れば、
普通のおっさんにしか思えない風貌のラジニカーントに
インドの人たちがどんな魅力を感じているのか
さっぱりわかりませんが
とにかく精力が有り余っているように感じるのは確かで
『ロボット』出演時で、なんと62歳!
ダンスだって自分で踊ってるそうですから
あっぱれでございます。

そして、もうひとりあっぱれなのが
ヒロインのサナに扮するアイシュワリヤー・ラーイ
こちらは1973年生まれで、日本公開時、なんと37歳!
いやー、僕の知っている37歳とは大違い。
さすが1994年ミス・ワールドに選ばれただけあって
いやはや本当に美しい。

さて。
前半は、とにかく軽いタッチのコメディで
バカにしてんのか? と思うくらいにバカバカしく
演出もこれみよがしに滑稽かつ陳腐です。
いたずらをしたあとで、肩をすくめて
ペロッと舌を出すような、
若干イラッと来るほどのわかりやす〜い展開です。

ラジニカーントが扮するバシー博士と敵対する
ボーラ博士(ダニー・デンゾンパ)の悪役っぷりも
キャラクターとしてはわかりやすいけれど説得力はなく、
優秀なロボットを作ったバシーに対抗しているわりには
前に進めと言われて後ろに進むような、
ルンバにも劣るロボットしかボーラ博士が作れないというのは
あまりにもギャップがありすぎです。
ま、とにかく子ども向けのマンガのような設定なのです。

チッティと名づけられたラジニカーントそっくりのロボットが
凄まじいパワーを持ちつつ、善悪の判断がつかないことが
問題視されていましたが
チッティがマンションの火事から取り残された人々を
助け出すシーン
の最後で
入浴中の女の子を裸のまま助け出したという理由で
責められるのは、さすがにピンときません。

やがてチッティは人間的な感情をバシー博士から教え込まれ
バシー博士の婚約者であるサナに恋をしてしまうのですが
その直前の出産シーンで
看護婦が、医師としての資格だなんだと言っていたのに
何事もなかったようにチッティは白衣を着て妊婦の横に陣取り、
またまた妊婦の友人とはいえ、関係のないサナまでそばにいるのは
いくらなんでも都合良すぎ。
ま、そんな細かいことに突っ込むのはやめにして
チッティが感情を持ったからといって
バシー博士に対して急に反抗的な態度をとるのは
違うんじゃないの? とは感じました。

なんでもこなすチッティに嫉妬したバシー博士が
チッティの手足を切断してしまうシーンも
突然チッティが弱くなって無抵抗なことに驚きましたが
感情を持った挙げ句、サナに横恋慕(古い言葉だねっ)する
チッティが疎ましいなら
わざわざ壊してゴミ捨て場に捨てなくても
プログラムを変えればいいんじゃね?

作るのに10年もかかったんだし。
……ま、いっか! ま、いっか!

俄然、面白くなってくるのは
チッティが悪のロボットと化した後半です。
ここからがCG班の腕の見せ所でもあります。
いつのまにかチッティが念動力のようなものまで
身につけているのはいかがなものかと思いましたが
(思い起こせば出産シーンからか)
理屈もへったくれもないアクションの連続が痛快です。
「球体モード」になった大人数のチッティたちは
その都度、相手に合わせて組み体操のモードを変えて
変態していくのですが
その組み体操に関わるチッティの数がいいかげん
「球体モード」に始まって龍になり、
巨人になるころには、どえらい人数になっています。
すがすがしいほど、理屈は度外視しているのです。
しかも巨人になったチッティたちは
のっしのっし歩いてまったく車に追いつけないのに
バラバラになったあと、各々がローラーシューズ仕様になると
あっというまに追いつく
という……ね。
とにかく、組み体操モードの非効率さがうきぼりで
とほほ、なのです。

ラストは、若干教訓めいたものもありましたが
「確かに、その通りなんだけど……その前に、さ」
という部分が多すぎて、わはは、
それほど心にグッとくるものはありませんでした。

ま、いいんですよ。こういう作品はお祭りだから!
楽しまなきゃ、ソンソン!





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